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傘は飛行機に持ち込める?条件を知らないとフライトできない!?




飛行機に搭乗する際、しっかり手荷物を準備したつもりでも、いざ荷物を預ける時になると、機内に持ち込みたいと思うものが予定以上にあった…なんて経験はありませんか?

例えば、傘です。

空港に行くまでに傘を持っていたことにハタと気づいて、今更預ける荷物に入れるにも入れられない。

そこで、機内持ち込みにしようと考えた時、そういえば傘は持ち込みできたかな…?

できれば傘は預け荷物にしないで手にもって搭乗したいところ。

ルールを確認してみましょう。

傘を機内に持ち込むための条件

折り畳み傘
基本的に傘は長い傘でも折りたたみ傘でも機内持ち込み可能です。

しかし、条件がありますのでポイントを押さえておきましょう。

もしも持ち込み不可となった場合、傘を諦めるか、傘1本に預け荷物手数料をかけることに。

知らなかったために傘の持ち込みができず、お気に入りの傘を捨てなければならなくなった…なんてことにならないように気を付けましょう。

危険な形状ではないか

飛行機への持ち込みに制限があるのは機内の安全を守るためなので、武器に成り得るものは持ち込み禁止です。

「傘は武器じゃない」というご意見はごもっともですが、中には傘の先端が鋭利なものがありますので、危険とみなされて持ち込み禁止と判断されてしまう場合があります。

どの程度が「鋭利」とみなされるのか疑問を持つと思いますが、一般的な形状であれば危険とみなされることはないでしょう。

お子様用の傘のように先端が丸くなければ…というわけではありません。

しかし海外の空港では判断基準が厳しい場合もありますので、あらかじめ確認しておいた方が安心ですよ。

また、日本でのおみやげとして人気のある刀デザインの傘が海外で日本刀だと判断されたこともあるようなので、誤解を招くようなデザインのものを飛行機に乗せたい場合は、箱から出したりせずに預け荷物にしましょう。

身の回り品が他にないか

機内持ち込みには「手荷物1つ、身の回り品1つ」というルールがあり、傘は身の回り品とみなされます。

例えば手荷物のハンドバッグ1つと、傘を1つ携帯するとそれ以外のものを持ち込むことはできません。

傘の他に持ち込みたいものがなければ問題ないのですが、カメラやノートパソコンなど、バッグ以外に持ち込みたいものは結構あるんですよね。

どちらを優先するかという話になりますが、どれか1つを選択しなければいけないことはたしかです。

それならあまり大きくないカメラだったり、折り畳み傘なら手荷物の中に入りそうですね。

それで解決しそうではありますが、そこで今度は手荷物の重量制限というルールが立ちはだかります。

手荷物の総重量を超えていないか

各航空会社は機内に持ち込み可能の手荷物の重量を定めています。

もし身の回り品としてカメラやパソコンケースなどを携帯していると身の回り品1つのルールを満たしてしまっているので、ハンドバッグに折り畳み傘を入れて持ち込もうと思います。

その際、折り畳み傘を入れることで決められた手荷物の総重量を超えてしまっては、手荷物として傘を持ち込むことができなくなってしまいます。

重たいものは手荷物に入れないよう、あらかじめ総重量を量っておいた方が良いでしょう。

ちなみにANAの手荷物の総重量は10㎏以内。

格安航空会社のジェットスターなどの場合は座席のクラスによって違いがあり、エコノミーの場合は総重量7㎏以内、ビジネスの場合は14kg以内となっているようです。

手荷物の重量制限については搭乗前に各航空会社に確認しておいた方が良さそうです。

各航空会社のルール

飛行機の座席のようす
空港での荷物チェックや制限は、意外に航空会社やセキュリティチェックを行う人によってばらつきがあるように感じられます。

チェックが甘いときもあれば、逆にチェックが厳しいという場合も。

そこで、各航空会社のオフィシャルに明記されている内容を確認しておけば、厳守されるルールがわかるので最低限の対策ができますよね。

傘について触れている部分を探してみました。

主要国内線の場合

【JAL国内線】 預かり荷物、機内持ち込みどちらも可。長さの規定なし。先端が鋭利なものは不可。

【ANA国内線】 預かり荷物、機内持ち込みどちらも可。長さの規定なし。先端が鋭利なものは不可。

【エアドゥ】 機内に持ち込めるものとして「身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)」と明記。

