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【バナナフィッシュ】アッシュの死…なぜ彼は殺されたのだろうか?《ネタバレ注意》




みなさんは名作・バナナフィッシュをご存知でしょうか?

今回もネタバレな内容なので、原作を未読のかたはぜひぜひ!本編を読んでから、この記事をご覧ください!!



なお原作は1980年代に描かれており、2018年に発表されたアニメは現代風なアレンジが多々ありますのでご注意くださいね。

主人公アッシュ

Born this wayのジージャン着た青年

Photo by Levi Saunders on Unsplash

<<<以下、ネタバレ注意>>>

アッシュはバナナフィッシュの存在を知ったことから、ディノ・ゴルツィネ率いるマフィア組織のコルシカやアメリカ政府から狙われます。

激しい死闘を繰り広げなんとか勝利をおさめましたが、最終回で何者かに殺されてします。なぜアッシュは殺されてしまったのでしょうか。なぜこのような狙われ続ける人生になってしまったのでしょうか。

アッシュの幼少期から最期まで、彼の人生をたどりながらその謎を明らかにしていきましょう。

アッシュとは

落書きだらけのスラム街のようす
アッシュの本名はアスラン・ジェイド・カーレンリースで、アッシュ・リンクスというのは実は通称です。

17歳にしてIQ180以上の頭脳をもつ天才です。

人を束ねて上に立つ素質があり、ニューヨークのスラム街でストリートギャングのボスをしているほど。戦闘能力も子供とは思えない位センスがあります。

更には容姿端麗で金髪に緑色の目をしています。一言で言えば、彼は完璧なのです。

そのスペックの高さ故に彼はたくさんの辛い目にあってきたので、綺麗な容姿などは本人は望んでいなかったのでしょうね…

アッシュは4人家族でした。ですが、母は幼いころに失踪しています。父はダイナーと酒場の経営者。父も愛人をつくり出て行ってしまったので兄のグリフィンと二人で暮らしていました。

アッシュの辛い過去

暗い部屋にひとりたたずむ女性
アッシュは幼少期、野球をしていました。そしてそのチームのコーチにレイプされてしまいます。

その上自分から誘ったのにと言われ、彼は深く傷つきます。この件でアッシュは大人を嫌うようになります。

その後、アッシュはディノ・ゴルツィネに出会い、ゴルツィネの経営する少年売春のお店に売り飛ばされます。

そこでも客や店の人間からレイプを受け、ゴルツィネには性的玩具として扱われていました。ゴルツィネはアッシュを商売道具として利用しつつ、家庭教師をつけて戦闘術などを教え込みます。

アッシュのカリスマ性を認め、後継者にしたいと思っていました。もちろん自分をそのような目にあわせきた張本人なのでアッシュは断り、そこから二人の関係はこじれます。

英二との出会いで変わっていくアッシュ

暗い森のさきに明るい出口がみえる
アッシュはバナナフィッシュの調査をする中で、それに勘付いたゴルツィネ達から追われます。

そこでたまたま出会ったのが日本人大学生・英二。

英二はギャングのボスであるアッシュに怯えることなく、銃を見せてと声をかけます。それを面白く思うアッシュ。

今まで出会った人間は自分を性的に見てくるか、戦闘力の高さから怯える人間かのどちらかだったので、物怖じせず自分に話しかけてくる英二に興味をもったのでした。

過去のトラウマから人に対し強い警戒心を抱いていたアッシュは、一人のただの人間として接してくれる英二に段々と心を許すようになります。

見返りを求めず自分のことを気にかけてくれた初めての存在を何があっても守りたい、アッシュは強く思いました。

その英二が結果的にはアッシュの最大の弱点に。英二は何度も危険にさらされます。

英二が捕まった時、バナナフィッシュについて得た情報を英二の命と交換に差し出したシーンは、アッシュの英二を想う気持ちの強さが伝わってきましたね。

そして、なんとか勝利し見事英二を守り抜きました。

アッシュはなぜ殺されたのか

Photo by Thought Catalog on Unsplash


戦いが終わり、バナナフィッシュも燃えて消滅したのになぜアッシュは殺されたのでしょうか。誰もが想定外の展開でした。

アッシュを殺したのはショーター率いるチャイナタウンのストリートギャングの一員のラオ。ショーターの死後、ボスとなったシンの異母兄です。

シンは自分たちのボス・ショーターを殺したアッシュに嫌悪感がありましたが真相を知り、アッシュ達に協力するようになりましたがラオは違いました。

真実を知っても自分のボスであり親友を殺された憎しみは消えませんでした。そしてシンが協力的なことも快くは思っていませんでした。アッシュ達にうまく利用されいると思っていたので心配していたのです。

そして、ゴルツィネ達との戦いを終え、帰国する英二からの手紙を読んでいたアッシュの隙をつき命を狙います。ですがアッシュに反撃されてしまいます。ラオは仲間思いで、こうすることが彼なりの正義だったのでしょう。

アッシュの幸せ

しばふによこたわる天使
悲しい最期でしたね…後にアッシュが亡くなったと聞いて英二はとても後悔していました。この傷はなかなか癒えないでしょう。

残された英二はとても辛いと思います。

読者としても、アッシュには英二に会いに日本へ行ってほしかったです。
ですが、アッシュは自分が助からないと悟った時も幸せな気持ちでいたのでしょうね。

英二からの手紙を読み返しそのまま眠りにつく表情をみるとそう思いました。

幸せを知らないアッシュが英二と出会い、幸せを知ることができてよかったです。

涙なしでは見られないバナナフィッシュ。ぜひ一度は読んでいただきたい作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。





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