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ドッグイヤーの意味はそのまま?動物を使うおもしろ英語表現




皆さんはドッグイヤーという言葉を聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。

もちろん、犬の耳を思い浮かべても間違いではないのですが、わざわざドッグイヤーという場合は、他のことを表すために言っている可能性があるのです。

今回はそのドッグイヤーを含めた動物を使った外国語の慣用句をいくつか見ていこうと思います。

単語で別れるドッグイヤーの意味

デジタルの表
ドッグイヤーは、日本語の表記では同じになりますが、外国語的には二つに分かれます。

「dog year」は犬の1年を指す言葉で、成長の早い犬の1年は人の7年に相当するという意味であります。このことから技術革新などのIT業界において変化が激しいことを例える時に使う言葉でもあります。

「dog ear」は単純に犬の耳の意味もありますが、本のページの端を折ってしおり代わりにすることを意味する言葉にもなります。これは折れた端が犬の耳のように見えることから言われるようになった表現です。

どちらも犬を使って別の物を例えた表現。

日本で使われるのはどちらかといえば前者の方のドッグイヤーで、日本の技術力に対しても使われることがあります。

ちなみに同じ技術革新の速さを示す言葉に「マウスイヤー」というものがあります。理屈は同じことでマウスの1年は人の18年に相当することから来たものです。

外国語で使われる動物を使った表現

タブレットPCをながめる白い犬
ドッグイヤーのように外国語には動物を使った表現がたくさんあります。

日本でも動物を使った慣用句はありますが、外国語は日本ではあまりイメージがない使われ方をすることもあります。

top dog/under dog

競走に勝った者や頂点にいる人を指して「top dog」と言う表現あります。

反対に負けた人や負けそうな人に対しては「under dog」が使われます。

日本でも敗者に対して「負け犬」という言葉を使うことがありますが、勝者に対して犬を表現にすることは見られないものです。

copy cat

何かを真似する人に対して「copy cat」と表現されます。

外国で模倣犯を指す時は「copycat crime」と言い、ほとんどの場合で真似したことに対して侮辱的な意味が込められる単語になります。日本語で言うならば「猿真似」が一番近い表現になります。

表現する動物に大きな違いが出ていますが、猿は人間に近い動物で、人間の動きができることから「猿真似」で使われています。一方の猫は、外国語において人を見下げて言う時に使われることが多い単語です。

日本でも「泥棒猫」という表現を聞くことがありますが、まさしくそれと同じ用法で「copy cat」の「cat」も使われています。

monkey business

イカサマや馬鹿馬鹿しいことを指す表現として「monkey business」が外国語では使われることがあります。

先ほど書いたように猿が人間の真似をすることができることから転化してできた表現です。

外国語としての「business(ビジネス)」は商売だけの意味する言葉ではないので、会社や商業の場面だけではなく、子どもを叱る時にも使われる表現です。

the black sheep

何らかのグループの中で問題を起こす人に対して使われる表現です。

基本的に黒い羊は生まれるのが珍しいうえに、白い羊の群れに混じっていると目立つ存在になります。

そのことから目に付く厄介者や問題児を指して言う表現になりました。

本当は種族が違った『みにくいアヒルの子』とは同じ種であることからわけが違うもので、軽蔑的な意味合いが強くあります。

cash cow

乳牛はミルクを出し続けることから、利益を出し続けること、金のなる木を表現する言葉です。

他の表現よりも現実的な面からできた表現で、よく使われる表現です。

early bird/night owl

「早起きの人、早出の人」と「夜更かし、夜働く人」の意味があります。

ふくろうは夜行性であることから夜型の人を指していますが、早起きは日本人的に朝方のイメージがある鶏の「chicken」ではなく鳥全体を意味する「bird」が使われています。

外国語での「chicken」は臆病者を指す時に使われることからそこと分けて使われているという見方もできます。

まとめ

今回はドッグイヤーを含めた外国語の表現を見ていきました。

外国語がそのままカタカナ語として使われることの多い日本ですが、このような慣用句的表現は元の意味を知っておかないとなかなかすぐには理解できないものです。

ただ、それは外国の人から見た日本の動物を使った表現も同じことなので、機会があれば動物に関する表現を話し合うと、お互いの国での考えが知れて、楽しく会話ができるかもしれません。




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