「タネキ」という単語だけ聞くと、いったい何を意味するかわからない人もいると思いますが、これはとある声優さんを指す言葉です。
今回はその「タネキ」について、そう言われる理由をまとめた記事になります。
「タネキ」の語源と予測
「タネキ」とは声優の種田梨沙さんのことを言う時に使われる言葉です。
ただ、同業者や普通のファンの間では愛称は「種ちゃん」とされているので、ネット上で一部が使う呼び方になっています。
「ネキ」の語源はインターネットのスレの「なんでも実況J」から来たもので、「姉貴」を略して「ネキ」としたもの。
元は「兄貴」を略して「ニキ」の方が使われており、本来は頼りになる存在を指す時に使われる呼び方でしたが…
現在ではどういった意味で使われるかは使用者の意図によるものになります。
「タネキ」ができた理由としては、単純に「種」という字と合わせると語呂がいいということくらいしか見当が付きません。
ただ、「ニキ」や「ネキ」は別に語呂に関係なく使われるものなので、あまり関係はないのかもしれません。
「タネキ」が多く使われた原因と流れ
そんな種田さんは何かと話題になった人物です。
それは人気声優であることや病気による休業がったことによるもので、「タネキ」がネット上に浸透したのもこういったことがあったからSNSや実況の際に使われることが多くなったという可能性も考えられます。
アニメデビューから数年で人気声優へ
2012年で本格的にテレビアニメに出演した種田さんは、同年9月に『新世界より』で初主演とキャラクター名義でED曲を担当しました。
そこからどんどんと出演作品を増やしていき、2014年には『極黒のブリュンヒルデ』や『ご注文はうさぎですか?』などの話題の作品に出演し、主演・メインキャラクターも多く勤めていきました。
ソーシャルゲームの分野でも現在は大人気作品の『Fate/Grand Order』で「マシュ・キリエライト」やキャラクターを何人か演じて、イベント等にも積極的に参加していました。
2016年まで種田さんの勢いは留まることを知らず、名だたる人気声優の仲間入りをしているのは誰が見ても明白なものでした。
突然の病気療養
しかし、2016年の9月1日に、所属事務所から種田さんが病気療養のため活動を休止することが発表されます。
病名は明かされていませんし、治療の内容も詳細には書かれていませんが、人気の作品に多く出演していたことからファンやアニメを見ていた人からは驚きの声が多数上がりました。
また、あれだけ急にたくさんの作品に出ていれば、体調を崩しても仕方がないと心配している声も挙がっていたようです。
そうまでしても仕事を続けたのは、声優がオーデションで役を勝ち取るもので、できる時にやっておかなければならなかったという面もあったのかもしれません。
休業に伴う代役とファンの声
種田さんの休業に伴い、演じていた役でその時点でアニメが続いていたものに関しては代役を立てなければいけませんでした。
この当時はいつ戻って来るかわからない状態だったので、帰って来るまでの代わりなのか、そのまま変わってしまうのか、と様々な憶測が飛び交いました。
そんな中でひときわ話題になったのは、『Fate/Grand Order』で「マシュ・キリエライト」の声が高橋李依さんに変更されたことです。
ソーシャルゲームではボイスは撮ってあるので変える必要がないように思われていましたが、メインキャラクターという立場上、今後の展開によって声が追加されるものであり、それを見越した上での交代だったようです。
この時期は『Fate/Grand Order』が波に乗り始めた時期でもあり、展開上は仕方がないものでしたが、ファンからは悲しみの声が上がりました。
復帰と現在
休養宣言から翌年の2017年の8月4日に、種田さんは仕事を再開しました。
ただし、回復はしたものの、体調を考慮しながら徐々に活動していくことが条件となっていて、一部代役を立てたキャラクターについては、代役にしたまま降板することになっているものも複数あります。
それでも、再開したことにより新しく声が付いたキャラクターやボイスが増えたものもあり、2018年には少しずつではありますが、テレビアニメの作品に出るようになっています。
まとめ
今回は「タネキ」と呼ばれることもある種田梨沙さんについてまとめていきました。
種田さんに限らず、声優業界では体調を崩して長期の休業をすることが何度が起こっています。
働きすぎは職種を問わず日本の問題になっていることがわかるものです。