電車で移動中、近くに座ったお母さんに抱っこされた赤ちゃんが「じーっ」とこちらを見てくること、ありませんか?
「なぜ、自分をそんなに見つめてくるの?!」と戸惑う方も多いようですね。
見つめられるとどう対応すればいいのかわからない、という方も。
今回は、電車の車内をちょっとほっこりさせる、赤ちゃんとの視線の触れ合いについてお話します。
なぜ赤ちゃんが見つめてくるの?
電車の中で赤ちゃんにじーっと見つめられた…そういえば自分は赤ちゃんに凝視されることが多いという方いませんか?
中には「もしかして赤ちゃんにしか見えない何かが自分の背後にいるのでは?!」と気にするほど見つめられやすい人もいるようです。
そんな迷信チックな話もありますが、赤ちゃんが見つめてくるのはそんな理由ではありません。
ではなぜ、赤ちゃんはあんなに熱視線を向けてくるのでしょうか?
乳児心理学では…
赤ちゃんは生後2か月頃から、人の顔に敏感に反応するようになるのだそう。
お母さんの顔をじっと見るようになるんですね。
目がついている顔を認識すると、相手の目に自分の目を合わせるという行動が顕著になってきます。
人間の成長過程として、そのような仕組みが生まれながらに脳にインプットされているということなんですね。
社会勉強
普段はお母さんとお家の中にいる赤ちゃんにとって、外の世界は珍しいもの、驚くものが満載の世界です!
「なんだろう?」と興味をもったものに対して凝視するのは大人でも一緒ですよね。
しかし大人なら「あまり人をじろじろ見るのは失礼」と教育されていますから遠慮しますが、赤ちゃんは遠慮なしです。
よーく観察しているわけですから、凝視になるのは仕方ないですね(笑)
見つめられることが多いという人は…
まだ視力の弱い赤ちゃんは人の顔もあまりはっきり見えていないのですが輪郭はわかるようで、どうやら丸顔の人が好きらしいです。
ほら、赤ちゃんに人気のアンパンマンやピカチュウは丸顔ですよね。
それに、やはり赤ちゃんも怖いものや生理的に受け付けないものは見つめたりしませんから、赤ちゃんの視線を受けやすいという人は何かしら接しやすいオーラがあるのではないでしょうか。
若い女性ばかり見つめる赤ちゃんもいるようですよ。
やはり男の子なんでしょうかね。
将来楽しみです。
みんなどんな対応をしているの?
続いて、電車内で赤ちゃんに見つめられたらみんなはどんな反応をしているのか調べてみました。
笑わせすぎても電車内の迷惑になるかも知れないし…。
見つめられる機会の多い人にとっては結構悩んでしまう問題らしいです。
良い解決策があれば知りたいですね。
スルーする
もしこちらがなにかアクションを起こしたとして、じーっと見てくる赤ちゃんは意外に無反応だったり、たまに「プイッ」とそっぽを向いてしまうこともよくあります。
独身時代の私がそのタイプでした。かわいい赤ちゃんに微笑み返した瞬間、赤ちゃんがそっぽ向いちゃうんですよね…。
一緒にいた友人に大爆笑されたのを覚えています。これって結構恥ずかしいですよね!
赤ちゃんに慣れていない人にとって、赤ちゃんの扱いはなかなか難しいものです。
しかも、へたにアクションをとって赤ちゃんが急に泣きだしたらどうしよう!
