麦茶を飲むビジネスマン




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麦茶の利尿作用ってどのくらい?トイレにさよならしたい!




健康志向の方々は飲み物にも気を使っていることが多いですよね。

かくいう私も冬の間にため込んだ脂肪を夏までに始末するというサイクルを毎年繰り返しているのですが、ダイエットのために最も気を使っていることのひとつに飲み物があります。

甘いジュースや炭酸飲料は飲まない!何か飲むなら絶対にお茶!
というわけでハーブティー好きの私にはいくつかお気に入りのお茶があります。

その中でも結局ここに立ち返る万能のお茶があります。

それは「麦茶」。


子供たちにも飲みやすく、夏はやはり麦茶が大活躍しますよね。

ところで、お茶といえば利尿作用があるものが多いのですが、麦茶も利尿作用が高いのでしょうか?

私はどちらかというとトイレの回数が少ない方で、気づけば朝から夕方まで一度もトイレに行っていなかった…なんてことがあったので、こまめに水分を摂ってトイレの回数を増やすように気にかけていましたが…。

麦茶を飲むとトイレの回数は増えるのでしょうか?

麦茶に利尿作用はあるの?

麦茶とコップ
試験の前や会議の前、コンサートを楽しみたいときなど、トイレに立ちたくない場面ではあまり利尿作用のある飲み物は避けたいところですね。

また、頻尿に悩まれている方は飲み物を飲むのを避けてしまうこともあるでしょう。

利尿作用がある飲み物といえばコーヒーや紅茶などですが、麦茶はどうなのでしょう?

麦茶にどの程度の利尿作用があるのか調べてみましょう。

利尿作用の高い飲み物は?

利尿作用が高い飲み物の特徴として、カフェインや砂糖、人工甘味料が多く含まれている飲み物が挙げられます。

缶コーヒーや甘味料の入った甘い紅茶はやはりカフェインが多く、他には眠眠打破やリポビタンDなどのドリンク剤もカフェインを多く含んでいます。

日本茶に関しては種類によって差があるようです。

例えば玉露の緑茶のカフェインは普通の緑茶の約6倍ですし、玄米茶は緑茶の約半分です。


逆にカフェインが含まれない飲み物はハーブティーや杜仲茶、黒豆茶などの健康茶です。


ただし、ルイボスティーに関してはノンカフェインですが利尿作用があるといわれています。

麦茶はというとノンカフェインですので、利尿作用は低いようです!

麦茶はノンカフェイン

利尿作用がある成分の代表としてはカフェインとカリウムがあります。

カフェインを多く摂り過ぎると利尿作用によって体内の水分が必要以上に奪われてしまうことがありますが、その点麦茶はノンカフェインなので過度な利尿作用はありません。

また、塩分の排出や利尿作用に効果的なミネラル成分のカリウムも含まれていますが、100㎖あたり6㎎と、そんなに多く含まれている訳ではありません。

これは成人が一日に必要とする量の400分の1なので微量と言っていいでしょう。
ですから、麦茶を飲んだからといって高い利尿作用があるわけではないようです。

あまりトイレに立ちたくない場面では最適なお茶と言って良いでしょう。

適度な利尿作用

麦茶には高い利尿作用はありませんが、体内の余分な水分を排泄してくれるカリウムの働きでむくみ解消に効果があります。

昔から大麦やハトムギは漢方医学では、体のリンパの流れが良くなる作用があり、老廃物も排出、体の水分を適正に保つので、腎臓の機能改善などにも効果があるため、むくみなどにも効果があると言われています。

麦茶には嬉しい効能がたくさん

テーブルに置かれた麦茶
麦茶が体に良いという印象は強いと思いますが、他の健康茶に比べてあまり特徴を知られていないかも知れません。

昔から日本で親しまれてきたお茶ですし、安価であまりにも身近なのでちょっと「いまさら麦茶?」と思う方もいるかも知れません。

しかし、適度な利尿作用で飲みやすい上にたくさんの効能があるんですよ!

