進学や就職、単身赴任などで一人暮らしをすることになった方。
家に一人は寂しいな…と思う方もいれば、一人で自由にできる!とうきうきしている方もいると思います。
一人暮らしは気楽ですよね、だって誰の面倒も見ないから…。
でも思い出してください。
自分の面倒を見ること、忘れていませんか?
仕事から疲れて
もー、ごはんなんて、どうでもいいや
になっていませんか?
普段から家事をしてきた方でない限り、自己管理に不安を持つのは共通だと思います。
掃除、洗濯、それからごはん!
特に家で食べることが多くしっかりと食べたい夜ごはんですが、一人暮らしだとなかなか夜ごはんに気を遣える人はいないのではないでしょうか。
そこで、「一人だし、夜ごはんは適当でいいや…」とならないために、無理なく楽しく健康的に一人暮らしの夜ごはんを楽しむ方法を考えてみましょう。
家で夜ごはんを食べるようにしましょう
コスト面や栄養面を考えると、理想はやはり自炊です。
しかし現実はというと、友人や同僚との付き合いもあって外食続きだったとか、家にたどり着いたらグッタリで、とてもご飯を作る気にならないことが多いでしょう。
まずは家にたどり着くまでの誘惑を逃れて家で夜ごはんを食べよう!という気持ちになるように頑張ってみましょう。
外食やコンビニに関してルールを決める
夜ごはんは、学校の疲れや仕事のストレスを解消したいためにどうしても暴飲暴食に走りがちです。
- 「今日はもうなにも考えずに食べたい」
- 「節約は明日から」
なんてその場限りの考えでつい外食してしまうことありませんか?
また、私の経験上、仕事が終わって自宅にたどり着く前にもうお腹ぺっこぺこで、帰り道にあるコンビニの誘惑に勝てない…。
その日はそれで良くても、気づけばお金がピンチに!
これではお金が続きませんし、体調も悪くなってしまいます。
自己管理するために、ここは決まり事を作って気を引き締めましょう。
- 例えば誘われて行く外食以外は外食しない
- 外食は給料日だけにする
- 月に外食する回数の上限を決めてしまう
など。
コンビニも便利だし近くにあるとつい寄ってしまいますね。
入店してしまうとお弁当やレジ横のフライドフーズを買ってしまいますし、お菓子やスイーツまで買ってしまいがち。
コンビニに入ること自体制限するルールを決めましょう。
例えば公共料金の支払いや荷物の受け取りなどの用事があるときはどうしてもコンビニを利用してしまうので、それ以外は入店しない!など。
これだけで月の出費がかなり違ってくるはずです。
帰宅後に夜ごはんを作る気力がうまれない
最初こそあれこれと一人暮らし向けのレシピなどに挑戦するかも知れませんが、気力も体力も長期間は続かないもの。
あっという間に「ごはんつくるの面倒…」となってしまいがちです。そして「もう、なんでもいいや」になってしまいます。
そんなとき「絶対に食べたい!」と思うものがあれば少し頑張れるものです。
お昼休みなどの空き時間を利用して、おいしそうな料理の画像を眺めることをおすすめします。
一人暮らし向けのレシピだとか、料理動画だとか、様々な情報が溢れていますが「ごはんを作らなければ」という気持ちで見ると楽しくありません。
単純に「なにこれ、美味しそう!」という程度で良いのです。
眺めるうちに「よし!今夜は絶対これを食べたい」と思うものが見つかるので「何でもいいや」という投げやりな気持ちにならずに済みますよ。
面倒だと感じないようにする工夫
一人暮らしで自炊するには、とにかく「面倒」と感じないようにすることが重要です。
何しろ面倒だから外食やコンビニで済ませてしまうわけですから。
少し工夫するだけで「自炊は面倒」という意識が変わりますよ。
そして、それを続けて習慣にできればこっちのものです。
実際少しでも自分で手を加えた料理は、食後の満足感が違いますし自信もつきます。
お気に入りの「だし」系を常備
私が料理本を見て一番引いてしまうのが、調味料の多さなんですよね…。
たしかにお醤油、お砂糖、料理酒、お酢…キッチンに並んでいるとどんな味付けでもできるのでしょうが、それは頻繁に丁寧に料理する人に限られたこと。
そこで私は液体の「白だし」を常備して、何でもかんでもこれで済ませています。
お吸い物、煮物、うどんやそばのつゆ、卵焼きまで本当にこれ1本あれば何でもできちゃいます。
面倒な味付け工程一切なしです。
洋風にしたいときはコンソメ、中華風にしたいときは鶏ガラスープ粉末などを常備しておくと、スープや炒め物にも使えて本当に便利です。
頼れる調味料が一つあれば「これで何か作るか!」という気持ちが起きます。
パパっとかけるものを常備
お気に入りの香辛料の存在も大きいです。
七味やタバスコ、ゆず胡椒、パセリ、バジル…どんな料理にもパパっとかけるだけで「自分らしい味付け」になるから不思議ですよねー。
また、パパっとかけるといえば「ふりかけ」ですが、上手に選べばこれもまた非常に便利。
例えば「ゆかり」のふりかけをひとつ買っておくと、ゆでたパスタに混ぜるだけでおいしいゆかりパスタに。
納豆や豆腐にかけても良いですし、ゆでた野菜と和えるとこれだけで味付け完了です。
私はよく卵焼きに混ぜていますよ。かなり有能です。
また「お吸い物のもと」も常備をおすすめ。
パスタにまぜても美味しいですし、炊き込みご飯もできます!
