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「書」の書き順は変わった?昔と今でまったく違う【不思議な理由】

投稿日:2019年5月30日 更新日:

漢字には定められた書き順が存在していますが、この書き順が世代によって違ってくるらしいのです。

ただ、それにはきちんとした原因がありました。

今回は、そんな漢字のどの書き順が違うのかということやその原因を見ていきましょう。

漢字の書き順と手引きの浸透

漢字の書き順は昭和33年に「筆順の手引き」によって正しい書き順とされるものが文部省から出版されました。

そして、これが出版されてから現代に至るまで漢字の書き順は一度も変更されていません。

そうなると、世代によって書き順が違うことはありえないと思うかもしれませんが、問題だったのはこの手引きに強制力がなかったことでした。

時代的な面もあってか文部省からの出版であっても全ての地域に知れ渡ることもなく、世の中への浸透も大きくなかったのです。

それでも漢字の学習はしなければならないものですから、何かしらの基準で漢字の書き順を教えることになります。

そうなると、教えられる書き順が地域によるものであったり、昔ながらのものであったりと統一性がないものでした。

この手引きが教育現場に浸透し始めたのは、平成に入ってからになります。

そうなると、昭和生まれと平成生まれで漢字の書き順が違うことになり、基準としては今のものが正しいとされるので、昭和生まれの人の書き順が間違っていると言われてしまうのです。

歴史的な背景があると仕方がないと言えますが、この事実を知らずに世代間で合っている・間違っているの話をしているとキリがなくなってしまいます。

漢字の書き順の昔と今

それでは、実際に昔と今でどのような書き順の違いがあったか見てみましょう。

「書」

タイトルにもあった「書」ですが、下の「日」については違いはありません。

問題は上の縦線の順番です。

昔の書き方の場合は縦線を四画目に書いて、五・六画目で下二本の横線を書きますが、今の書き方の場合は横線を五画目まで書き終わってから六画目で縦線を書くようになります。

この書き方になった理由として「書」の字の横線の間隔が揃っている方が切れに見えやすいので先に全て書いてしまうという理由があります。

「上」

画数の少ない漢字ですが、これも違いがあります。

昔の書き方の場合は、一画目が短い横線から始まって、次に縦線を書きますが、今の書き方の場合は一画目は縦線から始まって、次に短い横線になります。

これと同じように「点」を書く場合も一画目は縦線で、「店」では三画目で「まだれ」を書いた後の四画目は縦線からになっています。

「必」

これに関しては現代っ子も書き順として間違っていてもおかしくないものです。

昔の書き方は最初に「心」という字を書いてから最後に払いの「ノ」の字を書きますが、今の書き方の場合は一画目で一番上に当たる小さな点、二画目で払いの「ノ」、三画目でそれに交わる長い線、四画目で左の点、五画目で左の点を書くというように中心から外に書くようになっています。

「心」から書いた方が書きやすいように見えますが、昔の書き方の場合だと本来は文字の中心に来るはずの一番上の小さな点がズレてしまうので、真ん中の点から書くことでバランスよく字が書けるという理由になっています。

「馬」

これも「書」と同じように上の部分に違いが出ています。

昔の書き方の場合は一画目で左の縦線、二画目で一番上の横線、三画目にその次の横線を書き、縦線は六画目に書くようになっています。

今の書き方の場合は、一画目に一番上の横線、二画目に左の縦線、三画目に縦線、四画目から二番目の縦線を書いていくようになります。

このような書き順になった理由としては、一画目と三画目の縦線を書いておくことで、上下の高さを定めて綺麗な形にすることを狙ったもになります。

上記のように今の書き順はその字の綺麗に見えるように考えで作られているものになります。

しかし、実際に書きやすさの面では昔の書き方の方が良い場合もあり、手は書きやすいものを選んでいくので、平成以降に生まれた人でも昔の書き方になっている人は少なくはありません。

書き順でとやかく言われるのは小学校くらいであり、なかなか正しい書き方を身に付けるタイミングは難しいものです。

まとめ

今回は昔と今の漢字の書き方の違いについて見ていきました。

昔覚えて染みついてしまったものは直すのは難しいので仕方がないものです。

普通に漢字の書き順を間違えている人も多くいます。

ただ、昔と今で書き方が違うことを知っているかどうかで、話の幅は広がると思うので、豆知識として覚えておいてください。

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