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終業式の作文の書き方を例つきで解説‼︎アガらない方法も紹介




終業式に発表する作文を書くことになった小中学生のみなさん!
とつぜん「作文書いてね」と言われても、何を書けばいいのか分からずあせりませんか?

そんな子のために、今回は終業式の作文の書き方と、発表するときのアガリ対策をご紹介します。

中学校に入ると、各学年の代表として学年委員長が出てきて、今学期の学年の行事内容やキャンペーンの結果、来学期の課題などを話すこともあります。

またはクラスの学級長が今学期のクラスのようすや課題、来学期の目標などを話すこともありますね。しかしかれらは学年や学級のリーダーということで、作文などの仕事にも慣れているはず。

ですので、ここでは代表に選ばれた一般の生徒が、個人的な頑張りや反省点、目標などをテーマに書く作文の書き方について説明していきます。

学年委員長や学級長の子はあらかじめご了承くださいね。

第1段落 今学期一番頑張ったこと


書き出しは「私が○○中学校の一員になり、あっという間に一学期が終わろうとしています」
「△年生として迎えた一学期はあっという間に終わり、明日から長い夏休みに入ります」
などが良いでしょう。

第1段落には今学期、あなたがもっともガンバった、成長したことを書きます。

勉強、部活動、委員会活動…。
ネタはたくさんあると思いますが、テーマは一つにしぼりましょう。
それでは、第1段落の書き方をご紹介します。

例:勉強について書く場合

  1. 何の教科を勉強したのか、その教科のどの部分を特に勉強したのか
  2. 「私は一学期、社会の中でもとくにニガテな歴史について、以前よりも多く時間を取って学習してきました。」
  3. どのような方法で勉強したのか
  4. 「以前は単語をバラバラに覚えていたので、頭のなかで上手く整理できておらず、時系列順に並べなおす問題がとくにニガテでした。

    そこで、歴史の本を読むようにしました。

    ストーリーとして歴史全体の大まかな流れをつかんでから問題集を解くことで、バラバラの単語を歴史の流れにむすびつけて覚えられるようになりました。」

  5. 試験などでどんな結果が出たか
  6. 「勉強方法を変えてから、以前よりも試験の点数がとっても上がりました。」
  7. それを受けて、どのような気持ちになったか
  8. 「成績が上がったことも嬉しかったのですが、はじめて自分でくふうして作り上げた勉強法で成功を収めることができたので、達成感でいっぱいになりました。」

このような感じになります。

部活動について書く場合は

  1. 何の部活動で、どんなところを集中的に練習したのか
  2. どのような方法で練習したのか、部活動外でも練習したか
  3. 試合などでどんな結果が出たか
  4. それを受けて、どのような気持ちになったか

委員会活動について書く場合は

  1. 何の委員会で、どのような仕事をしたのか
  2. 具体的にどのようなことを頑張ったのか
  3. 自分の仕事によってどんな効果が得られたか
  4. それを受けて、どのような気持ちになったか

第1段落では、特に②が重要です。
ただ「頑張った」「努力した」ではなく、どのように頑張ったかを具体的に書くことが大切です。
また、④で思い切り感情を表現すると、学生らしい爽やかな作文になります。

第2段落 今学期の反省点


第2段落には、今学期の反省を書きます。
第1段落で書いたことと同じ内容でも良いですが、できれば違う内容の方が書きやすいです。

例えば、

「しかし反省すべき点もありました。

それは、時間を守って生活できなかったことです。

昼休みにのんびりと過ごしていたため、5時間目のチャイムに間に合わない事がよくありました。
夏休みは余裕を持って時間をつかえるよう早起きをして、じぶんで時間を管理しながら勉強も進めたいと思います。」

ざっくりとしていますが、こんな感じです。

これからさらに力を入れていかなければならないところを明かして、長い休みやつぎの学期につながるように書きましょう。

第3段落 来学期への抱負


第3段落には、つぎの学期への抱負(ほうふ=目指したいこと)を書きます。
これを明るく書くことで、作文が学生らしく上手くまとまります。

「この段落でまとめる」という事を意識して書きましょう。

例えば、

「7月に入りほとんどの3年生は部活動を引退し、勉強中心の生活になってきています。
2学期からは学年全体で進路希望の実現にむけて、勉強に集中していけたらと思います。」

と、こちらもかなりざっくりとしていますがこんな感じです。

文章の流れに問題がなければ、第1段落に書いた今学期ガンバったことと第2段落に書いた反省点を踏まえて、これらをどう生かして成長させるかも書きましょう。

  • 小学5年生の2学期なら、3学期の抱負を「最上級生にふさわしくなれるように」
  • 小学6年生の2学期なら、3学期の抱負を「悔いのない小学校生活になるように」
  • 中学2年生の1学期なら、2学期の抱負を「新人戦で優勝できるように」
  • 中学3年生なら来学期と長期休暇の過ごし方も含めて「高校入試に向けて」

などをテーマに書くとgood。

来学期に体育祭や文化祭がひかえていたら、その行事について目標を立てるのも良いですね。

後は発表するのみ!