保存も使い方もとにかくお手軽な「パパっとかけるもの」はストック必至です。
お気に入りのレトルト食品を常備
ドラッグストアや100円ショップには安くておいしいレトルト食品がたくさんそろっていますよね。
安いぶん、入っている具材が少なくそのままだとちょっと物足りない感じがします。
ということは、自分で具材を足せばいいわけですね。
カレーやパスタソースなど、具材が少ないだけで味は絶品のものがたくさんあります。
例えば具材の少ないレトルトカレーは好みの具材を入れて色々なスタイルのカレーにアレンジが可能ですし、だしでのばせばカレーうどんにも使えますね。
ごはんに混ぜて野菜やひき肉を入れて炒めればドライカレーのできあがり。
レトルトのパスタソースも有能です。
自分で具材を加えてパスタにするのはもちろん、トマトソース系をご飯に加えてチキンライスを作ったり、食パンに少しだけ塗ってピザソースにしたり、野菜を加えて煮たものを白身魚にかけてみたり…。
キノコ和風ソース系をリゾットにするとか、たらこペーストはマッシュポテトに混ぜるとタラモサラダに使えます。
ちょっと手を加えるだけで立派な料理に変身するレトルト食品を使わない手はありません。
休日などにいくつか買って家に常備しておけば、家にあるものでできる料理がぐっと増えますし、これは本当にアレンジ自体が楽しいので家で夜ごはんを作ろう!という気持ちにさせてくれますよ。
無理なく冷凍食材生活
さて、家で作るアレンジ料理は調味料やレトルト食材だけでは成立しませんよね。
必要なのはごはんを炊いたり野菜をカットしたり…これが面倒の元凶です。
そこで、夜ごはんが面倒な日はご飯も炊きませんし、基本的に包丁、まな板を使いません!
そのためには面倒ではない日に包丁やまな板を使って食材を冷凍しておくのが一番です。
料理上手な人が料理を小分けにしてきれいに冷凍しているのを、テレビや雑誌でよく見かけますよね。
とはいえ、小分け自体に手が込んでいるものもありますよね。
「こうすると簡単」とか「時短です」とか、たしかにそうなのですがあまり料理が得意ではない、しかもそんな気力のない人にとって、その手間も面倒なんですよね。
しかし小分け冷凍が自炊の強い味方であることは事実なので、ここは「小分け冷凍も面倒」という概念を吹き飛ばして、手軽に冷凍して手軽に使えるものだけでも常備しておくようにしましょう。
小分け冷凍が役立った瞬間は「やっていてよかった、小分け冷凍!」と叫びたくなるほど便利です。
冷凍を活用して最低限ご飯と汁物だけでも自炊を
ご飯と汁物だけでも自炊できると、コスト面でも栄養面でも大きなメリットがあります。
外食するお金はないけれど食事を作る気力が無い時、なにか買って帰ろうと思います。
そこで、ご飯と汁物だけは作ろうと思えばおかずだけ買えばいいですよね。
そのためには「ご飯と汁物さえ面倒」と思わないようにしなければいけません。
ご飯は一度に炊いて一回分ずつラップで包むかジップロック容器に入れて冷凍しましょう。
冷凍ごはんはおいしくないのでは?と思う方もいるかも知れませんが、実は温かいうちに包むようにすれば解凍した時においしいままなんですよ。
帰宅してからお米を研がなければ、なんて絶対に無理ですよね。パックご飯や冷凍ピラフを買うのもお金がもったいないです。
続いて、汁物にについて。
栄養面が気になるという方は、汁物だけは自炊してバランスをとりましょう。
具だくさんにすれば、もうそれだけで栄養バランスが格段に違います。
時間と気力があるときに、様々な食材を小分け冷凍しておいて味噌汁やスープにどんどん入れましょう。
味噌汁の味噌はだし入りを買っておけばお湯に溶かすだけ。
カップみそ汁やカップスープを買うことと比較すれば栄養面もコスト面も良いのですから具材をケチる必要はありません。
お気に入りの具材をいつも冷凍庫にストックするようにすれば買い物も楽ですし、そのとき安いものを使えますから是非習慣にしてみてください。
具だくさんの汁物があれば、おかずが少量でも大満足できますよ♪
おすすめ冷凍食材
それでは簡単に冷凍して簡単に料理に使えるおすすめ冷凍食材をご紹介します。
きのこ類
意外に知られていないのが、きのこ類。
冷凍に向いていない印象ですが、実は冷凍向きなんです。
比較的お安いしめじやえのきだけの根元を切って洗いながらほぐし、ジップロックにいれるだけ。
それぞれでも良いですし、何種類か一緒にしてきのこミックスを作ってから冷凍しても良いですね。
青菜類
栄養面でも彩りのためにもあるといいなと思うのはホウレンソウや小松菜、チンゲン菜です。
これも軽く下茹でして水で冷やし、水けをきってから使いやすいサイズにカットして冷凍しましょう。
このとき、鍋にお湯を沸かしてゆでるのが面倒…と思いませんか?
