曲げわっぱのお弁当箱は普通よりもちょっといい雰囲気が出せるのが良いところです。
しかし、曲げわっぱだと普通のお弁当でできることもやりづらい部分があります。
その一例が前日に詰めて冷蔵庫に入れておくことです。
曲げわっぱのお弁当箱的にこれはセーフか、アウトか。
今回はそんな疑問についてまとめていきたいと思います。
そもそも前日に詰めるとは?
朝は何かと忙しいのに、その上お弁当の準備をするのは大変……という人のために考えられた作り置きの方法です。
前日の夜に電子レンジでチンをすることが可能なお弁当箱へご飯やおかずを入れて冷まし、そのまま冷蔵庫で一晩保存しておきます。
朝になったらお弁当をチンして冷ましてから出勤、もしくはそのままお弁当を持ち出して、お昼に会社の電子レンジでチンをする。
朝の時間も確保できて、温かいお弁当を食べられるので一石二鳥になります。
この方法を使う場合には、生野菜を使わないことや入れるものはしっかりと火を通したものにする、陳腐効果があるもの入れる、傷みやすいマヨネーズなどは入れないといろいろ気を付ける点があります。
しかし、それさえすればお弁当の中身が腐ることもないので非常に有用な方法であります。
曲げわっぱの場合はどうするべき?
しかし、曲げわっぱの場合は素材やスギやヒノキで作られているので、電子レンジでチンするという手段が使えません。
冷蔵庫に入れる点は、冷蔵庫の中が乾燥しているせいで、痛みが早くなったりするので、あまり良いとは言い難いのですが、使っている人が気にしないならそこは問題ないです。
ただ、電子レンジが使えないとおかずはまだしもご飯はカチカチの状態になってしまいます。
そこで、一つの方法としてご飯だけは朝に詰めるという手があります。
これは普通のお弁当でもやる人がいる方法で、ご飯は炊きたてを朝に入れて冷ましてから持っていけば、カチカチの状態を回避することができます。
そして、もう一つの方法として、おかずはタッパーに入れて保存しておくという手があります。
曲げわっぱは良いものだとなかなかいい値段がして、それを冷蔵庫に入れることに抵抗がある人もいると思います。
その場合は、おかずをタッパーに入れて冷蔵庫に保存し、朝は炊き立てのご飯と共におかずを詰める作業だけをするという方法です。
少し手間かもしれませんが、せっかく木の温もりを感じられる曲げわっぱを冷やしたくない人はこの方法を使うと良いでしょう。
もちろん、電子レンジでチンできないタイプのお弁当箱を使っている人も同様に使える手段です。
曲げわっぱを使うメリットって?
ここまで書いていると、手間だし別に曲げわっぱのお弁当箱を使う必要がないじゃない?と思う人もいるかもしれません。
見た目や雰囲気を気にしなければ、温められるお弁当箱の方が便利かと思われます。
しかし、曲げわっぱには見た目意外にもメリットが存在します。
水分の吸収
スギやヒノキなどでできた木製の曲げわっぱは、木の吸水性によってお弁当全体を蒸れさせず水っぽくさせないはたらきがあります。
普通のお弁当箱を開けると蓋などに水滴が溜まっていて、ご飯やおかずが水っぽくなっていることがよくありますよね。
曲げわっぱのお弁当箱ならその心配はありません。
保温性
これも木の特性なのですが、熱が伝わりにくいという働きがあり、中身の温かさをある程度保つことができます。
ご飯に関しては、そのおかげで冷めにくく、冷めた場合でも固くなりにくいのでふっくらしたご飯を食べることができます。
朝に炊き立てのご飯をとタッパーでチンしたおかずを入れて少し冷ましてから蓋をすれば、その温度をある程度保った状態でお昼のお弁当を楽しむことができます。
木の香り
これは曲げわっぱ自体の香りを言っているのでなく、良い木の香りがご飯に移るという意味です。
聞くだけではあまり良い風に聞こえないかもしれませんが、香りが映るとご飯の口どけも柔らかく感じられるのです。
上記の吸水性と保温性と合いまって、ご飯に関しては、プラスチック製のお弁当箱とは一味違った楽しみ方ができます。
耐久性
曲げわっぱは、プラスチック製のお弁当箱よりも丈夫で長持ちします。
もちろん、手入れ次第なところもありますが、曲げわっぱには木の性質による殺菌作用もあるので、カビにもなりづらいメリットもあります。
また、見た目よりも軽いので、持ち運ぶ時の重さにもなりにくいです。
……と良い点を4つ挙げていきましたが、先の項目でも書いた通り、電子レンジが使えない点や冷蔵庫に入れるのが憚られる点があります。
結局は使う人の好みによって、使い分けるのが一番良いです。
ただ、曲げわっぱにもメリットがあるということはちょっとだけ知っておいてください。
まとめ
今回の記事についてまとめると、曲げわっぱで作り置きをする場合は、
- おかずはタッパーに入れて冷蔵庫へ
- ご飯だけは朝に詰める
- 痛みが気にならなければおかずを入れたまま冷蔵庫へ
の3つになります。
少しでも朝の時間を短縮したいけど、それで楽しいお昼のお弁当を妥協するのは嫌ですよね。
普通よりはちょっとだけ手間かもしれませんが、おいしいご飯のためにこの方法を試してみてください。