親御さんが共働きの家庭では、お子さんを安心して預けられる学童はとても便利ですよね。
しかし、夏休みに入る前に、夏休みに子供を学童に預けようか、どうしようか?と悩んでいる方もいると思います。
そこで、ここでは学童とは何か、夏休みの学童はどんなことをしているのかを踏まえて、夏休みにお子さんを学童に預けるのはどうなのか、シングルマザーである私なりの意見で書いていこうと思います。
夏休みを前に悩んでいる親御さんは、是非チェックしてみてくださいね。
夏休みの学童について知りましょう
学童とは、親が共働きなどで放課後を一人で過ごさなくてはならない子供を預かる施設の事です。
小学6年生まで入ることができ、現在学童に通う児童は約102万人と言われています。
学童は何をするところ?
学童には放課後ランドセルを背負ったままの子供たちがやってきます。後は基本的に遊ぶだけです。
学校に併設されているところでは校庭や体育館で遊ぶことも多く、そうでないところでも本がたくさんあったりと子供たちが遊べる環境が整っています。
また、宿題をすることもありますがこれは自主的にやるものであり、強制ではありません。
職員に質問をしたら勉強を教えてくれますが、授業をするといったことはないので、学童に入ったからといって学力が伸びるという事ではありません。
民間施設は勉強もできます
民間の学童は習い事施設と併用されています。
施設によって様々ですが、「習い事ができる」「勉強を教えてくれる」「英会話教室がある」など自治体には無いメリットがたくさんあります。
しかも夏休み中お昼ご飯を提供してくれるところが多いので、親御さんは楽で良いですよね。
しかし民間の学童はとても高額です。パートで働いている間に民間施設にお子さんを預けるという方は、お給料を全て取られてしまいます。
正社員で働いている方は良いですが、パートをしたいというお母さんは民間の学童を利用するとプラスマイナスゼロという可能性もあります。
夏休み、学童で過ごすのは有意義?
学童では普段学校が始まる時間帯から子供を預かってくれます。
通常の日程と同じように、基本的に子供たちは遊んで過ごします。
しかし夏休みは朝から学童にいるわけですから、子供たちも遊びに飽きてしまいます。
そこで、施設によりますが、みんなでプールへ行ったり、お化け屋敷を企画したり、キャンプや遠足に行ったりします。
毎日のお弁当作りが必要になるので大変ですが、このような体験ができるとすると、親のいない家で一日中ゲームなどをしてゴロゴロと過ごす子には有意義かも知れません。
「夏休み」の意味を考えてみましょう
皆さんも子供の頃は「夏休み」というキーワードにウキウキしたと思います。
それはやはり夏休みが「自由」だからではないでしょうか。
いつもの学校生活は、決められた時間に登校し、決められた時間割をこなし、決められた風景の中で過ごす…。そんな退屈から解放されるのが夏休み。
ここでは、そんな夏休の学童について少し深く考えたいと思います。
夏休みに学童に通う子供の心理は…
夏休みも学童に子供を預けておけるなんて、親御さんにとっては便利ですし安心ですよね。
しかし、実際は「家にいたい」と思っている子が多いようです。
出校日などでクラスメートと顔を合わせた後、学童でない子は家に帰っていきます。
そんな子達を見て、「あの子は家に帰って、好きなものを食べて、好きな時間に宿題をしたりゲームをしたりして、家族と出掛けたりするんだ…。」なんて考えたら自分はどうして今から学童に戻らなければならないのか、と考えてしまいます。
子供の考えていることは分かりにくいですが、学童を嫌がっていないか気を付けてあげてください。
小学生の夏休みの目的
与えられた自由の中で、自分で正しい生活習慣を身に付けたり、自分で勉強できるようになったり、そして何よりも、思いっきり遊んで夏休みにしかできない経験をすること。
これが私の思う小学生の夏休みの目的です。
私の子供が中学生だった頃の夏休みは、毎日2部練習で部活に明け暮れるだけ。
高校生になると大学進学のために勉強で自分を追い込む日々。
小学生の頃はキャンプや遊園地と遊び倒したのに…。
「遊び」は小さい子供の仕事といっても過言ではありません。遊ぶなら小学生のうちですよ!