電子レンジで野菜をゆでることができる容器を一つ購入しておくことをおすすめします。
タッパーのような容器に洗った野菜を入れてレンジでチンするだけ。
超お手軽ですし、ゆですぎも防げます。栄養も逃げませんから、これはマストアイテムですね。
スタミナ食材
元気を出したい時に欲しい食材も冷凍で常備しましょう。
実は玉ねぎやショウガなども冷凍に向いているんです。
玉ねぎは切り分けて冷凍しておくと繊維が壊れて調理しやすくなるというメリットも。
ショウガは一度に使い切るのは難しいですから薄切りにして冷凍しましょう。このとき、皮つきのままの方が香りが残るのでおすすめですよ。
しじみ
もう一つ、あえて冷凍することをおすすめしたいのが「しじみ」です。
疲れたからだにシジミ汁…これだけでほっと一日の疲れがとれますね。
しじみは冷凍すると栄養価やうま味がアップしますので、そのまま使うよりも冷凍がおすすめです。
凍ったままお鍋に入れれば良いだけですし、しじみはビニール袋に入れて冷凍しても平気です。
様々な食材の冷凍方法の情報がありますので、気になる食材の冷凍方法をチェックして、是非小分け冷凍を上手に活用してください。
一人暮らしの夜ごはんを楽しんで!
地元を離れて一人暮らしを始めたばかりという人は、どうしても親しい友人ができるまでの間一人の夕食をさみしく感じるかも知れません。
そんなさみしがりな人も、私のようにおひとり様空間大好きな人も、一人暮らしの夜ごはんをいかに楽しむか、それが大事なのです!
作った料理でなくてもお皿に盛りつけを
一人暮らしでもきちんと生活できるかどうかは、食生活によく表れると思います。
袋ラーメンをゆでた鍋ごと食べるだとか、買ってきたお惣菜もスーパーの容器のまま…では心の栄養になりません。
同じインスタントや買ってきただけの食事でも、きちんとお気に入りのお皿に盛って食べるようにしてみてください。
食事がすんだら「ごちそうさまでした!」「おいしかった!」という気持ちになれるから不思議です。
お気に入りの食器で
食器は食事の場面でとても大切なアイテムです。
ご飯茶碗、プレート、どんぶりなど、食事に合わせてやはりいくつか用意しておきたいですよね。
置き場所があれば、和風、洋風、中華風などテイストごとに揃えるのもいいですし、逆に白一色で形の違う食器を集めるのも素敵ですよ♪
実家から連れてきたお気に入りの食器や、素敵なお店で買ったお気に入りの食器を眠らせていませんか?
また、100円ショップにもかわいい食器がたくさんありますよ。
新しい食器を買うと家でのご飯が楽しみになるので、是非食器に凝ってみてください。
一人でもテーブルセットしてみて
せっかく誰にも邪魔されずゆっくり食事できるのですから、ゆったりした気持ちで夜ごはんをいただきましょう!
夜ごはんにとってテーブルセッティングは重要です。
といっても燭台を置く・花を飾るというわけではありません。
例えばランチョンマットを敷く・箸置きを置く。
これだけでもオシャレなおひとりさまの食卓に変身!
何種類か買っておくと、その日のメニューや気分によって変化がつけられます♪
私は箸置きが大好きでかわいいものを集めてしまうのですが、カトラリーが好きな人はおしゃれなフォークを集めてみたり、お酒好きな人はグラスやぐい飲みを集めてみたり…趣味のものを使うとぐっと楽しさがアップしますよ!
まとめ
- まずは家で夜ごはんを食べる習慣をつけましょう
- 自炊は面倒という概念を吹き飛ばす工夫をしましょう
- 無理のない範囲で冷凍食材を活用しましょう
- 一人暮らしの夜ごはんを楽しむ工夫をしましょう
一人暮らしにとって夜ごはんを充実させることはとても重要なことです。
投げやりにならずに少しでも頑張って明日につなげることができた!という自信は大切ではないでしょうか。
自分は料理が苦手だから…と避けている人も、栄養面を考えれば外食やコンビニを減らしてみようかなと思うのでは?
まずはスーパーのお総菜コーナーで栄養バランスの良いものを選ぶことから始めてみましょう。
夕方だとお安いですし、何より美味しいです。
一人暮らしでも家で夜ごはんを食べる習慣がつけばしめたもの。
まずは食べたいと思うものを楽しんで作ることから始めましょう♪