皆さん、たくさん汗をかく暑い夏、水分補給に何を飲んでいますか?
お水や緑茶、スポーツドリンクなど様々あると思いますが、夏におすすめなのが麦茶です。
麦茶には夏に嬉しい様々な効果があり、緑茶やスポーツドリンクの欠点もカバーしてくれる優れもの。
そんな麦茶に塩を足せば、熱中症対策はばっちりです。
塩分も取りたいけれど甘い飲み物のカロリーが気になる方、お子さんが学校にお茶しか持っていけない方は要チェックです!
塩麦茶を作ってみましょう
連日暑い日が続くと注意しなければいけないのが熱中症です。
皆さんご存知かと思いますが、熱中症は汗をたくさんかくことによって水分と塩分が不足することで起こります。
そのため熱中症予防にはこまめな水分補給が大切なのですが、お水やお茶だけだと水分を補給できても塩分は補給できません。
塩分が不足すると体温調節が上手くできなくなり、体に熱がこもって結果的に熱中症へと繋がります。
そこで、手軽に水分と塩分を補給できるのが塩麦茶です。
スポーツドリンクと違って糖分やカロリーも気にならないので、ぜひ作ってみましょう。
煮出しと水出し
麦茶は、煮出し用と水出し用と2種類あります。
物によってはどちらもできる場合もありますが、一応確認しておきましょう。
煮出し用
- やかんに水を入れてお湯を沸かし、お湯が沸騰したら中に麦茶パックを入れます。
- そのまま5~10分煮立てさせ、その後火を止めて30分程度置いておきます。
- 麦茶の香ばしい香りがしたら、やかんから容器に移し替えて冷蔵庫で冷やします。
- 長持ちさせるためにも、必ず常温(もしくは氷水で冷やす)で粗熱を取りましょう。
水出し用
- お湯を麦茶パックが浸るくらいかけて1分蒸らします。
- 容器にパックと水を入れて1時間待ちます。
最初のひと手間が大事なんですね。
塩はどれくらい?
目安としては水分の0.1%程度と言われています。
これは、体内の塩分濃度に近いです。
麦茶1ℓに対して、塩分1g(ひとつまみ少々)摂るようにすると良いでしょう。
注意点
緑茶には殺菌作用のあるカテキンが含まれていますが、麦茶は他のお茶と比べて殺菌作用が無く、傷みが早いです。
特に夏場は、暑い室内に置いておくとすぐに悪くなってしまいます。
水出しで作った麦茶を冷蔵庫に入れた場合でも2日間くらいが限界です。
煮出した方がもつのですが、それでも2~3日間以内には飲み切るのが無難です。
煮出した後、熱を取って冷ましてから冷蔵庫で保存するのはもちろんのこと、長期保存は利かないのでなるべく早く飲み切ることが大切です。
飲み切れる分だけ作って保存しましょう。
麦茶は夏にぴったり!