特に電車の中では赤ちゃんを泣かせるわけにいきませんから、ちょっと緊張するという方も。
大人にはうける一発芸も赤ちゃんがびっくりして泣きだしてしまったという体験談もありました。
ですから見つめてくる赤ちゃんをスルーする、という人は結構います。
にらめっこする
中には見つめてくる赤ちゃんと張り合うという人も(笑)
「目をそらしたら負け」という謎の勝負を挑む人も。
これはこれでお互い楽しいのではと思いますね。
赤ちゃんを一人前の人間と認めて勝負する…いいじゃないですか。
見つめ合う勝負を仕掛ける人は、それを楽しいと思うからそうするわけで、意外と子供好きが多いです。
そもそも赤ちゃんがこちらを見てくること自体を面白いと思っている子煩悩なタイプですね。
「ばいばい」する
「手を振る」というのは最善の策のような気がします。
電車の中では大きな動きをとることもできませんし、にっこり笑って手を振ってみせたら赤ちゃんは少なくとも泣きだしたりしないでしょう。
手を振って「ばいばい」と口を動かすだけなら周りの迷惑にもなりませんし、たとえ赤ちゃんが無反応でも恥ずかしくないですね。
手を振ることを覚えたての赤ちゃんは手を振ってみせると振り返してくれることも多いです。
電車内でも迷惑にならないコミュニケーションの取り方ですよね。
笑わせる!
せっかくこちらを見つめてくれているのだから、ここはやはり赤ちゃんを笑わせたい!と思う人も多いようです。
一度ニコッと笑顔を返しただけでは間が持たないし、どうせなら赤ちゃんを笑わせてこちらも遊びたいですよね♪
満員電車ではちょっと遠慮した方が良いのかも知れませんが、見も知らずの赤ちゃんと遊んであげている人がいると、私なら温かい気持ちになります。
私はあまり子供を喜ばせるのが得意ではないので、赤ちゃんを笑わせることができる人を見かけると尊敬してしまいますよ。
赤ちゃんを笑わせるには
赤ちゃんが笑ってくれたらこちらも自然と笑顔になりますよね。
では、赤ちゃんはどうしたら笑ってくれるのでしょうか?
電車の中ですから大きな声も出せませんし、オーバーアクションもとれません。
変顔で笑わせる
とにかく赤ちゃんを笑わせたい!と思ったら自慢の変顔で勝負する人は多いのでは?
できれば「いないいない…ばあ!」と変顔できれば笑ってくれるのですが、イントロなしで急に全力の変顔をすると、残念ながら結構な確率で泣いてしまうかも知れません。
電車の中という難しい場所で何とか変顔で笑ってもらうには、顔の筋肉をあちこち動かしながらちょっとずつ赤ちゃんの興味を引いて、ここぞというタイミングで面白い顔をしてみせるといいですよ。
小さな子供が相手の場合、あまりウケをとると電車を降りるまで要求されることになりますが、赤ちゃんは変顔をせがんだりしませんのでご安心を。
口を膨らませて「パッ」
これは私の母が赤ちゃんを見るとよくやっていた方法です。
まずほっぺたに空気を入れて膨らませます。これだけで笑う子も多いです。
ぷくーっとほっぺたを膨らませたら、上唇と下唇をはじけさせる感じで「ぱっ!」と口を開いて見せてください。
大きくない丁度いい優しい音が出て、赤ちゃんは笑ってくれることが多いんです。
電車内でほっぺたを膨らませるのはちょっと恥ずかしい…という場合は、頬をふくらませなくても口をキュッと閉じて同じように「ぱっ!」と口を開けてあげるだけでも効果ありです。
その際、目を閉じるのと同時に目もきゅっとつぶって、口を開けるのと同時に目もぱっちり開いて驚いたような顔をしてあげるといいですよ。
真似っこ
赤ちゃんは真似が大好き。
「面白そうだな」と思う動きを見せてお互いに真似っこ合戦すると喜びます。
電車内ですので、静かにできる動きがいいですね。
例えば首を左右に大きくかしげてみせたり、手をぱちぱちと合わせてみたり。
先述した「ばいばい」も同様です。
赤ちゃんが真似しやすくて難しくない動きを見せてみましょう。
喜んでずっと真似してくれたら楽しいですね。
遠慮してスルーはもったいない
赤ちゃんのことはかわいいと思うけど、どうしていいかわからないし「自分は赤ちゃんのことあまり得意じゃないから…」と遠慮してしまう人は結構いるようです。
しかし苦手だからという理由で赤ちゃんの熱視線をスルーするのはもったいないことです。
もちろん、本当に赤ちゃんという存在が苦手でかわいいと思えない場合は別として、退屈な移動時間にこんなに楽しい時間が投げかけられたのですから、乗ってみて損はないですよ。
スルーしたところで、赤ちゃんは見つめ続けると思いますので、その間ずっと気になったままでいるのもつらいですしね(笑)
苦手意識ありませんか?
