趣味

読書習慣をつける方法/読み続けられる方法と小説の選び方




自分のためになるから、面白そうな本があるから、読書家に憧れるから。
様々な理由で読書を続けたいと思っている方は多いと思います。

しかし、読書を習慣づけるって、意外と難しいですよね。

暇があれば、すぐにスマホを見てしまうという方も多いのでは。

ということで読書を続けるのは敷居が高そうですが、ここでは読書の習慣を身に着けるための工夫、飽きずに読み続けられる小説の選び方、また、読書の価値などについてお話します
少しでも自分に何かを取り入れたい、素敵な話に出会いたい、という方は必見ですよ!

読書の習慣を身につけるには?

Book and girl 2
さて、読書をしようと思っても最後まで続かないのが現実。

途中で諦めてしまい本が棚で熟成されてしまうか、一冊読み終わった達成感で次の読書の機会が遠のいてしまうか。

そんな方に、読書の習慣を身に着けるための工夫をご紹介します。
沢山の本を読んで充実した生活が送れるように、参考にしてみてください。

本と一緒にいましょう

読書習慣を身に着けるためには、身近に本を置いておくと良いですよ。
例えば、毎日使う通勤バッグの中やソファーの上、ベッドの横など。

通勤中や眠る前などさりげない瞬間に本が目についたら、「あ、あの本の続きを読もうかな」と思います。

スキマ時間を有効活用しましょう

毎日の読書量は少しでも構いません。まとまった時間が無くても本は読めます。

例えば、通勤電車やバスの中。営業車に乗って営業先に行くまでの時間。お弁当を食べ終わった後の昼休みの残り時間。待ち合わせで待たされている時間。出張時の飛行機や新幹線の中。

もちろん本から目が離せなくなったら一気読みしてしまうのもアリですが、休日に10時間、といった読み方はベテランの本の虫の方がすることなので、「スキマ時間」を意識してみましょう。

読書はスキマ時間にインターネットを眺めるよりも遥かに沢山の知識を与えてくれますよ。

つまらないと感じたら、途中でやめてもOKです

ジャンルによって本の好き嫌いはもちろん人それぞれあると思います。
もしも読み始めた本がつまらないな、と感じたら途中で投げ出すのもアリです。
無理をして面白いと感じられない本を読んでいても苦痛なだけです。読書嫌いになってしまいます。

ですから、近くの図書館で面白そうだな、と思った本を数冊借りることをお勧めします。
図書館なら本を読むのにお金がかかりませんし、もしもつまらないと感じたら「今回はハズレだったな」くらいの気持ちで次の本に取り掛かれます。

そうして少しずつ自分の好きなジャンルや作家さんを見つけていけばいいのです。

もちろん、最後のオチが面白いけれど途中までは我慢が必要、という作品もありますので、最後まで読んでから「これは面白い!」と拓ける世界はあります。

しかし、読書初心者の方は無理せず読めるものから始めるのが一番だと思いますよ。

どんな本を選べば飽きずに続けられるの?

Book and man
読書が苦手な方は、無理をして最初から分厚い本を読むことはありません。
普段から持ち歩いて、空いた時間に読むのがベストなので、小さな文庫本サイズで良いと思いますよ。

興味のあるものから読んでみましょう

読書というと堅苦しい印象がありますが、小説も娯楽の一つです。難しい本を無理して読む前に、自分の興味のある本から読んでみましょう。

例えば、恋人と一緒に観に行った恋愛映画。「映画では俳優さんや女優さんの美しさにばかり気を取られていたけれど、原作ではこんなに素敵な言い回しが使われていたのか。」

少年の頃に夢中になったSF映画。「数年経って文庫化したけれど、文字だけでもこんなに迫力満点なのか。」

新しい発見は沢山あるはずです。

私も久しく本とはかけ離れていたのですが、ある日たまたまテレビドラマで谷崎潤一郎氏の「細雪」がリメイクされているのを見ました。

それがとても面白くて、そこから谷崎潤一郎氏の小説を読み漁り、色々な思想を持った沢山の作家さんたちの文学に触れていきました。

どんなに難しそうな世界でも、きっかけは些細なことです。自分の興味を持ったものから、読書の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

