雑学

私道のアスファルトを補修って自分でできるの?【DIY】




自宅前や駐車場など私道の補修って、どうしたらできるのでしょうか?

年月が経つと大きな穴が空いて、その穴にタイヤがドスン!と落ちてしまったりしますね。
危険ですし、穴をよけて走行しなければいけないという不便がでてきます。
小さな子供やお年寄りが歩く際にも危険です。

駐車場などで多いのがアスファルトのへこみです。車両の重量が同じ場所にかかり続けるのでへこんでしまい、水たまりになってしまいます。

また、アスファルトが部分的に剥がれてしまうとそこから草が生い茂ったりして、できれば補修したいところですね。

私道ですと役所からの補助は受けられませんし、そのままにはしておけないので自分でやるしかなさそうです。

そこで、私道のアスファルトを補修するにはどのような方法があるのか?また、のちのち困らないように注意点などを確認しておきましょう。

私道のアスファルトを補修/自分か?業者に依頼か?

アスファルト工事のようす
補修しなければいけない箇所の状態や範囲をまずは把握しましょう。
どのような補修が必要か、どの範囲で補修するか、総合的に判断するともしかしたら自分で補修するより業者さんに依頼する方が賢明な場合があります。

地面の補強が必要な場合

アスファルトが割れたり穴が空いてしまった原因が地面そのものにある場合は、アスファルトを一度はがしてから敷き直さなければなりません。

アスファルトの下に湧水が出て陥没した場合などがそれにあたります。

さすがに個人でアスファルトを剥がして敷き直すなんて作業は無理なので、業者さんに連絡して依頼したほうが良いでしょう。

単なる年月による劣化なのか、それとも他に原因があるのか調べてから判断しましょう。

補修箇所が広範囲の場合

アスファルトの補修には状態に合わせて様々な方法があります。

方法によっては労力や経費に差が生じますので、適切な補修方法をよく考えてから自分で補修するかどうか決めましょう。

購入するべき材料の材料費を割り出してみてから、結構経費がかさむなと思ったら業者さんに補修箇所を見てもらって見積もりだけお願いしてみてもいいのではないでしょうか。

見積もり無料のアスファルト専門業者さんもあるようです。

また、自分ではうまくできそうにないと判断した場合も無理をせずに依頼する方が迅速に解決するでしょう。

私道のアスファルトを補修/始める前に気を付けること

駐車禁止のコーン
自分で補修をすると決めた場合、補修を始める前にやっておくべきことを確認しましょう。

知り合いに私道を自分で補修した経験のある人がいたら、聞いてみると自分では気づかなかったことなどあるかも知れません。

ご近所から了承をいただく

自宅前の私道とはいえ、道路に隣接するご近所さんにも道路を補修する旨を伝えて了承いただいた方がのちのち何かと安心です。

また、私道の細かい持ち分が各戸にある場合もありますので、確認しておいた方がいいですね。

補修に使用する合材にもよりますが硬化までに数日かかる場合もあり、その間車両走行があると崩れてしまいますので、通行禁止の日程もご近所にお知らせしておきましょう。

補修する部分を整えておく

まずは補修する部分のゴミなどを掃除してから補修をしましょう。
次に穴が空いている場所が凸凹していたら、平らにならしておきます。

まずは表面をスコップなどでたたいて固めます。地面を平らにしたところに砂利や砕石を敷いて固めるとさらに良いでしょう。

地面を平らにしてからアスファルトを敷くようにします。

私道のアスファルトを補修/方法について

アスファルトを剥がす
業者さんが行っている道路補修工事を目にしたことがある方はわかると思いますが、アスファルトの補修工事では道路から蒸気が出ていますよね。

アスファルトは通常舗装で使用する際、170℃くらいに熱して溶かして敷いています。

そんな工事、素人には到底無理です。ですが、常温で補修に使用できる常温合材を使えば加熱しなくても補修ができるんです。

補修の範囲が小さければ手軽な常温合材を使用して補修できます。

あくまで応急処置的なものから結構しっかり補修できるものまで様々ありますので、道路の状態に合わせて選んでみてください。

揮発タイプの常温合材

常温合材は、あくまで目安ですが1㎥あたり20㎏程度必要なようです。ただし、穴が深い場合や何か所か補修する場合はもっと必要だと思いますので、補修する範囲を確認して購入しましょう。