幼い頃の素敵な思い出を
学童に通う夏休みも、毎日ひたすら勉強する夏休みも、家でダラダラする夏休みも…。
みんなそれぞれの夏休みがあっていいと思いますが、やはり小学生のうちにしかできない経験をしたいですよね。
大人になってからは自分が働いて稼いだお金で夏の思い出を作るかもしれませんが、幼い日の素敵な思い出はノスタルジーに浸れて良いものです。
もしかしたら将来忙しくて夏の休みをまともに取れなくなる可能性だってあります。
もちろんあなたのお子さんが毎日楽しみに通っているなら問題ないのですが、私は、夏休みだけは学童をお休みにするなどして、お子さんにできるだけいつもと違う生活をさせてあげて欲しいなと思います。
「自由」と「安心」の両立を図りましょう
子供に素敵な経験を、と言われても、
という方はもちろんたくさんいると思います。
ですから、旅行や外遊びの「自由」とお子さんを一人にさせない「安心」の両立ができる、共働きの親御さんにおすすめの対処法をご紹介したいと思います。
習い事に通わせる
シンプルですが、高学年の子ならこれだけでもOKだと思います。
決まった習い事に通うと生活リズムが崩れませんし、きちんと学習もします。
家にこもりっきりになることもないですし、習い事の友達とコミュニケーションを取ることもできます。
後は自由時間にしてあげて良いです。友達とゲームをして遊んだり、昆虫採集に行ったり。
基本は自由ですが、決まった時間に用事があることで「完全にだらけること」が無くなるので良いですよ。
おじいちゃん、おばあちゃんの家に預ける
共働きのご家庭でいちばん多いのが、お母さんやお父さんのご両親、つまりおじいちゃん、おばあちゃんの家にお子さんを預けるという選択です。
レアなケースですが、親戚(ご両親の兄弟など)に預ける方もいるみたいです。
私の子供たちは小学校6年間、夏休みに20日間ほど父方の祖父母の家にお邪魔させていただきました。おじいちゃん、おばあちゃんに頼れるのなら、少し甘えてお子さんを預けてみてはいかがでしょうか。孫が遊びに来てくれたら大いに喜んでくれるでしょう。
お子さんも、おじいちゃん、おばあちゃんの家というのはなぜだか心が落ち着きますし、自分のことを可愛がってくれるので嬉しいはずですよ。
私の子は、自分の祖父母といってもよその家なので、猫をかぶって夏休みの宿題を早く片付けたり、早寝早起きを頑張ったりしていたみたいです。(笑)
信頼できるママ友に預ける
2番目に多いのがこの選択。
特にお子さんに仲のいい子がいたら、そこのお家にお邪魔させてもらうのも良いですよね。
大人がいるから安心ですし、ママ友同士気兼ねなく子供の様子を話せるのも良いところです。
しかしこの方法には難点があります。それは、長期間は預けられないという事。
ママ友には言いにくいかもしれませんが、あまりにも毎日子供を預けに来たら迷惑に思われてしま
う可能性が高いです。お子さんも子供心に気まずさを感じ取ったりするでしょう。
ですからママ友に頼るときには短期間のパートや少し仕事が遅くなる時などに預けた方が良さそうです。
何かお礼をしたり反対にこちらが向こうの子供を預かったり、頼りっぱなしではなく「もちつもたれつ」の関係を大切にしていきたいですね。
上の兄弟に任せる
上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子は安心ですよね。
私はシングルマザーですが、子供が2人兄妹だったので学童には預けませんでした。
上の子は小さいながらも下の子を守る立場を学んでいきますし、下の子にとっては小さい頃の兄との思い出は宝物だったようです。
お腹が空いたねと言ってつまみ食いをしたり、ぬいぐるみ遊びに付き合ってもらったり、ハンデを付けてもらってテレビゲームをしたり。上の学年の教科書を一足先に読んでみたり、先取りして勉強したりもしていました。
そんな楽しい時間があると、親としては子供に寂しい思いをさせているのでは、という不安も少し和らぎます。
もちろんただ上の子に任せるのではなく、注意点などをよく言って聞かせ、あまり長時間にならないように時間を決めてあげると安心です。
親がいない中での、子供だけのサバイバル。自由で楽しくて素敵だと思います。
上の子が中高生だったら、どこかへ遊びに連れて行ってもらうのも良いですよ!
まとめ
- 夏休みの学童について知っておきましょう
- お子さんにとっての夏休みを大切に
- お子さんの自由と安心を両立できる方法を考えて
夏休みの学童について、私なりの考えでお話してきました。
私も一人で働きながら子供を育ててきた身なので、共働きや片親のご家庭では、お子さんを学童に預けざるを得ないという気持ちはよくわかります。
しかし、私はやはりお子さんには自由な夏休みを送ってほしいと思っています。
お子さんにとっての「夏休み」は人生において大切な時間です。
私は働きづめで夏休みもとれず、思い出らしい思い出を作ってあげられなかったことを後悔しています。子供たちが大きくなった今、小学生の夏休みの思い出がなければ本当に楽しい思い出がひとつもなかったんだな…と、今更ながら父方の祖父母に感謝でいっぱいです。
普段はお子さんを学童に預けているという方も、夏休みだけでも学童をお休みにしたりして、お子さんに自由で素敵な思い出を作ってあげてはいかがでしょうか。