猫の耳の横にある切れ目ってご存知ですか?
耳の根元にあるフニャフニャしているところです。
この記事では、
- あのフニャフニャした切れ目は一体何なのか?
- ほかにも切れ目がある場合、どんな理由で誰が付けたものなのか?
をご紹介していきます。
猫の知らなかった魅力にまた1つ気づけるかもしれませんね。
猫の耳の横にある切れ目の正体
猫の両耳の付け根近くに、切れ目? のように二重になっている部分ありますよね。
あの部分の正式名称は「縁皮嚢(えんぴのう)」といいます。
ほかにも「耳袋」とよばれていたりするそうです。
なぜ猫には縁皮嚢がついているのかって?
実は獣医学でもその役割についてははっきりとは分かっていないようなんです。
しかし、いくつかの説があり。
耳を前後左右に動かしやすいためとか、音を集めやすいからとか言われています。
全ての猫ちゃんについているものなので、「耳が切れてる!」と心配しなくても大丈夫ですよ。
猫ちゃんの縁皮嚢を指で軽くタッチすると、耳をピクッてさせるので、私はいつも縁皮嚢で遊んでいます。
猫ちゃんが顔全体をブルブルと振ったら私の負けで、振るわせる前に私が飽きたら、私の勝ちです。
寝ている時にやると勝つ確率が上がりますよ。ぜひお試しを。
実際に猫の耳が切れている場合
猫ちゃんの耳たぶが切れてケガをしている場合は、はぼケンカによる切り傷です。
特にオス猫どうしのナワバリ争いは激しく、ケンカして傷跡が残ってしまうことが多いそうです。
いやー猫ちゃんの爪って鋭くとがっているので、結構な凶器ですよね。
私も飼っている猫ちゃんにガリっとやられたことがあるので、その気持ちがよーくわかります。
今でも腕に傷跡として残っていますよ。猫ちゃんとの歴戦の証といったところでしょうか。
野良猫の中にも、百戦錬磨のような古傷を体中に残して、死線をいくつもくぐってきたようなお顔をしている子いますよね。
猫ちゃんに「ひっかいてケンカするなっ!」と言っても、聞いてくれるわけがないのでむやみに外に出さないのが良いでしょうね。
ある理由により耳をちょっとだけカットされる猫もいる⁉
野良猫を捕獲して不妊手術を施したしるしとして、片方の耳の先にV字の切れ目を入れます。
この取り組みは「TNR活動」と呼ばれており、殺処分される不幸な猫ちゃんを減らそうという目的があります。
- TはTrap(トラップ、捕獲)
- NはNeuter(ニューター、不妊手術)
- RはReturn(リターン、猫をもとの場所に戻す)
3つの単語の頭文字をとって「TNR活動」という造語です。
あなたも町中にいる野良猫で、耳の先がV字に切れている猫ちゃんを見たことがあるかもしれません。
この切れ込み部分が桜の花びらに似ていることから、この切れ込みが入っている猫は「さくらねこ」と呼ばれています。
野良猫の印象もガラリと変わってしまう良いネーミングですね。
猫にとって耳は超重要
猫にとって耳は周りの音を聞き、情報を得るためのとても重要な部位。
猫の聴力は犬の2倍、人間の5~10倍ともいわれています。
猫の他の感覚はあまり特筆すべく能力はありませんが、聴力だけはずば抜けて優秀です。
ほんの小さな足音であったとしても、聞き取ることが出来てしまいます。
あなたが帰宅してドアを開けたら、そこにずっといたかのように待っていてくれたなんて経験ありませんか?
私の猫ちゃんは遠くから近づいてくる家族の車の音にもピクっと反応します。
おそらく家族の乗っている車の音を聞き分けているんでしょうね。
元々は狩りに使っていただけあって、イエネコになっても聴力は衰えず、いまだ健在です。
犬の嗅覚と同じくらい猫の聴覚は重要なので、猫ちゃんの耳元で大きな声を出したり、耳を傷つけたりしないように気を付けてくださいね。
猫の耳に切れ目が入っていることのまとめ
- 「縁皮嚢(えんぴのう)」はすべての猫ちゃんにあるものですから、心配しなくても大丈夫です。
- 耳に切り傷があるのはケンカした証拠。できれば室内飼育を徹底するといいですね。
- 不妊手術のしるしにV字の切れ目を入れます。
- 猫にとって耳は大切なので、丁寧に扱ってあげてください。
猫の耳は不思議な魅力と、野良猫を愛する人たちの思いが表れていましたね。
あなたの猫ちゃんの耳も縁皮嚢ありましたか?
放し飼いにしている猫ちゃんは、野良猫と間違えられてさくらねこになっちゃう可能性も⁉首輪をつけたり外に出ていかないように気を付けてくださいね。