便秘解消

麦茶の原料には大麦が主に使われていますが、大麦は食物繊維の王様と呼ばれる位に豊富だそうです。

体の水分を一定に保つ水分補給やリラックス効果、デトックス効果などが便秘に大きく効果をもたらしてくれます。

カフェインレスで、便の水分まで奪わずに老廃物を出してくれるので、便秘の際の水分補給として有効です。

血液さらさら効果

麦を焙煎した時、香ばしい良い香りがしますが、その際にピラジンという成分が生成されます。
このピラジンは、体内で血流を良くする働きをしてくれます。

また、麦茶には血流を良くしてくれるGAVAという成分が含まれていて、農林水産省の研究で麦茶が血流を良くするという効果が証明されているのだそう。

胃の粘膜保護

胃の粘膜保護もしてくれます。

麦茶には胃を荒らす成分のカフェインが入っていないので胃に優しく、麦の成分が胃の炎症や粘膜の修復、糖尿病の合併症などを抑える働きをしてくれます。

食前に飲んでから食事をすると、生活習慣病や胃炎にも効果が期待できます。

がん予防

がん細胞の原因となる活性酸素は、大気汚染や喫煙、添加物の多い食べ物などから体に悪影響を及ぼし、がんの原因にもなります。

麦茶には、その活性酸素を抑制できる抗酸化成分の多い働きがあったんです。

活性酸素は、激しい運動をした後にも多く発生するそうなので、運動するときに麦茶を飲むと、疲労物質などの排出にも効果があります。

虫歯予防

虫歯はミュータンス菌という俗に虫歯菌と呼ばれている原因菌が影響して発生しますが、なんと麦茶にはこの虫歯菌が歯に固着する際の菌膜の形成を阻止してくれる働きがあります。

ですので、食後に麦茶を飲むのは虫歯予防にも効果があります。

妊娠中に歯磨きをするとつわりで吐き気をもよおすことがありますが、そんなときは麦茶を飲んでみてください。

歯磨きがまだうまくできないお子さんにもおすすめです。

冷え性改善

麦茶といえば暑い夏に氷でキンキンに冷やしてあるイメージがありますので、冷え性改善とは意外ですよね。

麦茶の大麦には体を冷やす効果があり、火照った体を冷やします。

しかし実は体を冷やすのとは逆に冷え性を改善してくれる効果を持ち合わせているんです。
というのも、冷え性の原因の一つは血流の滞りです。

先に書いたように麦茶には血流をよくする効果がありますので、毛細血管にまで血液が行き渡り冷え性改善につながるというわけです。

冷え性改善のためには冷たい麦茶では逆効果になってしまうのでホットで楽しんでください。

「体を冷やしてしまいそう」と麦茶を敬遠している方は、冷え性改善の効果があることを知っていただきたいと思います。

麦茶を飲む際の注意点

二杯の麦茶
麦茶はたくさんの効能があるうえに適度な利尿作用があるので、トイレの回数を気にせずに是非毎日飲みたいお茶ですね。

しかし、どんな食品でも摂り過ぎは良くありません。

ここでは、せっかくの麦茶で体をこわさないための注意を調べていきましょう。

冷やしすぎ、一気飲みに注意

暑い日にキンキンに冷えた麦茶をごくごく飲むのは夏の楽しみですね。

しかし、あまりに冷たい麦茶を一気に飲むとお腹をこわしかねません。
ただでさえ麦茶には体を冷やす効果がありますから、氷を入れた麦茶では体が冷えすぎてしまいます。

体が冷えすぎると効能も半減してしまいますので麦茶は冷蔵庫で冷やす程度にしておきましょう。

氷を入れなくても充分体温を下げてくれますよ。

飲み過ぎに注意

麦茶の飲み過ぎがなんと夏バテにつながることがあります。

これは、麦茶の飲み過ぎによって代謝が促進されエネルギーの消費が激しくなり、逆に体が暑さを感じて体力の回復が間に合わなくなってしまうという悪循環を起こすためです。

そうすると疲れやすくなったり夏バテを起こしてしまうというわけです。

また、体に良い麦茶ですがあまり飲み過ぎると当然むくみを起こす原因になってしまいます。
一日に摂取する水分は2リットルまでが適正とされていますので、気を付けましょう。

そして、当然ですがいくら利尿作用が適度な麦茶といえども飲み過ぎては何度もトイレに向かわなければいけなくなりますので、丁度よいペースでこまめに少しずつ飲むことをおすすめします。

まとめ

  1. 麦茶はノンカフェインなので利尿作用が高過ぎず体の水分を適正に保つことができます
  2. 麦茶は適度な利尿作用で飲みやすいうえに様々な効能があります
  3. 麦茶の冷やしすぎ、飲み過ぎに注意して麦茶の効果を楽しみましょう

暑い夏は麦茶をはじめ飲み物をたくさん飲みたくなりますね。

しかし、秋冬にこそこまめな水分補給を心がけることが大切です。

頻尿を気にしている人は飲み物を飲むことを避けがちですが、麦茶なら過剰な利尿作用がありませんのでこまめに麦茶を飲むことをおすすめします。

私は介護施設に勤めていますが、お年寄りにとって水分補給は非常に重要です。

しかし残念ながら高齢の方はオロナミンCが大好きでして、これが頻尿につながっているのかしら…と思います。

できれば麦茶などの健康茶でこまめに水分補給していただくのが理想なのですが。

頻尿を解消しながら健康管理できる麦茶は、これから長生きするために最適なお茶ですね!




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