めだかを飼っている皆さんは、めだかの泳ぎ方に注目したことはありますか?
いつも見ているからそんなに注目するほどのものでもない、と思う人もいるかもしれません。
しかし、1匹のめたかが、いつも見ている時と違う泳ぎ方をしていたら、そのめだかをそのままにしてはいけません。
そのめだかは、何らかの病気にかかっている可能性があるのです。
今回はそんなめだかのおかしな泳ぎと病気の関係性についてまとめていきます。
病気によっては他のめだかにも感染してしまう可能性もあるので、ここでしっかりとその動きや対処法を確認しておきましょう。
めだかの泳ぎ方がおかしい/病気のサインとその対処法
めだかの泳ぎ方がおかしくなるのは、めだかが何らかの病気にかかっているサインです。
何の病気であるかは、その泳ぎ方やからだの変わっているところによってある程度判断することができます。
以下に挙げるのは、その異常な泳ぎ方と特徴、原因、対処法の4つです。
尾ぐされ病
泳ぎ方:ふらふら泳いでいる
特徴:尾びれの末端がぼろぼろになる、尾びれが短くなる
原因:水質の悪化、過密飼育によるストレス
対処方:メチレン入りの0.3~1%塩化ナトリウム水溶液で沐浴させる
立ち泳ぎ病
泳ぎ方:頭を上にして泳いでいる
特徴:腹部がぺちゃんこになる
原因:不明 生まれつきからなる個体もいれば、途中でなるものもいる
対処法:これに関しては気を付けても対処できない
転覆病
泳ぎ方:お腹を上か横にして泳いでいる
特徴:腹部が異常に膨らむ
原因:不明 ダルマメダカに多く見られる
対処法:餌を食べる時に元に戻れる個体はそのまま生き残る可能性あり
ただし、他のめだかを襲う可能性があるので、隔離飼育する方が良い
ギロダクチルス病
泳ぎ方:水底で震えるような動きをしている
特徴:痙攣を起こしているような動き
原因:特になし 病気としてかかる
対処法:薬浴と翌日の換水
全体的に見ると、尾ぐされ病以外は自然に発生してしまうものなので、めだかの動きをよく見て、異常があった時に対処するしかありません。
反対に尾ぐされ病については、飼っている時に気を付ければ予防できることです。
特に水質を良い状態にしておくことは、他の病気を防ぐことができるので、意識的にやっておきたいことですね。
めだかのからだの違いも病気のサイン
ここで挙げるのは、泳ぎ方は変わりませんが、めだかのからだに異常が表れることで、何の病気かわかるものになります。
泳ぎ方ではないので、めだか自体に注目しないといけませんが、からだに表れる異常自体は、わかりやすいものが多いので、病気のサインを見逃さないようにしましょう。
白点病
特徴:1mm程度の白い点がからだに表れる
放置すると全身が白い点で覆われる
原因:繊毛虫(イクチオフチリウス)の寄生による感染症
水質や水温の急変により発症しやすい
めだかはあまりかからない
対処法:30℃以上の水温で0.4%前後の塩浴とニューグリーンFとの薬浴
(繊毛虫が高温に弱いため)
水カビ病
特徴:からだに白い綿のような水カビが発生する
原因:水カビ菌の感染によるもの かすり傷などの傷口に付着する
対処法:他のめだかに感染する可能性があるので隔離して淋浴
メチレンブルー、グリーンF等による薬浴または0.3~1%程度の塩浴
原因となった水槽の水を交換する
エロモナス病
特徴:からだの数か所に出血斑が表れる
腹部が肛門が腫れる
原因:水質の悪化、酸素不足、酸化した古い餌などのよる腐敗
対処法:抗菌剤による薬浴
まつかさ病
特徴:うろこが逆立って、からだの表面が透明に浮きだった感じにななり、他の個体より
も一回り大きく見える
発症すると、めだかの場合は治療がかなり難しい
原因:エロモナス菌の感染によるもの
体調を崩した個体がかかりやすい(餌のやりすぎやからだの傷などによるもの)
対処法:感染力は高くないが、発症したら隔離させる
メチレン入りの0.3~1%塩化ナトリウム水溶液で沐浴させる
1日から3日は餌を与えないようにする
全体的に見ると、通常の個体には見られないような異常が多いことがわかります。
雑菌やめだかの傷口は、普段から水槽の中の整備をしっかりしておければ防ぐことができるものでもあるので、尾ぐされ病の時と同様に、水質を良い物にし、水槽の掃除を怠らないようにしていきましょう。
まとめ
今回の記事についてまとめると、
- 異常な泳ぎ方は病気のサイン、見逃さないようによく観察を
- からだの異常も病気のサイン、同じくよく観察を
- 病気の予防は日頃の水槽内の整備から
の3つになります。
昨今は、病気に対する対処方としての薬も手に入りやすい時代です。
病気にかからないようにするのが第一ですが、もし、病気にかかっていることがわかった時は、正しい対処法で大切なめだかを守ってあげましょう。