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【剣道のルール】団体戦の駆け引きと面白さを徹底解説‼︎

投稿日:2018年9月19日 更新日:

剣道を経験していない方にとっては、「剣道って団体戦あるんだ!」という感じですよね!?

もちろん、剣道は個人競技ですし、全日本などでは個人戦がクローズアップされます。

しかし、むしろ剣道は団体戦の方がメイン。

大会では、基本的に所属道場や学校、自衛隊、警察など団体戦が多いです。

中体連や高総体などでは個人戦・団体戦どちらもしますが、地方が運営している大会はたいてい団体戦のみ。

「えっ、今日個人あるの?聞いてないよ~」となるくらい、個人戦がある大会は稀なんですね。

個人戦も大切ですが、団体戦での入賞こそが名誉。

道場や学校の歴史をつくっていったり、レベルアップにもつながるのです!

剣道の団体戦ルール


剣道の団体戦は基本的に5対5で行われます。

最低3人いれば出場できますが、4人の場合は次鋒、3人の場合は次鋒と副将を削らなくてはなりません。

参考記事>>>剣道/団体戦3人チームはどう戦う?試合の仕組みからオーダー編成まで徹底解説【初心者必見】

大会によって7人制などもあるのですが、稀なのでここでは割愛します。

試合の仕方

試合は、両チームから1人ずつ出てきて1対1で行います。まずは両チームの「先鋒」同士が試合をします。

試合は三本勝負。先に二本取った方が勝ち。

ですので例え一本取られたとしても、二本取り返せば勝ちです。

試合時間は

  • 小学生なら2分
  • 中学生なら3分
  • 高校生なら4分

…と年齢によって変わります。

試合時間内に勝敗が決しない場合は引き分け。

それから同じように「次鋒」、「中堅」、「副将」、そして最後に「大将」と順番に続きます。

ポイントの取り方

ここでは打突以外で取った一本を、わかりやすくポイントと呼ぶことにします。

基本的に「有効打突」で一本を取ります。
ただ打って当たれば一本という訳ではありません。

ほかに、不戦勝があります。

先ほど少しだけ説明したように、3人チームや4人チームと試合をする時は相手チームの次鋒や副将がいない為、不戦勝となり2ポイント入ります。

それから、相手の反則でポイントを取ることもあります。例えば、竹刀を落とす、場外に出る、不当な鍔競り合いなど。

このような反則を2回起こしてしまうと、相手の選手に1ポイントが入ってしまいます。

剣道は先に二本取った方が勝ちなので、反則を4回してしまうと相手に2ポイントが入り、負けとなってしまいます。

団体は勝者の多い方が勝ち

ざっくりと言うと、「勝者数」が多いチームが勝ちです。

例えば、5番手の大将にまわってくる前に大将の前の4人中3人が勝ったら、試合は続きますがチームの勝ちは確定です。

大将の前の4人中2人が勝ち2人が負けたら、勝者数は2‐2なので「大将戦」にまわってきます。

大将の前の4人が全員立て続けに引き分けても、勝者数は0‐0で大将の勝敗にチームの運命が委ねられます。

勝者数が同じときは?


こんな風に、勝者数が同じになることもあります。
その時は、「取得本数」が重要になってきます。

この場合は両チーム勝者数は同じですが、Aチームの取得本数が5本、Bチームの取得本数が4本なのでAチームの勝ちとなります。

勝者数も取得本数も同じだったら?!

これも十分あり得ます。

例えば、先ほどのスコアボード。もしもBチームの中堅である渡辺さんが二本勝ちをしていたとすれば、勝者数も取得本数も同じに。この場合は、両チームから代表者を一人ずつ出して「代表者決定戦」通称代決になります。

この代表者は大将でなくてもOK。
各チームで話し合って、5人の中からここ一番で勝負ができる選手を選びます。

この代表者決定戦にはもちろん引き分けはありません。年齢によっては数分おきに仕切り直しをしますが、勝敗が決するまで行われます。

各ポジションってどんな感じ?