赤ちゃんが苦手な自分を見つめられても困ってしまう、という方は多いのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんが興味をもって見つめてくるということは少なくとも怖いとか嫌いという感情はもっていないということです。
ですから自信をもってかまってみることをおすすめします。
たとえ無反応や冷たい反応が返ってきたからといって嫌われているわけではないんです。
赤ちゃんは気まぐれですから。
赤ちゃんを見て可愛いな、と思えるという方は十分に子供好きだと思います。苦手だと思わずに笑顔を返してあげてくださいね。
急に泣いてしまった…とならないために
赤ちゃんが見つめてくるということは興味をもっている証拠です。
よく、見つめ返したら泣いてしまった…という経験から、自分は子供にあまり好かれないタイプだからと敬遠してしまう人を見かけます(私もそうでした)
しかし、泣いてしまうのはこちらのせいではありません。赤ちゃんはちょっとびっくりしてしまっただけなんです。
泣かせてしまうのがこわいという人は、かならず笑顔を向けるようにしてみると反応が違いますよ。
顔の向きを変えずに目線だけ合わせると笑顔と認識してもらえない可能性がありますので、できればゆっくりと赤ちゃんの目線に合わせて顔を正面に向けて笑ってあげてくださいね。
できれば急な動きをしないほうが安全です。
例えば首をかしげてみせる動きは優しさを感じますが、急に首をかしげると泣いてしまうというデリケートな赤ちゃんも。
ゆっくり首をかしげてにっこりしたあげるといいですね。
お母さんのためにも
赤ちゃんに見つめられた時、ちょっと気になるのはお母さんへの接し方ですよね。気を遣ってしまう対象は赤ちゃんだけではありません。
赤ちゃんを抱っこしているお母さんにも何だか気を遣ってしまいます。
実はお母さんも、自分の子供がよその人をじーっと見つめていると「すみません…」と恐縮してしまうことが多いものです。
もし自分の子供が電車の中でちょっと怖そうな人を見つめていたら…何かトラブルになったら大変ですから、お母さん的には相手が優しそうな人だな、とわかればほっとするんです。
ですから、見つめられたらあまり不機嫌そうな態度をとらずにちょっとでも笑いかけてもらえたらお母さんは嬉しいしほっとするはずです。
お母さんには話しかけなくても全然大丈夫なんです。
とにかくお母さんは、赤ちゃんを連れて電車に乗ること自体が緊張することなので、笑顔で対応してもらえたら救われます。
まとめ
- 赤ちゃんがじーっと見つめてくるのは成長過程や社会勉強
- 電車内で赤ちゃんに見つめられたとき、スルーする人も逆に笑わせにかかる人もいます
- 電車内で赤ちゃんを笑わせるときは周りの迷惑にならない方法で
- 苦手意識で敬遠している人は遠慮せずに是非赤ちゃんにかかわってみてください
電車内には様々な人が乗り合わせているので、世間をぎゅっと凝縮して車輛に詰め込んだような空間だと私は感じるのです。
様々な人格や、その時の感情を持ち合わせた人たちが狭い空間に同乗しているのですから、トラブルが発生しがちなのは理解できます。
だからこそ、電車内でほっこりするような空気を作り出せる子供は貴重な存在ではないでしょうか。
「電車に赤ちゃんを連れて乗るな」という人も中にはいますが、多くのお母さんたちは事情があって電車に乗り込むのです。
赤ちゃんが泣きださないか、周りに嫌な顔をされないか気にしながら乗っているお母さんのためにも、また、電車内で自分を含め周囲をほっこりさせるためにも、是非赤ちゃんとコンタクトをとってみてください。
移動時間に癒しを補給しましょう!