漫画やアニメのキャラクターの名前は見るだけで「かっこいい！」、あるいは「かわいい！」と思えるものがあります。
では、その名前には何か特別な意味が込められているのでしょうか。
今回の記事では3つの作品を例にその名前のカタカナに込められた意味を見ていこうと思います。
かっこいいカタカナ名前の法則
まずはかっこいいカタカナの名前を見ていきます。
ワンピース
現在もジャンプで絶賛連載中の『ONEPIECE』はカタカナの名前のキャラクターが多く見られます。今回はその中で「最悪の世代」と呼ばれるものを挙げてみます。
・モンキー・D・ルフィ
・ロロノア・ゾロ→17世紀の海賊、ブランソワ・ロロネーから
・トラファルガー・ロー→18世紀の海賊、エドワード・ロウから
・ユースタス・キッド→17世紀の海賊、ウィリアム・キッドから
・キラー
・カポネ・ベッジ→19世紀のギャング、アル・カポネから
・ジュエリー・ボニー→推定18世紀の海賊、アン・ボニーから
・バジル・ホーキンス→16世紀の奴隷商人、ジョン・ホーキンスから
・スクラッチメン・アプー→19世紀の海賊、チュイ・アプーから
・X・ドレーク→16世紀の海賊、サー・フランシスコ・ドレイクから
・ウルージ→15世紀の海賊、バルバロッサ・ウルージから
・マーシャル・D・ティーチ→別名が黒ひげであり、その名で呼ばれた海賊、エドワード=ティーチから
これらのかっこいい名前は主人公のルフィと殺戮武人のキラー以外は実在した歴史上の人物から名前を取ったものになります。
いずれも海賊やギャングのようなアウトローよりの人物から選ばれています。
最悪の世代に限らずワンピースのキャラクターは海賊やその他の実在の人物から名前をとっているものが多いです。
最近では歴史上の人物の名前をそのまま使ってキャラクターにしているのも多いですが、
別の物と苗字か名前とくっ付けて、新たにキャラクターにしていくというものになります。
ユーリ!!! on ICE
現実のスケート選手も話題にするほど盛り上がった『ユーリ!!! on ICE』には外国人選手がたくさん登場します。
その中でカタカナの人物を何人か挙げていきます。
・ヴィクトル・ニキフォロフ→ヴィクトルはラテン語で勝利者、ニキフォロフはギリシャ神話の勝利の女神に由来して勝利をもたらすものの意味
・ユーリ・プリセツキー→フィギュアスケート選手のユリア・リプニツカヤ選手から
・オタベック・アルティン→アルティンはカザフ語で金
・ジャン・ジャック・ルロワ→ルロワがフランスが王様の意味
・ピチット・チュラノン→ピチットはタイ語で征服
・ミケーレ・クリスピーノ→ミケーレがキリスト教の天使ミカエルから
・イ・スンギル→スンギルは韓国語で勝利
・レオ・デ・ラ・イグレシア→レオは英語でライオン
・エミル・ネコラ→エミルは英語で競う、張り合うの意味
・ギオルギー・ポポーヴィッチ→ギオルギーはキリスト教のギオウルギウスから
外国人の名前なので普段の耳馴染みがなければ、作られたものかどうか判断しづらいかもしれませんが、これらの名前は上記のように全て意味付けされて付けられたと予測できます。
神話や外国語の意味からキャラクターに合わせた名前の選択をしていることが伺えます。
外国語でも英語だけではなく様々な言語の名前を組み合わせることで、私たちが普段聞かないようなかっこいい名前を生み出せるのです。
かわいいカタカナ名前の法則
次に見ていくのはかわいいキャラクターの名前です。
ご注文はうさぎですか？
「心ぴょんぴょん」が頭に残る日常系アニメのごちうさはキャラクターがそれほど多いわけではありませんが、共通点があるのです。
・チノ(香風智乃)→カプチーノ
・ココア(保登心愛)→ホットココア
・リゼ(天々座理世)→テデザリゼ
・シャロ(桐間紗路)キリマンジャロ
・チヤ(宇治松千夜)→宇治抹茶
・メグ(奈津恵)→ナツメグ
・マヤ(条河麻耶)→ジョウガマヤ
・青山ブルーマウンテン(青山翠)→ブルーマウンテン
・モカ(保登モカ)→ホットモカ
・青山先生のマネージャー(真手凛)→マンデリン
・ティッピー→ティッピー・ゴールデンフラワリー・オレンジペコ
ごちうさのキャラクターは基本的にはカタカナ2文字表記ですが、本名は漢字としてあり、それをまた変換すると全て飲み物の名前になっています。
可愛らしい名前を表現する場合は、食べ物や花などの物を参考にして付けられるとそう感じ取りやすいのかもしれません。
まとめ
今回はアニメキャラの名前のカタカナについて見ていきました。
適当に外国人の名前をピックアップしているわけではなく、そのキャラクターに合わせた意味付けをして名付けているのがわかります。
キャラクターの名前を創作する時にぜひとも参考にしてみてください。