猫って、呼んでも「なに?」って返事しませんよね。
でもしっぽを動かしているから、返事をしているってことなのでしょうか?
寝ている時にも、しっぽがピクピクっとなるときがありますが、実際の所どうなのでしょう。
もしも猫ちゃんが返事をしてくれていたら、飼い主としてはとても嬉しい気持ちになりますよね!
猫は返事をするの?
そもそも猫はあなたの呼びかけに返事をすることなどあるのでしょうか?
あなたの猫ちゃんはどうですか?
私が飼っている猫ちゃんの名前を呼ぶと「ニャー」と鳴いて返事をしてくれているように見えることもあれば、まったくの無反応で、全然返事してくれないと思える場合もあります。
でも私の経験から言えば、猫は簡単な言葉であれば理解して返事をしてくれます!
名前を呼べば振り向いてくれますし、「ごはんだよー」と呼びかければ隣の部屋からでも走ってきます。
寝ている時に名前を呼べば、しっぽをピクピクっと動かして反応しています。
日本語の難しい単語は理解していないと思いますが、簡単な単語なら特定の聞きなれた音として理解している感じです。
猫は自分の名前を識別できる
興味深いことに、東京大学や理化学研究所、脳神経科学研究センターなどの研究グループによる論文に、「猫(イエネコ)が人の発声する言葉の音素の違いにより、自分の名前を識別できる」と発表されています。
ですからうれしいことに、猫ちゃんはあなたの声を聞き分けて、単語を識別しているのです。
今まで愛情を込めて名前を呼んできたことは、無駄ではなかったという事ですね!
長年猫を飼っている人から言えば、「そんなの当たり前だろ」となるかもしれませんが、学術的に証明されたのはうれしいことですね。
猫っていつも寝ていて何の考えていないように見えますが、結構頭がいいのかもしれませんね。
今後の研究にも期待しましょう。
しっぽを使って返事をしているのか?
自分の名前を識別できることは分かりましたが、呼ぶとしっぽをピクピクさせるのは返事をしているという事になるのでしょうか?
結論から申し上げますと、あなたの猫ちゃんはあなたの呼びかけにしっぽで返事をしています!
日常生活の中で猫ちゃんのしっぽをよーく観察してみてください。
猫の気持ちはしっぽによく表れます。
名前を呼んでみて、しっぽを垂直に立てながら左右にゆっくり振っていたら、話しかけられたことに対して「なに?」「うれしい」「甘えたい」と思っているサイン。
しかし、もし話しかけても無反応、もしくはしっぽを強く左右に振っている時は、「話しかけないで」「ほっといて」「こっちこないで」とイライラしているかもしれません。
しつこくスキンシップしようとすると、猫ちゃんに嫌われるのでそっとしておいてあげましょう。
ほかにも、猫ちゃんが眠っている時に名前を呼ぶとしっぽの先端をピクっとさせるのはどうでしょうか?
この時の猫ちゃんの気持ちは「呼ばれたけど起きるのが面倒くさいからしっぽで返事しとこ」です。
一応返事をする意志はあるようですが、ちゃんと答えるのを面倒くさがっている時のしぐさですね。
猫との適切なコミュニケーションとは?
猫の大脳皮質には約2億5000万個のニューロンがあり、とても賢い動物だという事が分かっています。
群れは作りませんが、社会性がありコミュニケーション能力があることも分かっています。
ですから、猫ちゃんとのスキンシップは間違ったことではありません。
猫ちゃんだってあなたに甘えたくなる時やイライラする時があって当然なのです。
しかし、猫は基本的に1匹で狩りをしながら生きる動物です。
群れを作って生活する犬と同じようにコミュニケーションを取ろうとすると、猫ちゃんに嫌がられてしまう事でしょう。
猫ちゃんとのコミュニケーションは付かず離れずの関係が一番だと私は思っています。
気分屋な猫ちゃんですから、そのくらいがきっとちょうどいいのです。
猫はしっぽで返事をする、まとめ
この記事では、飼い主の呼びかけに対して猫はしっぽで返事をするのかについてご紹介しました。
- 猫は自分の名前を識別できます。
- 猫は呼びかけに対して、しっぽを使って返事をします。
- しっぽを立てたり、振ったり、小さく動かすことによって返事をしています。
- しっぽをよく観察して、猫ちゃんとの良いコミュニケーションを図りましょう。
猫のしっぽから得られる情報は本当に多いです。
僅かな動きを見落とさないようにし、猫ちゃんとの会話を楽しんでくださいね。