先日引退会見をひらいたイチロー選手。
遠投といえば、メジャーの舞台で「レーザービーム」を投げる彼を思い出す人が多いと思います。
イチローの遠投距離は全盛期でおおよそ130メートルと言われていますが、さすがにそこまではそうそう投げられるものではありません。
でも、野球をやっている人にとっては、遠投する距離を伸ばせるかどうかは一つの課題になっています。
今回はそんな遠投について、距離を伸ばす際に必要な練習と意識すべきことについてまとめました。
そもそも遠投する必要はあるの?
遠投と聞くともの凄く長い距離を早い球で投げることをイメージします。
野球選手の評価としても遠距離を投げられることは話題になる部分の一つです。
では、実際のプレーで投げる距離はどのくらいなのでしょうか?
投げること自体は外野手や内野手でも様々な場面で必要になるもの。しかし、実際の野球の試合で投げる場合の距離は、ほとんとがおおよそ50~70メートルほどになります。
長い距離になると100メートルほどになるかもしれまんが、その場合はフライ上のボールを投げていることが多くなります。
確かに長距離を早く投げられれば得することではありますが、実際の試合においてはその程度の距離を投げられれば十分になります。
なので、世間ですごいと言われる100メートル以上の距離を素早く投げられる技術は、これが無ければ絶対にいけないというわけではないのです。
遠投を身に付けるための練習法
それでも現状の投げる距離では満足できなかったり、もっと距離を伸ばせられたりするならば取り組みたい人もいると思います。
投げられる最大距離は、元の身体の柔らかさによって変わってきますが、その距離を伸ばすこと自体は、練習によってある程度身に付けることが可能なものです。
ここでは遠投をするために意識する必要のあるものについて挙げていきます。
肩を強くする
遠投をするためには強い肩が必要になります。
そして、その強い肩を機能させるには、肩の柔らかさだけではなく、総合的に強い身体が必要になります。
特に下半身は投球動作においてボールを押し出す強さにもなるので、スクワットやランジ動作などで鍛えていくべきです。
また、体幹を鍛えるトレーニングもブレない軸を作るために必要なものです。これらをした後で肩へのトレーニングを始める方が効果的になります。
肩を鍛える時に、キャッチボールなどで練習する場合は、50~70メートルの距離でライナー性のボールを投げられるように意識し、70~100メートルの距離では自分の目線の高さほどのボールをできるだけ長い距離が投げられるよう思いっきり投げることを意識します。
この時、バウンドする、もしくは助走を付けても構わないので、下半身を意識して、低くて伸びのあるボールを投げるようにします。
繰り返し伸びのあるボールを投げるフォームを作ることで肩も強くなっていきます。
軸足に体重を乗せることを意識する
先ほど書いたように、遠投は下半身や体幹などの身体全体を使うことで距離が伸びるものになります。
上記のキャッチボール等でボールを投げる時に、軸足に体重を乗せて投げることを意識します。この状態からタイミングよく回転動作を伝えることで、自分の一番力が入る所でボールを投げられるコツを習得できます。
この体重を乗せる練習をするために、後ろに軽くジャンプしてから投球を行うという方法があります。
前にジャンプすると勢いよくそのまま投げることはできますが、後ろにジャンプをしたことで、しっかりと軸足に体重を乗せてから投球ができます。
2つの意識で挙げたようにまずは基本的なトレーニングをしっかりして身体作りをしていくことが大切なことですね。
早く投げる動作ばかり練習していると投球フォームが崩れたり、故障の原因になったりすることもあるので、身体作りをした後に上記の2つのようなことを意識して練習をしていくことをオススメします。
まとめ
今回の遠投のコツについてまとめると、
- 実際のプレーにおける投げる距離は50~70メートルである
- 肩だけをトレーニングするのではなく身体全体を作るようにする
- 軸足に体重を乗せて投げる意識をする
の3つになります。
実際のプレーに必要ではないにしても、評価点となるならば伸ばして損はないものになります。
日々のトレーニングをこなしつつ、上乗せで身に付けていきたいものですね。