ジャム用の瓶とスプーン




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ジャムの消費期限/手作りの場合はどのくらい?




お家で手作りのジャムを作っているという方、多いのではないでしょうか。

本来ジャムは、収穫時期に沢山実って食べきれない果物を保存するために作られてきました。

ジャムは煮詰めることによって素材がぎゅっと凝縮されるので、旬の果物を沢山頂いて余っている時に便利ですよね。

しかし作ったジャムが予想外の量になってしまった、ということもしばしば。

そこで気になるのが、どのくらい持つかです。

私の母はよくイチゴやアプリコット、梅などでジャムを作ってくれました。
上手に作るのは大変なようで、よくぼそぼそになってしまったイチゴジャムを消費させられたものです。

そんな手間ひまかけてせっかくおいしくできたジャムを無駄にはしたくないですよね!

今回は、手作りジャムは大体どのくらい持つのか、長持ちさせるためにはどうしたらいいのかなどをお話していこうと思います。

ジャムの賞味期限/手作りの場合 特に決まっていない

ハンドメイド・ジャム
実は手作りジャムにきちんとした賞味期限は無く、作り方と保存方法によって異なります。

手作りジャムは市販のものと違い、保存料や防腐剤を入れていないので長くは持ちません。
対策なしだと1週間ほどでカビが生えてしまい、万全な対策をしても最高6ヶ月といったところです。

ジップロックなどに入れて冷凍保存する方法もありますが、冷凍焼けで風味が落ちてしまうので6ヶ月以内に消費することをお勧めします。

ジャムを作る段階で工夫を

イチゴを煮詰めている様子
市販のジャムと違い、保存料等が無いため長くは持たない手作りジャム。
ここでは、そんなデリケートな手作りジャムを作る際にできる、少しでも長持ちさせる工夫をご紹介します。

容器は瓶がおすすめ

手作りジャムを保存するには、やはり瓶が適しています。

特に密閉度が高くて口の大きなガラス瓶がおすすめです。

瓶を購入する際に、「密閉可能」「ジャム瓶」などと書かれているか確認しましょう。

砂糖の量

手作りジャムでは砂糖が防腐剤の役目を果たしているので、よりたくさんの砂糖が入っていれば長持ちします。

できるだけ長期保存をしたい方は砂糖を多めに使いましょう。

しかしせっかく手作りするのだから砂糖控えめで作りたい、という気持ちはあるでしょうし、やはりお好みの味で作るのが一番です。

砂糖少なめにしたいと考えている方は、最低でも果物と砂糖の割合が3:1になるようにしましょう。

瓶と蓋を消毒しましょう

ジャムを入れる瓶とその蓋は、事前に煮沸消毒しておきましょう。

ここで気を付けてもらいたいのが、必ず水を張った鍋に瓶を入れてから火をかけること。

お湯が沸騰してから瓶を入れてしまうと、温度差によって瓶が割れてしまうことがあるので注意してください。

過熱が終わったら、瓶をトングなどを使って取り出し、乾いた布巾の上に置いて自然乾燥させます。

瓶の蓋は、さっとお湯に通せばOKです。

作業は熱いうちに

瓶が50度以下になる前に、ジャムを90度以上の状態で入れます。

しっかりと密閉できるように、瓶の口すれすれまでジャムを入れないように気を付けましょう。

ジャムを瓶に詰めたら蓋を閉め、1分ほど経ったら内圧を逃がすために一瞬だけ蓋を緩めます。
シュッという音がしたらすぐに蓋を締め直しましょう。

その後は瓶が冷めるにつれて内圧も下がるので、常温で冷ましておけばOKです。

ジャムの賞味期限/手作りの場合 食べるときにここに気をつけよう

瓶からスプーンでジャムを取り出す
ただでさえ賞味期限が短い手作りジャム。

特に貰い物だとどんな風に作られたのか分かりませんし、糖度も分かりませんのでどのくらい持つのか不安なところです。

安全に食べるために、消費する際にもジャムが痛まないように気を付けましょう。

瓶の中は清潔に保ちましょう

ジャムを取り分ける際には清潔なスプーンを使うことが大切です。

スプーンに少しの水滴がついていたり、パンくずが付いたナイフをそのまま瓶に入れると中身にカビが生えやすくなってしまいます。

必ず瓶に入れるスプーンと、他の食材につけるスプーンやナイフは別のものを使うようにしましょう。

蓋はしっかり閉めましょう

やはり中身が空気に触れてしまうと、雑菌が入るのでカビやすくなってしまいます。

面倒かもしれませんが、蓋は開けたらすぐに締めるようにしましょう。

早めに消費しましょう

安心して食べるためには、やはり早めに消費することが大切です。

作り過ぎてしまったな、と思ったらお友達に配るのが良いでしょう。

渡す際に「○ヶ月以内に食べてね」と作った際の材料や瓶の状態から大体の賞味期限を伝えておくと親切です。

また、家での消費も意外と簡単です。

紅茶にジャムを入れるとロシアンティーとして楽しむことができます。
マーマレードは鶏肉や豚肉を柔らかくするので、照り焼きにすると美味しいですよ。

リンゴジャムはカレーの隠し味に使えますし、オリーブオイルやお酢などと合わせるとドレッシングにもなります。

いつも食べている加糖ヨーグルトをやめ、無糖ヨーグルトを選ぶだけでもジャムを楽しむ機会が増えます。

工夫して、無駄なく果物を食べつくしましょう!

ジャムの賞味期限/手作りの場合 まとめ

  1. 手作りジャムの賞味期限は、作り方と保存方法によります
  2. ジャムを作る際は、長持ちするように工夫をしましょう
  3. ジャムを消費する際は痛まないように気を付けましょう

手作りジャムの賞味期限についてお話してきました。

賞味期限を延ばすための対策は一応あるのですが、やはり長くは持ちませんので早めに消費することをお勧めします。

賞味期限が短い点では少し不便な手作りジャムの賞味期限ですが、無添加で身体に良く、果物の美味しさをそのまま感じることができます。
ぜひ、美味しい手作りジャムを安全に楽しんでください!




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