最近はハンドメイドアクセサリーが流行っていますよね。
そこで注目されているのが、レジンです。
これを使えば、可愛い切手も子供が拾ってきた落ち葉も、ブローチやイヤリングなどのアクセサリーにすることができるんです。
薄い紙状のものを立体的に仕上げることができるので、折り紙や和紙などもアクセサリーにすることができます。
特に、和紙は薄く透けているので、綺麗に透明に仕上がるレジンはありがたいです。
そんなレジンですが、まだ使い方をよく知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、和紙を丈夫にコーティングしてくれるレジンと、魅力的な和紙アクセサリーの作り方をご紹介します。
和紙アクセサリーとは?
和紙アクセサリーとは、その名の通り和紙でできたアクセサリーのこと。
まずは、そんな和紙アクセサリーの魅力についてお話します。
古き良き素材を使いながらも、どこか新しい
田舎者の私は地元から離れた高校に進学した際に、街の友達に連れられて入った百貨店で、初めて小さな和紙のイヤリングと出会いました。
和柄と日本ならではの和紙が目を惹くのに、街で見たからかどこか新しくてお洒落。
こんなに素敵なものがあるのか、と感動しました。
そもそも和紙アクセサリーは、日本の伝統技術である和紙が安価な西洋の紙に押されている中、「和紙にしかできないこと」をコンセプトに生まれています。
和紙アクセサリーにはまさしく和紙にしか出せない、目新しさとお洒落感があります。
和紙ならではの心地良い素材感
和紙アクセサリーはお洒落なだけではありません。
和紙の心地良い素材感も大きな魅力です。
優しい風合い、そして驚くほど軽いのが特徴。
ピアスやイヤリングにすると、風に揺れてとっても可愛らしいです。
上品な可愛らしさ
アクセサリーのキラキラしているイメージが苦手でつけない方、私の顔には派手なものが似合わないから…と、つけるのを諦めている方、きっと多いと思います。
私はその両方で、派手なものが苦手ですし、和顔なのでそういったものが似合いません。
しかし、和紙アクセサリーにはそういった派手さが無く、慎ましく上品な印象を与えてくれます。
繊細で柔らかく、人の心を和ませる和紙だからこそ出せる魅力ではないかと思います。
普段アクセサリーをつけない方にこそ、ぜひ試してもらいたいです。
和紙をコーティングするレジンとは?
そんな和紙アクセサリーをコーティングする際に欠かせないレジンですが、レジンとは何?という疑問をまず解決しておきましょう。
アクセサリーにはUVレジンを
レジンにはいくつか種類がありますが、初心者の方がアクセサリーを作る際はUVレジンがおすすめです。
UVレジンとは、日光やUVライトなどの紫外線に当てることで固まる、液体状の透明な樹脂。
紫外線に当てると固まる特性を利用して、モールド(型)に流し込んで好きな形を作ったり、アクセサリーパーツに流し込んだり、好きな素材を閉じ込めたり、パーツ同士の接着剤代わりにもなります。
太陽光に当てれば30分~半日程度で固まり(季節や天気によります)、ネイルに使うUVライトならさらに短時間で固まります。
お好みのレジンを選びましょう
レジンには紫外線を当てるとしっかりと固まるハードタイプと効果後も柔らかさが残るソフトタイプ、お店によってはラメ入りのものなども販売されているので、作品のイメージに合わせてお好みのレジンを選びましょう。
ちなみに硬化時間が一番短く、硬くて強度があるため、ハードタイプが最もアクセサリーに適しています。
また、最近は100円ショップでUVレジンやアクセサリーの部品など関連商品も販売されていますが、安いものは臭いがきつかったり、気泡が入りやすかったり、硬化時に亀裂が入ってしまうものもありますので、その製品の口コミなどを参考に購入してみましょう。
レジンの特徴
レジンの魅力は何と言ってもその美しさ。
とにかく透明感のある綺麗なパーツを作ることができますし、艶があってぷっくりと仕上がります。
液状なのでモールドがあれば複雑な形のものも作れますし、そのまま和紙に塗って綺麗にコーティングすることもできます。
また、紫外線を当てるまで液状のままなので、「固まる前につくらなきゃ」と焦ることなく、時間をかけてじっくりと作ることができます。
しかし、レジンを使う作業中は換気することをお勧めします。
万が一素手にレジンが付いてしまった場合は、除菌用アルコールを含んだウェットティッシュなどですぐにふき取るようにしましょう。
アクセサリーを手作りとなると難しそうですが、作り方は意外と簡単ですよ。
レジンを上手に活用して素敵なアクセサリーを作ってみましょう♪
