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傘の【サイズ】の測り方/まるで違う理想の使い心地を知ろう




雨の日、傘をさして歩くのは日本人の特徴なのだそうです。

外出時に天気を気にして傘を持って行くという習慣が欧米にはないようで、海外の人に言わせれば外出中に雨が降るとわかっていても「傘なんて邪魔なもの持ち歩きたくない」というご意見が多数。

とはいえ、それは日本と比べて長々と雨が降ることのない国でのお話し。

梅雨のように長雨にあたることが多い日本では、傘をささずにずぶ濡れになることを嫌います。

持ち物を濡らすことも日本人としては良しとしませんし、傘は日本人にとって大切な日用品です。

そんな傘について、サイズが色々あるのも頷けますね。

ところで傘のサイズってどのように測れば良いのでしょうか?

購入時に実際開いてみることができない場合や、ネットショッピングで購入したいとき、どのサイズの傘を選べば良いのかわかりませんよね。

今までなんとなくだとか大体このくらい?と目安をつけて購入していた方も傘のサイズについて目を通してみてください。

また、上手な傘の選び方などについても書いてみましたのでご参考に。

傘のサイズについて

傘立ての傘たち
傘を購入するときサイズをみて選ぶと思いますが、あのサイズは何の長さなのかご存知でしょうか?

特に子供の傘を買おうと思ったとき、「うちの子に合うサイズはどれだろう?」と迷ってしまいます。

大人用の傘でも女性用と男性用に分かれるうえ、その中でもサイズがいくつかあります。

そこで、傘のサイズの見方を調べてみましょう。

傘のサイズは実は重要

どのサイズを買えば良いのか迷ったとき、大は小を兼ねるからといって大きめサイズを買って帰るという方も多いようです。

しかし、実は傘のサイズは結構重要。

なぜなら安全に傘をさす必要があるからです。

傘のサイズって何の長さ?

子ども用の50㎝だとか、女性用の60㎝、男性用65㎝などの傘のサイズは一体なんの長さなのでしょうか?

傘をよく見てみると、だいたい持ち手や先端を除いた傘の長さだということがわかります。

しかし、厳密に言うと傘の長さをサイズ表記しているわけではなく、傘の「親骨」という部分の長さがサイズとして使われているんです。

親骨の長さは傘を開いたときの中央から端までの長さになります。

しかし親骨の長さだけでは傘の大きさを想像するのは難しいと思いませんか?

傘を開いたときの直径を知りたいところです。

そこで、下記にサイズごとの直径を表記します。親骨の曲がり方など商品や仕様によって多少誤差はありますが、目安にするといいでしょう。

子供用傘のサイズ

それでは、まずは子供用傘のサイズをまとめてみましたので参考にしてください。

  • 【40㎝】 直径75㎝ 身長85㎝~100㎝ (2~3歳)
  • 【45㎝】 直径80㎝ 身長90㎝~105㎝ (3~4歳)
  • 【50㎝】 直径85㎝ 身長110㎝~120㎝ (5~6歳)
  • 【55㎝】 直径90㎝ 身長120㎝~140㎝ (7~8歳)
  • 【58㎝】 直径100㎝ 身長135㎝~160㎝ (10~11歳)
  • 【60㎝】 直径102㎝ 身長140㎝以上 (11~12歳)

子ども用の傘のサイズは40㎝~60㎝まで細かく展開しています。

子どもにとってちょうど良いサイズの傘をさすことは大切だということがわかりますね。

子どもの傘は無くしたり壊したり、あまり長く使えるものではありませんから、消耗品と考えればその都度ジャストサイズを買うのが賢いと言えそうです。

年齢の目安も載せましたが、お子さんの身長を基準にして選んだ方が良さそうです。

大人用傘のサイズ

大人用の傘のサイズもご紹介します。

  • 【55㎝】 直径90㎝ 身長150㎝前後 (大人の女性用)
  • 【58㎝】 直径93㎝ 身長155㎝~165㎝ (大人の女性用)
  • 【60㎝】 直径95㎝ 身長165㎝以上 (大人の女性用)
  • 【65㎝】 直径100㎝ 身長160㎝~170㎝ (大人の男性用)
  • 【70㎝】 直径105㎝ 身長170㎝~175㎝ (大人の男性用)
  • 【80㎝】 直径1110㎝ 身長180㎝以上 (大人の男性用)

男性用の傘は65㎝~80㎝と体格によるサイズの違いが大きいですね。

特に男性の場合、身長だけではなく肩幅も考慮して選んだ方が良さそうです。

ちなみにゴルフ場で見かける大きな傘は80㎝なので、かなり大きいイメージですね。

急に雨が降ってコンビニで傘を急いで買ったため、サイズが大きすぎたり小さすぎたりして少し後悔した経験はありませんか?