暑い夏、のどが渇きますし冷たい飲み物が欲しくなりますよね。
清涼飲料は飲んでいる最中は良いのですが、どうしても飲んだ後に甘ったるさが残ります。
そんな時、さっぱりとした麦茶を飲むという方も多いのではないでしょうか。
お家で作れば経済的ですし、身体に良いというのもポイントです。
では、具体的に麦茶のどんなところが体に良いのでしょうか。
体を冷やしてくれる
麦茶の原料である大麦にはカリウムが含まれており、これには身体を冷やすはたらきがあります。
そのため、夏のクールダウンや運動した後など、火照った体を冷やすのにぴったりなのです。
緑茶も体を冷ます飲み物ですが、カフェインがあるのであまりたくさんは飲めません。
様々な面からみて、麦茶は暑い夏に嬉しい飲み物なのです。
ちなみに「これはちょっと冷えすぎかな」というようなキンキンに冷えた麦茶はお腹を壊す可能性があるので、その際は数秒間口に含んで人肌まで温めてから飲むようにしましょう。
血液の流れを良くする
汗をかくと体内の水分が減り、血液がドロドロになりやすくなります。
こうして血液の流れが悪くなることからくる疲労感が夏バテの原因の一つです。
麦茶は、この夏バテ予防にも効果的です。
麦茶には血液の流れを良くする血行促進効果があり、あの香ばしい香りの素となるピラジンという成分が血液の粘度を下げてくれます。
汗をたくさんかく夏に血液をサラサラに保つためにも、麦茶はぴったりの飲み物です。
ノンカフェインでごくごく飲める
カフェインと言えば興奮作用のイメージがありますが、夏場は利尿作用の方が問題です。
水分が足りていないと熱中症になってしまいます。
しかし先ほどもお話ししましたが、麦茶はノンカフェインなので体の水分が必要以上に奪われてしまうことなく、効率よく水分を摂ることができます。
また、汗をかくと飲みたくなるスポーツドリンクには砂糖が含まれているので、夏の暑い時期に大量に飲むと「ペットボトル症候群(急性の糖尿病)」になる恐れがありますが、麦茶にはこの心配もありません。
乳児から妊婦さんまで気兼ねなく飲むことができる優しい飲み物です。
ミネラルたっぷり
暑い夏は「熱中症対策にしっかり水分補給をしましょう」とよく聞きますが、ただ大量に水分を摂れば良いという訳ではありません。
汗をかくと体内から水分だけでなく、多くのミネラル成分も排出されてしまいます。
そんな時にぴったりなのが麦茶です。
麦茶はカルシウムや鉄、ビタミンBなどを豊富に含んでいるため、水分とミネラルを同時に補給することができます。効率が良いですよね!
「夏=麦茶」は昔から!
これは豆知識的な話になってしまうのですが、「夏=麦茶」というイメージがあるのは夏の水分補給に最適だからという理由だけでなく、原料にも関係があります。
麦茶の原料である大麦は初夏から収穫され、採れたての新麦を炒って煮出した麦茶は格別においしかったそう。夏の旬の飲み物だったんですね。
麦茶は平安時代から愛飲されてきた飲み物で、江戸時代には夏の庶民の飲み物として定着していたようです。
夏に必要な栄養分を十分蓄えた麦を焙煎、抽出することで昔の人々も体の調子を整えていたのかも知れません。
一年中嬉しい麦茶の効能
夏に嬉しい効果がたくさんの麦茶ですが、他にも様々な長所があります。
麦茶の力を知って、夏以外にも麦茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
胃の粘膜を保護する
夏に飲みたくなる清涼飲料などは胃に対して悪影響をもたらすケースがありますが、麦茶は反対に胃を守るはたらきを持っています。
胃の粘膜を保護する働きがあり、わずかながら胃の修復をしてくれる効果、炎症を抑える効果も発見されています。
胃に傷を負ったマウスに麦茶を与えたところ、傷の炎症が抑えられたという報告もあるんだとか。
刺激物の取り過ぎで胃が弱った時にも優しい飲み物です。
生活習慣病を予防する
麦茶には、がんや脳卒中、心筋梗塞などの原因になる活性酸素を除去する成分が含まれています。
もちろん、糖尿病などの合併症予防にも効果的です。
生活習慣病予防のために飲み続けるのも良いですね。
まとめ
- 手軽に塩麦茶を作ってみましょう
- 麦茶には夏に嬉しい効果がたくさんあります
- 麦茶は体に良い飲み物なので、季節を問わずに飲んでみましょう
利尿作用が無い麦茶は、効率よく水分を摂取することができる飲み物です。
その上、夏に嬉しい効果もたくさんあるスーパードリンクですね。
そんな夏にぴったりの麦茶の唯一の欠点がナトリウム(塩分)。
これを加えて水分補給すれば、元気で健康な夏を過ごせること間違いなしです。
たかが飲み物、されど飲み物。
体にだるさが出やすい季節だからこそ、さっぱりとした麦茶で賢く熱中症・夏バテ対策をしましょう!
↓麦茶パック 煮出し用
↓麦茶パック 水出し用