レジンに和紙を封入する方法
モールドは透明な素材で紫外線が当たりやすく、作業中に裏側からもパーツの位置の確認ができます。
このモールドにレジンを流し込む方法なら初心者の方でも失敗せずに、クリアでぷっくり、つやつやな質感が可愛らしいアクセサリーを作ることができます。
アクセサリーパーツにレジンを流し込むのも簡単で良いのですが、和紙の透け感を活かした、360°クリアなアクセサリーが作れるモールドを使用することをお勧めします。
ポイント
レジンに和紙を封入すると、しみ込んで変色してしまうことがあります。
和紙に透明フィルムを貼り、淵にコート剤を塗っておきましょう。しっかりと乾かすのも忘れずに。
こうすることで和紙にレジンがしみ込みませんし、和紙の強度が上がってレジンに入れやすくなります。
- レジン液(ハード)をモールドに半分くらいの高さまで入れます。
- 和紙をピンセットで取り、レジン液に入れます。
- 和紙の上にレジン液を薄く足します。空気が入りやすいので、和紙の周りにもきちんとレジン液が入るように注意しましょう。
- 時々モールドを下からのぞき込んで確認しながら、ピンセットで和紙の位置などを調整します。
- モールドごと短期間照射をして、仮とめをします。
- レジン液をモールドの淵ギリギリまで足します。中央部分に足していくと、水平に行きわたります。淵からレジン液がはみ出さないように気を付けましょう。
- 再び照射し、固めます。
- レジン液を中央に薄く乗せ、その上にブローチならブローチピン、ヘアピンなら台座付きのヘアピンパーツ、髪ゴムなら台座付きのゴムパーツ、その他9ピンなどを置きます。
- パーツがずれないように手で押さえながら照射します。レジンが接着剤の役割を果たすので、自然にパーツがくっつきます。
- モールドの下から押して取り出します。
- 最後にさらに上から照射すると、丈夫に出来上がります。
これで完成です。モールドのおかげで安定するので、比較的作りやすいですよ。
透明なレジンの中にぎゅっと詰め込まれた和紙の色合いが素敵です。
ブローチやヘアアクセサリー、ペンダントなどにするのがおすすめです。
また、慣れてきたらレジン液を一層ずつ固めながらそれぞれの層に違う和紙を入れていくと、奥行きのある作品になりますよ。
和紙に直接レジンをコーティングする方法
先ほどご紹介したレジンに和紙を閉じ込めるタイプよりも少し難しいですが、こちらの方がより和紙の繊細さが活きます。
和紙の透け感が活きた、落ち着いたデザインのアクセサリーを作ることができます。
和紙は薄いので、レジンは必ずハードタイプを使うようにしましょう。
ポイント
こちらも和紙にレジンがしみ込んで変色してしまう恐れがあるので、事前に和紙にコート剤を塗り、しっかりと乾かしてから作業に取り掛かりましょう。
- 和紙の真ん中にレジンを垂らして隅まで伸ばします。多少和紙が曲がっても、レジンが均等に濡れなくても、良い味が出ますよ。
- 表の面を照射します。
- 裏面にも同じようにレジンを塗ります。
- 再び照射し、固めます。
- 裏面にレジン液を薄く乗せ、ブローチを作る場合はブローチピンを、ピアスやイヤリングなどを作る場合は9ピンを乗せます。
- パーツがずれないように手で押さえながら照射します。この時にパーツも一緒に接着できます。
- 再度表の面にレジンを塗り重ね、表面をぷっくりつるつるにします。
- しっかりと照射で固めます。
- 最後にピアス等のアクセサリーパーツを9ピンに取り付けます。
これで完成です。薄かった和紙が丈夫なアクセサリーになります。
パリッとした厚みのないデザインなので、ピアスやイヤリングなどにすると大人っぽく揺れて素敵な印象になります。
また、しっかりめの和紙なら折り紙のように可愛らしい形を折れば、立体感のあるアクセサリーができますよ。
まとめ
- 和紙アクセサリーには、和紙ならではの美しさと上品さがあります
- 和紙アクセサリーをコーティングするレジンは、種類や特徴を押さえておきましょう
- レジンに和紙を封入する方法なら、初心者の方でも簡単に作ることができます
- 和紙にレジンをコーティングする方法なら、繊細なアクセサリーを作ることができます
和紙アクセサリーの魅力と、それをコーティングするレジンについて、それから和紙アクセサリーの作り方をご紹介してきました。
お店でお気に入りのアクセサリーを探すのも良いですが、手作りだと自分だけのオリジナルアクセサリーを作ることができます。
また、和紙アクセサリーは珍しいですから、さりげなく上品でありながらも周りの目を引く事間違いなしです。
和紙とレジンで、自分だけの素敵なアクセサリーを作ってみましょう♪