自分と同じ環境の本を読んでみましょう

先ほどの「興味があるものから読む」と似ているのですが、小説の舞台や主人公の立ち位置などが自分と同じ本を探してみるのも良いですよ。

私は中学時代剣道部に所属していたのですが、誉田哲也氏の「武士道」シリーズはかっこよくて共感できるところも沢山あって、最高にハマりました。その後高校進学前に藤沢周氏の「武曲」にも手を付け、こちらは渋くて深いなあと、自分が経験してきた競技についてより考えさせられました。

学生さんも、大人の方も、部活動系はハマること間違いなしです。

野球、サッカー、バスケットボールなどを取り扱った作品はもちろん多いですが、最近ではブラスバンドなど文科系の小説も出てきています。

また、職業系も良いですよね。主人公は情のない世界で孤独に働くサラリーマン。様々な人間の感情に触れていく看護士。

スーパーヒーローでなく、誰かに当てはまるような主人公には共感しやすいですよね。
そんな小説に触れながら、自分を見つめなおすのもいいかもしれません。

「芸術」として読書を楽しむ

Book and teddy bear
読書嫌いの方には、本を読み終えた後に「あまり面白くなかった」と思う方も居ると思います。
それももちろん好みの問題ですから、悪い事ではありません。

色々な趣向の人がいますから、それに対して色々な種類の作家さんがいます。
ここでは「小説は面白くない」と思う方に、少しだけ覗いてほしい世界のお話をします。

「純文学」が面白い!

小説はつまらない、と思っている方にお勧めしたいのが純文学です。

これは私の趣味の話になってしまうのですが、純文学はストーリーのエンターテイメント性ではなく、登場人物の心理、思考、表現方法が面白いのです。

ですから「このストーリーいまいちだった」なんてハズレが少ないと思います。

特に教科書などに載っている「名作」と呼ばれる作品は確実に面白いです。

オチは普通の小説に比べ派手ではありませんが、読みながら様々なことを考えさせられます。
純文学は難しいと思われがちですが、「はっきりとは言い表せないけれど、何となく、その通りなんだよなあ。」「そんな考えもあるのか。」とぼんやりとでも感じられたならば、それで十分です。

普通の小説との違い

純文学には「恋とは何か」「気高さとは何か」「生きていくとはどういうことか」「死ぬとはどういうことか」「戦争とは何か」など重めのテーマが多いですが、どれも各作家さんたちが頭をひねって自分の考えを言葉にしたものです。

純文学は普通の小説と違い、作家が読者を楽しませようと書くものではなく、作家自身の思いを周りの人にも伝えたくて綴ったものなのでとてもリアル。

陶芸家や書道家、華道の先生などが自分の思いを作品に表すのと同じように、純文学も芸術なんですね。

幅広い作家さんの作品を読みましょう

「本当に面白いの?」と半信半疑でもいいので、少しでも純文学に興味を持ってもらえると嬉しいです。

初めは、自分の興味のあるテーマから読んでみましょう。

私が最初に衝撃を受けたのは、高校時代に教科書に載っていた中島敦氏の「山月記」でした。
「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」。この物語に思春期の私はハッとさせられました。

好きなテーマからどんどん他の作家さんまで読み広げていくのはとても楽しいです。

一つのテーマでも様々な思想、ジャンルの方がいます。中には過激な思想が極まって自ら命を落とした方も少なくありません。一つの考えに固執しては危険です。

だからたくさんの人の思想を取り入れるのが大切なのです。様々なテーマに関して色々な人の経験や考えを取り入れて、自分の糧にしましょう。

また、尊敬できる作家さんを見つけるのも良いですよ。

まとめ

  1. 本を身近な存在にしましょう
  2. 興味を持ったら読み始めてみましょう
  3. 本を芸術として楽しんでみましょう

読書は人間形成において欠かせません。

もちろん勉強をして資格を取ったり、ビジネスや人付き合いなどに関する自己啓発本を読んだりしてスキルアップを図ることもできますが、小説で得るものの価値も大きく、資格勉強や自己啓発本などには無い魅力があります。

作家さんの伝えたいことを読み取ったり、登場人物の気持ちに共感して笑ったり、感動したり。
本と気持ちを通わせることによって、自分なりの価値観を養っていくものだと思います。

沢山本を読んで、想像力や感受性豊かな人間になりましょう!




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