実家と聞くと今いる人はもちろん遠方にいる人にとっても帰るべき場所……というイメージが強いものです。
実際、実家に帰ると独特の安心感があることは確かです。
しかし、中にはそれが全く別の物に感じてしまう人がいます。
今回は実家という存在がしんどい、辛いと感じることについてまとめたものになります。
決して珍しい話しではなく、いつそう感じるようになるかわからないので、チェックしておきましょう。
一般的に見られる実家という存在
お盆やお正月は実家に帰る絶好のタイミングであり、多くの人がそうすることで高速道路の渋滞や満席の新幹線が発生する原因になります。
これらはテレビやネットでも広く伝えられるので、こういうタイミングで実家に帰ることは常識的なことなのだ、と思ってしまうものです。
でも、そうやって帰る人の中にも本当は実家に帰りたくない、親と顔を合わせたくないという人はいます。
それは結婚相手の義理の父母ではなく、実の父母の方です。
家庭の事情や無理な結婚でそうなる場合もありますが、結婚をしていなくて遠方で一人暮らしの人をしている人でもこのような悩みを抱える事があります。
また、現に実家暮らしをしている人も、同じ屋根の下で生活をしているのに、息苦しさを感じることがあるのです。
それは家族を完全に嫌いになったわけではありません。日常の会話や些細な所作から感じることで、そのせいで不安や焦りが生まれています。
これらの事は、「家族によるストレス」から来るものなのです。
積み重なりで起こる「家族によるストレス」
ここでは「家族によるストレス」について挙げていきます。どれも一回で何かが変わるわけではなく、積み重なることでストレスになっていくものです。
物事への束縛
親から見れば成人していても子どもは子どもであり、どうしているか気になるものです。
遠方にいる場合は、頻繁に電話などで連絡をかけてきたり、スケジュールを聞いてきたり、先に書いたようなタイミングで帰省を促したりしてきます。
実家暮らしている場合は、ちょっと出かけるにしても行き先や時間を詳しく聞かれ、帰りが遅くなったり、予定していた時間と違ったりすると過剰な心配もされます。
親からすれば少しだけ気になったり、心配したりしているつもりでも、それが何度も繰り返されれば受け手にはストレスになっていきます。
趣味趣向の食い違い
子どもの頃は気にならなかったけど、成人してから親との好みが合わないことに気付くこともあります。
それだけでなく親のいびきがうるさい、お皿に取り分けずに箸を使うといった生理的な面での食い違いも起こることがあります。
しかし、家族という関係上それを強く言うことができない人もいて、それがストレスになってしまうことがあります。
また、自分の趣味についても口を出されることが、ストレスの原因になり得ます。
髪の長さや服装に文句を言われたり、年齢に合わない趣味だと否定されたりすることは、例え家族であっても笑って流せないことも。
結婚と将来に関すること
親としては、将来的に結婚をしてもらって孫の顔が見たいと思ったり、自分たちが無くなった後に、先祖代々のお墓の管理などをしたりして欲しいといった事を思うもの。
それらについて急かしたり、今のうちにいろいろ覚えておけと指導したりすることもあるでしょう。
ただ、受け取る側からすれば、それは強制的にやらされるものではない思いがあり、何度も繰り返して言われると、ストレスになってしまいます。
遠方にいる人にとっては実家に帰省すること=これらの話をされることになっている場合があり、帰ること自体がストレスに変わっていることもあります。
「家族によるストレス」に対処する方法
これらの問題を解決するには、話し合いで何とかなることもありますが、全てがそうできるわけではありません。
なぜなら親側はそれを悪いと思っておらず、無意識で口にしてしまっていることがあるからです。
それを指摘すれば、事態として大きくなり喧嘩以上の騒ぎになってしまいかねません。
今は憎たらしく感じても親であることには変わりありませんから、なるべく距離を置くという形で解決すべきものです。
実家が遠方の場合
遠方にいる人は、ストレスを多く感じるならば無理に実家に帰る必要はありません。
世間が常識だから、親が言うからと流されてストレスを抱えるよりは、都合がつかないといって、断ることも大事です。
普段の連絡も返すことができる時だけ返していけば良いです。
わからない、まだ決まっていないは逃げの言葉ではなく、自分の心を守るための手段なのです。
ただし、あまりに連絡をしないと今度は直接やって来る事態になりかねないので、程よい距離間を保ちながら、断る心を身に付けましょう。
そもそも実家暮らしの人間はどうするべき?
実家暮らしをしている人は、思い切って家を出るという方法になります。
もちろん、両親が許してくれない場合や現在の仕事や金銭の関係で難しいこともあるかもしれませんが、家は自分の基本となる場所で、そこがリラックスできる場所でないと、他の事に対しても無気力になってしまいます。
自分だけの空間というと、自分の部屋で十分と思うかもしれませんが、ストレスが重なって悩んでいる状態であるなら、そこが実家である時点でストレスから解放されません。
遠方でなくても、一人暮らしという環境を作れれば良いので、あまりにしんどさや辛さを感じるならそうするべきです。
また、これは些細な出来事なんかではなく、心に関わる重要な問題です。
小さい問題とは思わずに心理的なカウンセリングを受けることも現状を改善するきっかけになるかもしれません。
まとめ
今回は実家がしんどいと感じることについてまとめていきました。
実家に帰りたくない、居たくないという気持ちはなかなか理解されづらいところがあります。
現状のあなたがそう思っていなくても、このように悩んでいる人はいるので、もし、周りの人が実家についての気持ちを吐露した場合は、今回の事を少しだけでも覚えておいて、共感してあげてください。