駅や観光地で見かける有料トイレ。
中には無料の公衆トイレがすぐそこにあるのにわざわざ隣に有料トイレが設置されているところも。
そもそも有料トイレと無料の公衆トイレの違いは何?
いったいトイレを利用するだけでいくらぐらいかかるの?
誰が有料トイレを利用しているの?
などなど…有料の公衆トイレに関わる、素朴な疑問を調べてみました。
有料トイレの設置場所
ヨーロッパなどの諸外国では当たり前になっている有料の公衆トイレ。
日本ではまだまだ認知度も利用度も低いように思います。
中でも有名な日本の有料トイレをいくつか調べてみました。
秋葉原駅前にある「オアシス@akiba」
1つ目は、オープン当時ニュースなどでも取り上げられていましたね。都内自治体で初めての有料トイレということで、なんと事業費約1億円!しかも常駐の係員付き!
千代田区ホームページ(外部リンク)
綺麗な外観ですね〜。
料金は100円(小学生以下と身体障害者は無料)
1億円かけて1回100円って、太っ腹すぎやしませんか?他人事ながら心配になります。
近隣には無料の公衆トイレもたくさんありますが、古いビルが多いという土地柄もあってかあまり清潔なトイレがない(公園のトイレ的な?)ようで、利用者は7年で延べ60万人にものぼるとか。
確かに、古―い、臭―い、汚な―いトイレに入るよりは、100円払ってでも清潔なトイレに入りたいかも?
「キッチンストリート」内にある有料トイレ
続いて、東京駅改札外の飲食店街「キッチンストリート」の有料トイレ(外部リンク)。こちらも1回100円で利用可能。
ただし、「キッチンストリート」で食事をすると、トイレの入り口を開錠できるメダルが貰えて、それを使えば無料に!
ちなみに近辺には無料の綺麗な公衆トイレもたくさんありますが、有料トイレの方が清掃の頻度は高いそうです。
「キッチンストリート」専属のトイレにしたいけど、他の人が利用できないのはかわいそうだから100円払ってくれるならいいよ!…という感じでしょうか。
富士山の登山道中に設置されたトイレ
最後はご存じの方も多い富士山のトイレ。100円~300円程度の協力金が必要になります。
富士登山オフィシャルサイト(外部リンク)
当然ながら近くに無料の公衆トイレはありませんので、否応なしにお金を払って使用することになります。
こちらは単純に、維持管理費として徴収している感じでしょうか?
お金がないからって、富士山にトイレが無くなったら困ります。
ちなみに山頂のトイレの年間管理費は約5,000万円だそうです。
有料トイレが設置される理由
前述のとおり、有料トイレが設置される理由は様々なようです。
自治体の宣伝広告を兼ねてだったり、使える人を制限する目的だったり、単純に維持費がかかるからだったり…。
少なくともビジネスとしてではなさそうですし、お金のことだけを考えるなら完全に赤字のような気がします。
有料トイレに入るメリット
私が有料トイレを使うメリット。
それはズバリ…
「混んでいないこと」
これにつきます。
人間たるもの、人生で一度は「お金払ってでもいいから一刻も早くトイレに行きたい!!」という修羅場を経験しているはず。
子連れのママさんならなおさらです。
そんな時に近くに並ばずに入れる有料トイレがあったなら、なんの躊躇もなくお金を払ってトイレに入ることでしょう。
まとめ
有料トイレについて調べたことをまとめると…
- 設置場所は様々だが、駅構内や繁華街など人口が多く、比較的人が流動的に動いている場所に設置されていることが多い(例外として富士山などの登山者用トイレも有)
- 設置理由はさまざまだが、ビジネスとしてではなさそう
- 有料トイレを使用するメリットは、「オシャレ」「清潔」そして「混んでいない」
今回調べてみて、ひとくくりに「有料トイレ」といっても、色々な用途・理由で設置されていることが分かりました。
また、ほとんどのトイレの共通点として、決して営利目的ではないことも新たな発見のひとつでした。
どちらかとゆうと、「ここにトイレがあったら便利だろう」「無料は無理だけど有料だったら誰でも利用できるようにしてあげられるかな」と言った、作り手側の親切心ややさしさが透けて見えました。
なんにせよ、今後街で新たな有料トイレを見かけたら、興味本位で一度は入ってしまいそうです。