洋服同様に体格差は傘のサイズにも影響しますから、自分に合った傘のサイズを知っていると便利です。

子どもの傘選びのポイント

女の子たちと傘
傘をさす機会が多い子供たちの傘はよく考えて選びたいものです。

サイズはもちろんのこと、登下校で危ないことがないか考慮する必要があります。

傘が原因で事故が起こるなんてあまり考えが及ばないことですが、実際危険なこともたくさんありますので、チェックしておきましょう。

子どもならではの傘選びのポイントもありますので、参考にしてください。

大きさは丁度良いか?

まずは傘のサイズがお子さんに合っているかどうかは重要です。

多少大きい、多少小さいの範囲はそれほど問題ではありませんが、大きすぎると風の抵抗を受けやすくなり風に煽られてしまいます。

また、閉じて持ち歩く際にも引きずって車道にはみ出したりするので危険です。

「どうせ背が伸びるんだから」と小さい子どもに大きい傘を持たせるのはやめましょう。

疲れないものを

登下校の時間は子供にとってなかなか長いものです。

実際長距離を歩く子もいますし、低学年の子などは遊びながら歩きますから親御さんが思っているより時間をかけて登校していることも。

基本的に子どもは長時間傘をさすのが得意ではありません。

そんなとき、重たい傘を持っていると疲れてしまって傘をさすのをやめてしまいます。

丈夫なものを

子どもの傘は消耗品だとわかっていても、頻繁に壊れるようでは問題です。

風の強い日でも子どもは傘をさしたまま頑張ってしまうので、丈夫なものを選びたいですね。

傘の骨がステンレス製のものは丈夫ですが子どもには少々重たいです。

アルミ製は軽いですがすぐに折れてしまいます。

そこで、子ども向けの傘にはグラスファイバー製や樹脂製の骨を使ったものもあり、軽くて丈夫で錆びにくく人気がありますよ。

できれば購入前に実際開いてみて、何回か開閉してみましょう。その際、ガタガタしないかチェック。

また、糸がほつれることも多いのできちんと縫製されているかどうかも気にしてみてください。

開閉しやすいか

雨の日の学校の玄関は大混雑。

そんなとき傘の開閉に時間がかかってしまうと危険ですし、「早くして」なんて言われたら子どもも気まずくてかわいそうですね。

特に小学校入学前には傘の開閉の練習をしっかりしておいたほうが良いです。

傘の開き方、傘のさし方、閉じ方…一連の動作がスムーズにできるように親子で確認しましょう。

傘を閉じて止める部分がマジックテープのほうが小さいお子さんには簡単なのではないでしょうか。

よく見かけるジャンプ傘はワンタッチで開くことができて便利そうですが、周りの人に迷惑をかけることがあります。

なるべく手開きの傘を選んで使い方に慣れましょう。開くときに子どもが指を挟まないようにカバーがついているものもありますよ。

傘の先端に注意

小学生男子は傘を持ったら戦いをはじめるものだと思ってください。

子ども用の傘は大抵のものが安全を考慮して作られていますが、傘の先端が鋭くないかチェックしてください。

誤って友達に怪我をさせてしまっては大変です。

傘の先端だけを交換できるキットもありますし、傘の修理屋さんで先端を丸いものに変えてくれるサービスもあります。

前が見やすい傘があります

子ども用の傘には、安全に関して様々な工夫がされていますが、最近よく見かけるのは一部が透明になっている傘です。

ただでさえ視界の悪い雨の日、とくに子どもは傘をさして歩くと足元ばかり見ながら歩きがちです。

狭い歩道や、場合によっては車道を歩かなければいけないとき、周りが見えないことは非常に危険ですよね。

しかも一部透明だと窓がついているような感覚で、子どもはその窓から外をしっかり見るようになりますし、なんだか楽しそう。

全面が透明の傘も多く販売されてきました。ただのビニール傘ではなく、かわいい柄がプリントされているので子どもも喜びます。

できれば目立つ色を

夜間だけではなく雨の日の夕方は薄暗いので、車に発見されやすい工夫が必要です。

せっかくランドセルについている反射板も暗い色の傘で隠れてしまっては危険。

傘自体に反射するシールを貼る方もいますが、明るい色の傘を選ぶだけでもだいぶ違いますので、お子さんが暗い色を欲しがってもできれば目立つ色の傘を選んだ方が交通安全上良いと思います。