【ソラシドエア】 機内に持ち込めるものとして、「身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)」と明記。

【スターフライヤー】 機内に持ち込めるものとして、「身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)」と記載。人に危害を与えると判断された場合は持ち込めない場合もあり。

【スカイマーク】 預かり荷物、機内持ち込みどちらも可。長さの規定なし。先端が鋭利なものは不可。

【ピーチ】 機内に持ち込めるものとして、「身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)」と記載。荷物の個数制限がある。

【ジェットスター】 機内に持ち込み可能な「お手回り品」として傘を明記。ただし、前の座席の下や頭上の収納棚に入るサイズに限る。

【バニラエア】 機内持ち込み可能な荷物のサイズを超えても、例外として持ち込み可。ただし、本人が利用する場合のみ、且つ先端がとがっていないもの。

【エアアジア】 傘についての記載なし。手荷物について大きさや数の規定があり、前の座席の下に収納できるものと記載。

国際線では?

よくテレビで海外の空港での厳しい手荷物検査の様子が伝えられていますが、安全な国日本と比較して当然海外の空港は機内持ち込みについて厳しいので、国内線同様に考えていると失敗しかねません。

テロ対策が徹底している空港では、先端が尖っていても尖っていなくても傘が武器に成り得るとみなされることもあります。

たとえ折り畳み傘で手荷物の中に入れるという場合でも絶対に持ち込めるという保証はありません。

持ち込みが可能か不可能かは航空会社によるので、搭乗前に航空会社のHPや電話で確認することをおすすめします。

ちなみに海外でお土産や記念に買った傘などがあれば、折り畳み傘ならスーツケースに、長い傘なら梱包したまま預け荷物にした方が良さそうです。

国際線で預け荷物にする場合、国内線と違って作業員が荷物の扱いが手荒なことも多く、傘やベビーカーが傷つけられていたというトラブルも多いようです。

傘を機内に持ち込む際の注意

無事に飛行機に傘を持ち込めたとして、機内では他の乗客の迷惑にならないように気を付ける必要がありますよね。

バス乗車時のように長い傘を手にもって座るわけにもいかないですし、傘が迷惑にならないようにするには?

傘はどこに置く?

折り畳み傘なら問題ありませんが、長い傘を持ち込んだ場合、どこに置いておけば良いでしょう?

長い傘は邪魔にならないよう座席の下に床と並行に置いておきましょう。

その際、周囲の乗客がつまずかないように傘の存在を知らせておくと安心ですね。

座席頭上の荷物棚に長い傘を入れる人がたまにいますが、これは危険です。

あまり背が高くない人にとって、座席頭上の荷物棚は背伸びしなければいけないほどの高さがあるので、傘が入っていても見えません。

もし荷物を取り出す際に傘が落ちたら思わぬ怪我をしたり、他の乗客に怪我をさせかねません。

傘が濡れていたら

雨にあたって濡れたままの傘は傘袋に入れて持ち込むようにしましょう。

傘袋がない場合、タオルなどでさっと拭いてから持ち込みましょう。

床に水たまりができたり、水が床を流れたりすると大変危険ですし、不快に感じられるでしょう。

公共の乗り物で傘が他の乗客の迷惑にならないようにすることは飛行機に限ったことではありません。

狭い空間で長時間過ごすのですから、マナーを守って搭乗しましょう。

まとめ

  1. 傘を飛行機内に持ち込むには条件があります
  2. 傘の持ち込みについて各航空会社のオフィシャルに記載されている内容を確認しましょう
  3. 機内に持ち込んだ傘が他の乗客の迷惑にならないように気を遣いましょう

楽しい旅の始まりである空港で、荷物のトラブルがあると出だしから疲れてしまいますよね。

とはいえ、安全なフライトのためにはルールは守らなければいけません。

日本は平和な国なので、荷物のルールが細かすぎて「いいじゃない、そのくらい」と思うこともありますが、航空会社の安全対策に協力しましょう。




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