常温合材の特徴は、なんと女性一人でも補修作業ができるほどお手軽だということです。

最も簡単な揮発タイプの常温合材は補修する部分に常温合材を投入して敷きならし、足で踏み固めたりコテなどで転圧をすればできあがりです。

ただし強度が弱く、常温合材を厚めに盛らなければすぐにぽろぽろと崩れてしまいます。
あくまで応急処置として補修するなら低価格なのでおすすめです。

加圧反応タイプの常温合材

加圧反応型の常温合材は、車両通行等の転圧効果によって硬化が促進されます。
道路の穴の補修、段差の補修など広い用途で使用されています。

長期保存が可能なため、主に工事業者が使用する仮補修向けの合材のようです。

これらの簡易的な方法はあくまで応急処置です。残念ながら長くはもたず、しばらくするとまた割れたりくぼんだりしてしまいますので、その度に応急処置を繰り返す覚悟で補修しましょう。

化学反応タイプの常温合材

家庭用として最も人気なのは水に反応して固まるタイプの常温合材。
加圧タイプよりも強度が高く、普通のアスファルト並みの強度があります。

使い方は常温合材を敷きならし、その上から散水し踏み固めるだけで1時間ほどで補修完了です。
ただし、強度が高くてお手軽という利点の分、やはりお値段は高め。

補修する範囲を考えてどのくらい購入しなければいけないか計算しましょう。量によっては業者さんに依頼するのと大差ないかも知れません。

常温合材にはひび割れ用もあり、こちらは水と混ぜる必要もなくチューブ式なので直接ひび割れに対して充填補修ができます。

本格的で長持ちする補修

もっと長持ちさせたい、見栄えもきれいに補修したいと考える方は、もっと本格的な方法もあります。

ただし、女性にはおそらく無理でしょうし、男性でも多少心得があって器用な方でなければ無理かも知れません。

  1. 補修する部分のアスファルトをダイヤモンドカッターで切断します。
  2. 砕石をとって土嚢袋に入れておき、その下の土を20cm程度平らに掘り取ります。
  3. 掘り取った土にセメントを1:1で混ぜ、元に戻します。
  4. さらに先ほどの砕石を元に戻し、十分に叩いて転圧をかけます。
  5. 最後に常温合材をまいて転圧をかけ、ガスバーナーなどで暖めながらコテをかければ出来上がり。

かなり長持ちしますが素人にはちょっと難しいですね。

しかし、本来は土・砕石・アスファルトすべてを含めて舗装と呼ぶものだそうで、表面のアスファルトだけを補修してもその下の層の強度が低いと結局また沈んだり穴が空いたりするわけですね。

私道のアスファルトを補修/まとめ

  1. 補修したい箇所の状態や範囲を調べて自分で補修するか業者に依頼するか判断しましょう
  2. 自分で補修する前に事前にしっかり準備しましょう
  3. 補修材や補修方法によって強度が違うので、最適な方法を選びましょう

以前は自分で私道を補修するなんてなかなか素人には難しいことでしたが、今は手軽にできる材料が販売されているのですね。

しかもモノタロウなどで、今まで専門業者でなければ購入できなかった材料を購入できるようになりました。

DIYと同じような感覚で楽しんで補修できるようになったんですね。たしかに、敷地内のアスファルトを自分で補修しちゃうなんて、なんだか格好いいです!

とはいえ、きちんと下調べして失敗のないように、安全第一で補修してくださいね。




-雑学
-, ,