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「眠るのが怖い」と感じる!?…世間の認識が進んでいない「●●症」




皆さんは寝るのは好きですか? 

寝不足や睡眠時間の減少などがよく話題になる現代ですが、二度寝やお昼寝などのように、人にとって寝る事は幸福な時間であるというイメージがあります。

しかし、世の中にはこの「寝る」という感覚が怖いと感じる人がいるのです。

この記事ではそんな寝る事が怖いと感じる、恐眠症について見ていきます。

寝ることへの恐怖と向き合う恐眠症

恐眠症とは、読んで字のごとく、眠ることに対する恐怖を抱く現象のことです。

他には寝台恐怖症や睡眠恐怖症と呼ばれることもあります。

これは睡眠障害のように眠ることができないというものではなく、眠ることによって意識が途切れることへの恐怖心や眠っている間に見る悪夢が繰り返される不安、寝ている時間の喪失(例えばその時間に別の作業ができたと思うことなど)への不安があるということです。

眠ることによる意識の途切れへの恐怖心は別段珍しいものではありません。

誰でも考えてもおかしくないことです。

でも、眠る前の不安や恐怖は寝てしまえば忘れてしまうことがある人もいると思います。

しかし、恐眠症の場合はそういうわけにもいかず、寝て起きた後にその恐怖や不安を引きづったままであったり、そういうことを考えながら寝たせいで、精神的にも肉体的にも疲れた状態になってしまいます。

その症状は眠り以外にも派生して普段の生活でも息の乱れや異常に汗をかくなど症状も見られます。

恐眠症になった具体的に例を見ると、寝ている間に心臓発作のような命に関わることが起きるような気がして、その恐怖心から眠らないようにしようと思ってしまいます。

でも、明日の仕事のためにどうしても眠らなければいけなかったり、起きようとしても脳や体は活動限界を超えて、勝手に眠ってしまいます。

そして、次の日に起きても寝た事による充足感よりも恐怖によるもの疲れが残ったままになります。

これが毎日のように繰り返されるので、心身はどんどん疲れていき、普通に行動している時にも不安や恐怖を感じてしまうようになるのです。

恐眠症の原因

恐眠症になる原因は完全には明らかになっていませんが、大きなショックを受けたことが原因となる場合があると考えられています。

それは事故に巻き込まれるなどの目に見えてわかりやすいショックからテレビで恐怖心の引き金となるものを見たりするといった日常の小さな出来事でも起こることです。

また、恐眠症の根底にはうつ病などの精神病が関係しているとも考えられています。

他の症状によって精神的に弱っていることで恐眠症が誘発されることもあるということです。

恐眠症の対処法

恐眠症には薬による治療法はなく、他の恐怖症の対処と同じように不安を軽減させたり、取り除くことで治していくしかないものです。

瞑想やヨガによって精神統一をすることで心を落ち着かせたり、信頼のおける人が傍にいる状態で一緒に寝て貰うといった方法があります。

人が傍にいることで何かあった時にもその人が助けてくれることや信頼による安心感が恐眠症の対策になるのです。

ただ、この恐眠症の厄介なところは、薬による治療がないこともありますが、それ以上に病気として言い出すにも証明するのにも難しいというものがあります。

精神病については、自らが病気と思わないでそのまま過ごしていると病気と認識することができず、単に自分の思い込み過ぎとして封じ込めてしまうことは、現代日本でも流行っているうつ病でもよくあるものです。

そうならないためにも精神的な不安がある場合は専門の医者にかかることになりますが、ここで恐眠症がずばりそのものとして診断されるのは難しいものです。

大抵は精神病の一部として結果を出されます。良い病院にいけばわかるかもしれませんが、全ての病院がわかるものではありません。

恐眠症への対策

では、今現在恐眠症でない人はどうやってこれを対策していけばいいかというと、基本的なことにはなりますが、質の良い睡眠を取るようにすることです。

恐眠症が何らかの引き金によって発生するものだとすれば、例えば寝る前に不安を持ったまま寝ないように誰かと話をしたり、寝具についても自分に合った枕を使うなど、恐怖や悪夢を見る原因をなるべく減らしていくのが一番有効な対策です。

ストレスをため込み過ぎないことは他の病気への対策にもなりますが、この恐眠症においてもそれは同じです。

具体的な原因がわかっていないだけに気を付けるのも難しいものですが、これを機に普段の睡眠の質を見直してみてください。

まとめ

今回は寝ることに恐怖を感じる恐眠症についてまとめていきました。

恐怖への引き金は人それぞれなので、誰しもなる可能性がある病ではあります。

まずはこういう症状があると認知しておくことが大事なので、今回の記事の内容を少しでも覚えておいて、いざという時に思い出せるようにしてください。




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