良い英単語帳として挙げられる「鉄壁」ですが、使い方によってはあまり知識が身につかないことがあるようです。
今回はそんな「鉄壁」の使う場合の注意点と「鉄壁」を正しい活用方法を解説していきます。
「鉄壁」という英単語帳
そもそも「鉄壁」とは何かと言われると、「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」という英単語帳のことです。
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「東大」と名前は入っていますが、その他の大学受験の勉強や通常の英語の勉強としても使える教材です。
英単語が載っているだけではなく、1つの単語に対する派生語・関連語・用法や例文、理解度の確認のためのテスト、覚えやすくなるイラスト、学び方のコツを教えるコラムが載っているなど、充実した内容の英単語帳です。
「鉄壁」を使う前に確認すること―まずは基礎を固めよう―
「鉄壁」は英単語帳ではあるのですが、基本的な英単語を覚え終わっていない場合は、書いてある内容が難しく感じてわからなくなってしまうので、使うことがオススメされないものです。
基本的な英単語とは高校生の教科書レベルのことを指しています。
「鉄壁」の最大の用途は難関大学への受験のためですが、これだけをやれば東大に受かるようになるというものではありません。
なので、ゼロから単語を覚えるためというよりは、単語の知識を深めて、英語の語彙力を上げるという目的で使う方が良いのです。
そのためにはまず教科書や別の教材で基礎を固めることが大事になります。
ただし、受験や勉強のためではなく、読み物として使う場合は、単純に知らないことを知れたり、イラストや関連項目もあって見やすく、詳しい単語帳として使うこともできます。
「鉄壁」を使う場合に意識すること―4つの正しい活用法―
「鉄壁」がいくら良い単語帳でもただ買って眺めているだけで活用できるものではありません。ここでは「鉄壁」を使う際にやるべきことを挙げていきます。
①単語を覚え終えるための期間を決める
「鉄壁」は様々な単語の情報を詰め込んでいるため、普通の単語帳よりも分量がかなり多めになっています。
なので、何となく単語帳を眺めて覚えようとすると時間がかかってしまってかえって覚えられないことがあります。
そうならないためにも次に挙げるセッションなどで区切りを付けて、いつまでに覚えるかを決めて使っていった方が良いです。
ただ、隙間の時間に眺めることは悪くないので、その時間の他にしっかり勉強すると決めた時間を作っていきましょう。
②セクションごとに掲載されているすべての単語に目を通す
「鉄壁」には「重要な・ささいな」や「目的・実行・達成」などのテーマによってセクションで単語が分けられています。
覚える時にはこのセクションの単語を1つずつ覚えるのではなく、テーマ内で関連付けていくと覚えやすい事からこのような分け方になっています。
なので、使う時にはこの事を意識して使うと良いです。
③確認テストを活用する
「鉄壁」のセクションの最後にはそのテーマを覚えたかどうか確認する「reviw」というテストがあります。
見て覚えるだけではなかなか頭に入っていかないので、ある程度を覚えたと思ったら「reviw」を使って確認していくことが大事です。
④繰り返し活用する
「鉄壁」の単語帳は一巡しただけですべてが身に付くわけではありません。
上記の②と③を何回も繰り返していくことで頭に入っていきます。
そのためには①で書いたように期間を定めてやった方が間延びせず効率的繰り返すことができます。
一度で全然覚えられなかったからダメだ……というのは早とちりかもしれないので、何度も繰り返してやってみましょう。
②と③に関しては「鉄壁」特有のものですが、①と④はそれ以外の英語を覚える教材を使う時に、意識しておくと良いものです。何事も間延びしてやって一回しかできていないと身に付くのは難しいものです。
まとめ
今回の記事についてまとめると、
- 「鉄壁」はゼロから使える英単語帳ではなく、ある程度英語を理解した上で使うものである
- 「鉄壁」の特徴のセクションと確認テストを上手に活用する
- 「鉄壁」の学習予定を組んで、繰り返し取り組む
の3つになります。
良い教材と聞くと手放しに使ってしまうことも多いですが、きちんと中身を理解した上で使うと、身に付き方も違ってきます。
これが購入する時の参考になれば幸いです。