コンクリートのブロック




雑学

コンクリートの比重の計算方法と種類別の数値一覧【DIYにも】




コンクリートに関連して比重や質量が必要になる場合があります。

今回はその求め方と必要になる理由について挙げていきます。

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コンクリートの比重と質量

コンクリートの壁

比重とはある物質の密度と基準となる標準物質の密度の比を表すものです。

比重を求める際に使う式は、

比重=物質の質量/物体の体積と同じ量の水の質量

で求めることができます。

比重がわかっている場合、質量を求めることができます。その式は、

質量=体積(縦・横・高さ)×比重

で求められます。

そして、コンクリートの場合、比重に関しては種類によっておおよその値があります。

  • 普通のコンクリート→2.35t/㎥前後
  • 鉄筋コンクリート→2.4~2.5t/㎥
  • 高強度コンクリート→2.4t/㎥前後
  • 軽量コンクリート1種(骨材が一部軽量)→1.8~2.1t/㎥
  • 軽量コンクリート2種(骨材が全て軽量)→1.4~1.8t/㎥

一般的なコンクリートでは比重の表記よりも「単位容積質量」や「単位体積重量」が表記されていますが、おおよその質量を計算する時には上記の値とコンクリート材の寸法を測ることで質量を求められます。

ただし、あくまで目安であるので、実際に計算式として使う場合は、現場など他と連携してよく確認をする必要がります。

比重と質量を求める必要性

計算機とコイン
たまたま興味を持って読んだ方からすると、コンクリートの比重や質量を求めることに何の意味があるのかと思う人がいると思います。

コンクリートの比重は設計基準強度に繋がるものになり、質量はどのくらいコンクリート材を買えばいいかという判断に繋がります。

設計基準強度とは、建物に必要なコンクリートの強度のこと。

コンクリートを使って建築する場合は、中身が詰まっていない品質の低い骨材は使うことができないとされていて、値としては2.5g/㎥以上が必要になります。

この際に比重がわかっていないと基準値以上であるかわからないので、比重が必要になります。

質量は、必要な建材が何トンであるかわかれば、発注する量がわかり、無駄に建材を購入することがなくなるので必要になる値。

ただ、毎回このような計算式に自分で当てはめて割り出しているというわけではなく、実際には計算するソフトなどを導入して割り出すことになります。

現在ではスマホのアプリでも入力するだけでコンクリートに関する値を求めてくれるものがあります。

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DIYにおけるコンクリートの比重と質量

砂利の写真

DIYでコンクリートを使う場合に比重や質量の計算が必要かと言われると、その場合はあまり気にすることはありません。

DIYで使う場合はどちらにせよ20kg入りの袋を買って、その中から材料を混ぜることになるので、必要な量だけ買うというよりは足りなくなったら買い足すというスタイルが良いものになります。

コンクリートを作るには「セメント」「砂」「砂利」「水」が必要になります。

このうちセメントは一袋で売っていますが、砂と砂利については一袋以上必要になることがあります。

最近のセメントには、セメントに対して砂や砂利がどのくらい必要か書いてあるものが多いので、わからなければそれを参考にするのが一番早いです。

一般的に言われるコンクリートの割合は、

セメント:砂:砂利=1:3:6

と言われています。しかし、砂利が多いと全てを混ぜる時に混ぜにくいので、砂利の量に関しては減らして、

セメント:砂:砂利=1:3:3

の割合にすると混ぜやすくなると言われています。

一般的に言われる比率は一番良い強度を示しているものであり、大きな建材に使うことを考えられたもの。
DIYの用途で考えるとそれほど大きなものでなければ砂利は少なくても心配はいりません。

また、砂利の量は最終的にできあがるコンクリートの量にも影響してくるので、砂利の量で調節する方が良い物になります。

コンクリートは余っても捨てられるものではないので、足りなくなったら作るを心がける方が良いのです。

まとめ

今回はコンクリートの比重と質量についてまとめていきました。

計算式については、普段の生活の中で活かす場面はほとんどないものですが、コンクリートの強度は私たちが安心して生活する上で必要なものです。

ニュースなどでこのような単語が出ることもあるので、覚えておきましょう。

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