作文を無事書き終えたら、あとは全校生徒の前で発表するのみ!
...とは言っても、全校生徒の前で話すのはとてもキンチョーしますよね。

立候補で代表になった度胸のある子ならまだいいのですが、「作文が上手だから」という理由で代表に選ばれた子は、あまり目立つことに慣れていない子が多いのではないでしょうか。

作文の発表に不安を感じた子のために、学校での発表経験が豊富な私からアドバイスをさせていただきます。

少しでもキンチョーをとくお役に立てたら嬉しいです!

人の顔をはっきり見ないこと

ずっと原稿用紙を見つめるのも良くありませんが、まわりを見わたすと発表を聞いている人の表情が気になってしまいますし、知っている人を見つけたら意識してしまいます。

そこで、目の焦点をぼかすことをオススメします。私が実際に使っていた方法です。

ぱっと見た感じ視線はきちんと生徒に向けられていますが、生徒の顔はぼんやりとしていて脳は認識できません。全員イモに見えます(笑)

目の焦点が合っていないとなんだか狂気じみた顔になりそう、と思った方もいるかも知れませんが、作文の発表や朝会の司会、生徒総会なんかで前に出ている人は大体ロボットみたいに無表情で話していますので特に違和感はないと思います。

生徒会の演説やレポートの発表をする時までに、人前での発表に慣れておけたら大丈夫ですよ。

作文はみんな真面目に聞いていないものです

全校生徒の前に立って作文を読むのは、とてもキンチョーすると思います。

私も初めて表彰式の司会をしたさい、キンチョーで何度も舌をかんでしまい、あとで先輩やクラスメートにからかわれましたが、少し経てばみんな忘れていました。

ましてや作文の発表は各学年の代表者が出てきますから、中学校では3人、小学校では6人もの作文を聞かなくてはなりません。

ただでさえ休みを目前にひかえた終業式、みんなそわそわして作文なんてまともに聞いていないものです。

今回全校生徒の前で作文を読むことになって緊張している皆さんも、聞き手に回っているときはテキトーに聞き流していませんか?

その時のことを思い出してみてください。少しキンチョーがやわらぎますよ!

作文の発表は貴重なレベルアップの機会です

この「始業式、終業式作文発表制度」は全校生徒が代表の子の作文を聞いてふむふむとするためのものではなく、代表で作文を読む子の経験値を上げるためのものだと私は思います。

ですから、周りの生徒は関係ありません。自分の役割を全うするのみです!

最初はキンチョーでカミカミだった私も、中学3年生の生徒総会の時にはステージ上にあるスクリーンの前で話ができるまでなりました。キンチョーして舌をかんだ当時はとても恥ずかしかったですが、今ではいい思い出です。全校生徒の前で話すチャンスを与えてくれたことに感謝しかありません。

ですから全校生徒の前で作文を発表することは、自分のレベルアップにつながる良いチャンス。

あなたは代表として選ばれたわけですからとても光栄なことです。
失敗しても良いので、これからの自分のカテになると思って堂々と作文を読みましょう!

まとめ

  1. 第1段落には、あなたが今学期一番頑張ったことを詳しく書きましょう
  2. 第2段落では反省点を振り返り、休みや来学期につながるように書きましょう
  3. 第3段落には来学期の抱負を語り、希望に満ちた感じでまとめましょう
  4. 発表は、回りを気にせず堂々としましょう

終業式の作文の書き方と発表するときのコツについてお話ししました。

作文の書き方についてはあまり詳しくは説明しませんでしたが、小中学生の作文にしっかりとしたテンプレートは要らないと思います。

冒頭でお話ししたように、学年委員長や学級長がみんなに呼びかけるならまだしも、終業式の作文は自分が頑張ったこと、自分が反省したこと、自分が思う来学期の抱負を書くものです。

難しい言葉を使わなくても、自分が思った通りに素直に書くのが一番です。
「今学期はこんなことを頑張ったな。次はこうしていきたいな。」と、作文を書きながら自分で振り返ることができたら素敵なことです。

作文を書く代表に選ばれたことが、いい経験になりますように。
そして、当日満足のいく発表ができますように!




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