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「まく」の意味と漢字は一致する?間違いやすい同音漢字

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「まく」という言葉は日常のいろんな場面で使うものです。

しかし、その言葉を漢字で書こうとすると、多くある中からどれが当てはまるかわからなくなってしまうことがあります。

今回はそのうちの動詞の「まく」の意味と漢字の関係について見ていく記事になります。

よく使われる「まく」の漢字と意味

種まきのいらすと
単漢字の「幕」など以外の動詞の「まく」を漢字で表すと、「巻く」「捲く」「撒く」「蒔く」「播く」などが挙げられます。

これ以外の「まく」は古語として使われることがほとんどです。そして、これらの「まく」はおおまかに2種類の意味で分けられます。

「巻く」と「捲く」

「巻く」と「捲く」は「物のまわりにひも状のものを回らせる」や「ぜんまいのねじを回転させて固くしまった状態にする」など物に対して「まく」ことができる時に使われるものです。

「巻く」と「捲く」では意味の違いはなく、漢字としては「巻く」の方が使われやすい(常用漢字)傾向にあります。

「撒く」

「撒く」は「物をばらばらに散らして落とす」や「物を配って行き渡らせる」など「ばらまく」という意味で使われる漢字です。

「蒔く」と「播く」

「蒔く」と「播く」は「発芽や生育させるために植物の種を地面に散らす、埋める」など「たねまき」の意味で使われる感じです。

「蒔く」と「播く」では意味の違いはなく、漢字としては「蒔く」の方が常用漢字になっています。

勘違いしやすい「まく」の使い方

巻物のイラスト

舌をまく

この場合は「巻く」の漢字を使います。意味は「ひどく感心した様。それによって言葉が出ない様子」になります。

実際に舌を巻くわけではなく、思わず口を開けてはっと息をのむときの言葉で、勘違いされやすいのは、「巻き舌」との違いです。

「巻き舌」は「下の先をふるわせるような発音をまじえて、早口に喋る、威勢のいい口調」という意味。

言葉が出ないどころかよく喋る様子のことを言うので、この2つは全く違った状況で使うものになっているのです。

追手をまく

何かから逃げている時に、追っている人をうまくはぐれさせることも「まく」を使いますが、この場合は「撒く」という感じを当てるのが正しいものになります。

ただし、「巻く」と表記することもあります。

「捲く」で考えれば、相手の意識を「ばらまく」ことで振り切れたと考えられます。

「巻く」が使われるのは、「巻く」が「煙に巻く(けむにまく)」という「大げさな事や相手の知らないことばかり言い立てて、相手を圧倒したり、ごまかしたりする」の意味の単語があり、そこから派生して使われたと考える人もいます。

また、表現は変わりますが「捲る(まくる)」には「追い散らす」という意味があります。

しかし、「まく」の場合で「捲く」と書かれることはほとんどありません。

契約をまく

営業をしている人は時々聞く単語かもしれませんが、この場合の「まく」は「巻く」になります。

一見すると契約を「ばらまく」の「撒く」や後に繋がる種を「蒔く」の方があっているように見えますし、意味としては「契約を締結する、契約書を交わす」というものになっています。

これは契約書は丸めてひもで止めて持ってきたり、保存したりすることから、「巻く」という単語が使われるようになったからという説があります。

「蒔き直し」

しかし、このような契約に使われる言葉で「蒔き直し」という単語があります。

「蒔き直し」とは「改めて種をまくこと」の意味と「改めて最初からやり直す」ことの意味があります。

つまり、「契約を最初からやり直す」ことは、「契約を蒔き直しする」と言い換えることができるのです。

そうなると、「契約をまく」は「蒔く」の方が本来正しい表現であり、「巻く」はこの表現の誤用で、今ではそのまま広まって使われるようになったとみられています。

種をまいて水をまく

単語の意味を見て貰えればわかりますが、ガーデニングにおけるこれらの行為は「種を蒔いて水を撒く」という風に別の漢字で表されることになります。

「蒔く」はあくまで種や苗を「まく」時に使われる単語なので、水をやる行為に使われることはありません。

「蒔く」を使った言葉に「失敗の種を蒔く」というような使い方がありますが、このように実際に存在しないものでも種として表現すれば「蒔く」を使うことになります。

特殊な使いかたでは蒔絵を作る時にうるしで書いた模様に金粉や銀粉を振りまく時は「蒔く」の単語が使われます。

まとめ

今回は「まく」の漢字と意味についてまとめていきました。

口で言う分にはあまり気にする必要はありませんが、漢字で書く場合には使い分けが必要なので間違わないようにしましょう。

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