大人の傘選びのポイント

おきざりの傘

子どもの傘には気を配ることが多くても、自分の傘となると「何でもいい」と思っていませんか?

子ども同様、まずは安全性は考えたいですし、せっかくですからお気に入りを1本持っていたいものですね。

大人にとって傘はおしゃれアイテムの一つとなりますし、少しこだわってみましょう。

傘の素材について

同じ傘でも価格が随分違うなあ…と感じることもありますが、それは素材の違いによるものでしょう。

実は傘の素材は何種類かあって、それぞれ特徴があります。

  • ポリエステル 軽くて強く、発色が良い。価格は高め
  • ナイロン   軽くて強いが、温度や湿度によって伸縮しやすい
  • 綿      落ち着いた独特の色合い。重たく、擦り切れやすい
  • 絹      発色が良く、軽い。擦り切れやすい

それぞれ長所と短所があるので自分が何を重視するかで選ぶと良いですね。

混合素材で良いところ全部盛りタイプもありますので、お店でしっかり探してみると納得の1本を見つけることができるのではないでしょうか。

男性の傘選びのポイント

通勤に傘を持ち歩かなければいけない男性にとって、傘選びは機能性やサイズも重要かも知れません。

雨にあたる時間よりも駅構内や電車内の時間が多い方は、人込みでも困らないようにコンパクトな傘を選びたいですね。

逆に歩く時間が長い人は荷物が濡れないような大きめを選ぶと良いですね。

また、傘やハンカチのような小物にまで気をつかっているビジネスマンは紳士のイメージがついて好印象なのではないでしょうか。

出先で雨が降るとその場で傘を買って使い捨てする方もいますが、物を大切に扱う姿勢やこだわりは仕事に反映されます。

ビジネスアイテムとして傘の存在を見直してみると良いことがあるかも知れませんよ?

女性の傘選びのポイント

女性にとって傘はファッションの一部として重要ですよね。毎年トレンドもありますし、男性と違って「何でもいい」とは思えません。

男性用と違って、せっかく色柄の展開が多いのですから楽しみながら選びたいですよね。

薄暗い雨の日に華やかな傘をさしていると、さしている人の印象も明るくなるから不思議です。

「夜目、遠目、傘の内」という言葉をご存知でしょうか。

夕暮れや遠くでほんのり見えた人、傘の陰にほのかに笑顔を見せた人…そんな「はっきりと見えない状況」で出会う人が魅力的に見えるという意味なのですが、傘が女性を魅力的に見せてくれるなんて、素敵じゃないですか!

実は面積の大きい傘をさすと小顔に見えるらしいのですが…だからといってあまりに大きい傘をさすのは不自然ですね(笑)

傘を何本も持っている人はあまりいませんから、シンプルでさっぱりしたものや、フリルがついた可愛らしいデザインなど、どんな傘を持っているかでその女性の趣味や性格の傾向まで結構みえちゃうものです。

まとめ

  1. 傘は子ども用、男性用、女性用の中でも細かく展開されていて、安全面を考えると重要
  2. 子供の傘選びは安全性重視。傘の開閉にも慣れましょう
  3. 大人の傘選びは個性やライフスタイルが反映されます。こだわりを持ってみましょう

冒頭でお話ししたように、傘をさす文化のない海外の人から見れば少しの雨でもすぐに傘をさす日本人は少し異常に見えるとか。

神経質に思われるのかも知れませんが、雨に濡れたままの姿を良しとしない日本人の美意識や、天候に合わせて装いをするというきめ細かな配慮は誇れるものではないでしょうか。

子どもたちも新しい傘を買うと「早く雨が降らないかな」なんて楽しみにしたり…。

「傘の花」という言葉があるように、じめじめとした暗い空模様の日でも傘やレインコートを華やかにしておしゃれを楽しむ文化が私は好きです。




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