土下座するスーツ男性




雑学

土下座は意味がない!!といえるこれだけの理由【もはや悪習】




日本の伝統は数あれど、礼儀としての「誠心誠意の謝罪」に使う土下座。これって果たして意味があるのでしょうか。

もはや平成は終わり。時代は大きく変わります。

実際に目の前で土下座される光景をまえに…「これってマジで意味あるの?」って考えてしまう人も出てきました。

時代遅れです。はっきり言って。

しかし、これには現代日本が作り上げた土下座のイメージが関係しています。

今回はそんな土下座について真面目に考察する記事です。

日本で使われる土下座の意味

土下座するお母さん
土下座とは日本の礼式の一つであり、地面や床の上に直に座って、平伏してお辞儀を行う一連の動作のことを言います。

意味合いとしては、

  • 極度に尊崇する・高貴な対象を敬う気持ちを表す時
  • 最大限の謝罪や懇願の気持ちを表す時

に使うものです。

もし、相手がその意図を組んだ場合は、頭を上げるようにいい、その意図を謝絶する場合は、された方も土下座をすることがあります。

現代日本で使われる土下座は「敬う気持ちよりは謝罪や懇願」で多く使われますね。

ただ、実際に目の当たりにすることは少ないもので、テレビドラマやゲーム・漫画などで見ることの方が多いかもしれません。

土下座の意味を変える現代の流れ

謝罪会見
土下座が意味のないものと認識されているのは、日本での様々な要因がそう思ってしまう流れを作っていることになります。

土下座の効果の薄れ

現代で土下座を見る場面として、政治家や企業が大きな不祥事を起こした際に、会見やメディアの取材に対して土下座をして見せるというものがあります。

土下座を使う場面としてはこの上なく正しいものなのですが、このような不祥事による謝罪は、残念なことに頻繁に見られるものになっています。

そして、会見を行って謝罪をし責任を取れば、その不祥事の規模がどうであれ、一旦その件は終わることになる……ことになっています。(本当に?)

しかし、これがあまりに見慣れた光景として繰り返されると、本来は最大の謝罪であるはずの土下座が、やってしまえば許して貰えるという意味やそれ以上追及されないための保身としての行動と見られるようになっているのです。

また、土下座の使うタイミングが悪い場合は、謝罪どころか反感を買う動作として取られてしまうこともあります。

これが政治家や企業だけではなく、それ以外の場面での土下座の効果を薄れさせ、あまり意味のないものにしているところがあります。

土下座の認識の違い

効果の薄れ以外にも土下座の認識は人によって大きく変わるものです。

現実以外での土下座は例えばバラエティ番組でギャグの描写で使われたり、ドラマで正しい意味として使っていても話の中では通用しなかったりと、本来の最大限の謝罪として成立する場面が少なく感じてしまう部分があります。

土下座自体は恥である行為として認識されていても、その恥を背負ってまで使われるほど意味があるものではないと認識されてしまうことが現代の土下座にはあるのです。

お互いの土下座の認識がかみ合っていないとやる側にしても受け取る側にしても意味が薄れてしまいます。

強要罪としての土下座

他人に土下座を強要することは、強要罪に当たることになり、実際にお店の人を客がトゲ座させたことで、逮捕されるなど刑事事件に発展する事例がいくつもあります。

そのような事例を知っている人にとって土下座は、相手の発言によっては自分に降りかかってくるリスクにもなり得るものです。

そうならないためには、最初から土下座をさせないようにして、意味のないものとするしかありません。

海外の土下座の意味合い

当たり前ながら、海外…とくに欧米の人に対して、土下座はまったく通用しません。

土下座は世界共通の文化というわけではなく、アジア近辺など限られた地域で行われる動作で、なおかつ、それが謝罪の意味になることはもっと限られた国でしか通用しないものになります。

【関連記事】土下座は海外では通用しない?敬う気持ちと謝罪の意味合い

もしも、海外の取引先で謝罪をする時に土下座をしてもその意味はまるで伝わらない可能性があるということです。

また、土下座を使う国でも敬う気持ちとして使う国からすれば、謝罪や懇願というネガティブな意味合いを持つ使い方をしているのは、不快であると認識されることもあります。

まとめ

今回は土下座が意味のないものとされる理由についてまとめていきました。

本来は最大限の気持ちを表すものでも、使い過ぎると意味合いが変わってしまうのは何だか悲しく感じてしまうことです。

土下座を本来の意味に戻すためには、土下座を使わないような世の中の流れができあがらなければ難しいものなのかもしれません。




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