各ポジションのイメージは、わかりやすく言うと
先鋒-スネ夫 次鋒-のび太 中堅-ドラえもん 副将-しずかちゃん 大将-ジャイアン
といった感じですかね。

えっ、まだしっくりこないですか?それでは国民的アニメでもう一度。
先鋒-カツオ 次鋒-タラちゃん 中堅-サザエ 副将-ワカメ 大将-浪平

…まだしっくりきませんでしょうか。

ではでは、各ポジションにはどんな役割があるのか説明していきます。
完全に私の偏見ですが、どうぞお付き合いください。

先鋒  強い選手出てくる率…男子☆☆☆☆女子☆☆☆☆

先鋒は怖いもの知らずで、運動神経抜群のポイントヒッターという感じ。
そんな先鋒はチームに勢いを付けて、良い流れをつくるのが仕事です。

絶対取ってくるんだ、という負けず嫌いで元気な攻め剣タイプの選手が多いです。
呑み込みが早くて、センスがある感じ。俊敏に動き、素早く一本を取ってきます。

私の2つ上の男子の先輩はムードメーカーでしたし、the・先鋒という感じでした。
体は小さくても、絶対に取ってきます。彼が取らずに帰ってくるのを私は見たことがありません。

まさしく先鋒の鏡。
小中学生だと、すばしっこいちびっこが多いですね。俊敏で強い感じです。

先鋒についてはこちらでもくわしく解説しています。
剣道/先鋒の役割を解説!勝ちをゆずるな!!

次鋒  強い選手出て来る率…男子☆☆女子☆

一般的に最も実力が下の選手が起用されることが多い。
しかし、先輩を押しのけて期待の新人が入ることも多いですね。
チームの一員に入れるというのは誇らしい事です。

次鋒の役割は、先鋒からの良い流れをできるだけ取るか抑えるかして中堅に繋げることです。

また、「ポイントゲッター次鋒」もいるんです。

「この子を大将に置くのはもったいない。次鋒からは取ってこれる!」という戦略で、「次鋒は弱い」とされている世界にこっそりと入ってくる実力者です。

次鋒もなかなか気が抜けませんね…。

次鋒についてはこちらでもくわしく書いてます。
剣道-次鋒は弱い⁉︎

中堅  強い選手出て来る率…男子☆☆☆☆女子☆☆☆

中堅のイメージは、体が大きくて、人格が優れている選手が多い感じですかね。

最も速い展開の場合、中堅戦で勝負が決まるときがあります。
先鋒、次鋒が負けてきてしまったら中堅がそこで負けるともうチームは負け確です。
こんな時に流れを変えられる選手が良いですね。

反対に、先鋒、次鋒が勝ってきたら中堅戦で決めることもできます。
縁の下の力持ち。とても頼られるポジションですから、ここにエースを置くところも少なくありません。

大将が地味だな…と感じるチームは、大体ボスは中堅なので気を付けたいところです。

中堅についてはこちらでもくわしく取り上げています!
剣道–中堅の役割。勝敗を左右する重要ポジション‼︎

副将  強い選手出て来る率…男子☆☆☆女子☆☆

副将は、男子は渋い感じ、女子は綺麗なイメージ。

そんな副将の役割は、戦況をよく見る事でしょうか。
自分の前に3人がすでに戦っており、結果が出ているので自分はどう大将に繋ぐべきかスコアボードとにらめっこしながら考えなくてはなりません。

分けでOKとか、二本勝ちしないと大将にまわせないとか、一本でも取られたら本数差でリーグを抜けられないから守りに徹しようとか、とにかく頭を使うので冷静な子が向いています。

また、先鋒~中堅に全て強い選手を置いているような、駒が豊富な強豪チーム(特に男子)は、ツートップの強い選手で副将・大将のタッグを組ませることが多いです。
さらっと勝って大将にまわす副将。これが最高にカッコいいんですよね~。

副将についてはこちらでもくわしく解説しています。
剣道/副将って強い?弱い?重要な役割と試合方法もご紹介‼︎

大将  強い選手出て来る率…男子☆☆☆☆☆女子☆☆☆☆☆

そして最後に大将。やはり大きくて強いというイメージがありますよね。
個人戦になるとベスト4が全員大将…なんてことも多々あります。

大将の役割は、やはりカタをつけてくること!

自分の番がまわってくる前に勝ち確していたり負け確していたりする時もありますが、勝負が大将戦にまわってきたときの盛り上がりと期待の大きさは凄まじいです。ですから、どんな状況でもプレッシャーに耐えられる子が求められます。

情けない話、私は後輩に大将を任せていたのですが、その子がもうめちゃくちゃ強いんです。
「大将に繋げば勝てる!」とみんなが思っていたので、チームのみんなで必死に大将まで繋いでいました。
そんな、頼りがいのある大将が素敵ですね!

大将についてはこちらでも記事にしています。
剣道−大将向きの性格とは?経験の浅い顧問先生へのアドバイス

団体戦はオーダーの駆け引きが面白い!


剣道の団体戦の醍醐味は、やはりオーダーを決めて駆け引きをすること。
団体戦は、全員が勝たなくてもいいのです。
極端な話、一番強い子を次鋒に置いて一本取らせ、後の子はひたすらその一本を守るべく引き分けにしても勝てるのです。

つまり、勝てない相手には無理に勝ちに行こうとしなくても、5人がそれぞれのポジションの役割を果たすことが大切なんですね。

これが上手くいくと、弱小チームが格上チームに勝つことだってできちゃいます。
これが団体戦の面白いところです!

あなたが監督だったら、エースをどこに配置する?

「一番強いのが大将じゃないの?」と思った方!
私も剣道を始めたばかりの頃はそう思っていましたが、そんなに単純じゃないんです!

特に小学生~高校生のオーダー采配は面白いですよ。

剣道の強さだけではなく、負けず嫌い、メンタルが強い、我慢強いなどの性格や、迫力がある、頭の回転が速い、俊敏性があるなどの能力など、様々な要素が絡んできます。

相手との相性

相手との相性や試合経験数も大切です。
この子とは相性が悪いから、この子からは取る確率が高いから、など色々なことを考えます。

ちなみに私は中高とずっと副将でしたが、長く副将をやっていると大体の学校の副将とは剣を交えていて、各校の副将対策に長けていました。

もう一つ私がずっと副将だった理由のひとつは体型です。割と細かったので、大柄な子が多い中堅や大将に置かれると冗談ぬきで吹っ飛ばされてしまうからです。

「捨て大」のミラクル

捨て大…これは大将を捨て駒として使うことです。
「この子はどこのポジションに置いても負けてくるからなぁ…。それなら大将に置こう」というちょっとひどい采配です。

やはり各チーム大将には強い選手を配置してきますので、うちで一番強い選手を大将に当たらせるのはもったいない、という事で強い駒を中堅あたりに置くことがあるんです。

私が剣道を始めたころのチームは捨て大でした。

一番強い先輩を中堅に置いて、二番目に強い先輩を先鋒に。先ほど言った通り私は副将です。
大将はふわふわとした剣道をする先輩でした。周りに「弱い」と言われているのに、メンタルの強さとここぞという時の勝負強さはチーム1。大将戦にまわってくるとミラクルをよく起こしていました。
そんな子もいるので一概に「剣道の強さ」だけでは判断できません。
これが、団体戦のロマンなんです!

まとめ

  1. 団体戦は勝者数、取得本数で勝敗が決まります
  2. 各ポジションにはそれぞれの役割と向いている性格があります
  3. 団体戦の面白さはオーダーの駆け引きにアリ

剣道団体戦のルールはお分かりいただけたでしょうか。
複雑そうですが、慣れると意外と単純だという事が分かります。

また、団体戦のルールを知っていただくついでに面白さも知ってもらえたらと思い、各ポジションの特性と配置の仕方もお話ししました。こちらも剣道に詳しくないと少々難しいのですが、知識を持って様々な視点から剣道団体戦を見るととても面白いですよ。

これをきっかけに、少しでも剣道に興味を持っていただけたら嬉しいです。


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