最近は、学校や職場にマイボトルを持っていく人が多いですよね。
わたしもも毎日、おうちでお茶を出し、ステンレスのボトルに入れて職場に持って行っています。経済的でとても良いのですが、水筒を長く使っていると気になること…茶渋ですね。
お子さんにはいつでも茶渋のないきれいな水筒を持たせたい、と日々戦っているお母さんも多いのではないでしょうか。
そこで、水筒についた茶渋の落とし方と、茶渋を付けにくくする方法をご紹介します。色々な方法があるので、ぜひ参考にしてみてください。
茶渋とは一体なにか
そもそも茶渋って何なんでしょうか。
マグカップや湯呑、急須や水筒などを長く使っていると、なぜ茶渋が付着するのでしょうか。
まずは茶渋が付くメカニズムからお話ししたいと思います。
茶渋ってどうやってできるの?
茶渋はお茶に含まれているタンニンという成分と、水に含まれている金属イオンとタンパク質が化学反応を起こして結合することによりできます。
こうしてできた茶渋は水に溶けだしにくい成分に変化するので、普通に洗うだけではなかなか落ちてくれない、頑固な汚れに。
陶器に含まれているケイ酸塩はさらに茶渋の結合を強くするので、陶器でできたマグカップや湯呑にできる茶渋は、特に落ちにくいのです。
茶渋は落とした方が良い?
じつは、茶渋がついた湯呑や急須の方がお茶がおいしくなる、という説があります。なのでわざわざ茶渋を落とさないひとがいることも。
茶渋が付いていた方がおいしくなるかどうか、科学的に証明されているわけではないので、何とも言えません。
外に持ち運ぶ水筒については、使ってすぐには洗わないでしょうし、暑いところに放置されたりしますのでやはり菌が気になります。
ざらざらとした茶渋の中に汚れが付着して溜まりますから、茶渋は落とさない派の人も、水筒に関しては落とした方が良いです。
水筒は普段から正しく洗いましょう
茶渋が付いていてもいなくても、水筒は使ったら正しい方法で洗いましょう。
きれいにすれば、水筒を永く使えますよ。
ただ、水筒って普通のスポンジでは細かいところまで洗えないので、少し面倒になって洗うのを後回しにしてしまいがちではないでしょうか。
普段からしっかり洗えば、軽い茶渋ならきれいに落とすことができます。
基本の洗い方
基本は台所用の中性洗剤を含ませたスポンジで洗いましょう。
柄(え)のついたスポンジを使うとより細かく洗うことができます。柄付きスポンジは100円ショップなどで購入できますので使ってみてくださいね。
あとは、水筒を洗ったらよく乾燥させるのを忘れずに。濡れたままだと雑菌が増えてしまいます。
細かいパーツ部分の洗い方
細かいパーツ部分はフタつきの容器に入れて洗いましょう。
フタつき容器の中にぬるま湯、分解したパーツ、中性洗剤を入れて蓋を閉め10回ほど振るだけです。
ときどき重曹を溶かしたぬるま湯につけておくと、さらにきれいになりますよ。
週に1回の漂白でキレイをキープ
しっかり洗いたい人は、週末に水筒の漂白をオススメします。
プラスチック製の水筒なら、塩素系漂白剤でも大丈夫。臭いや汚れがよく取れますし、除菌にもなりますよ。
ステンレス製の水筒の漂白には、必ず酸素系漂白剤を使うようにしましょう。ステンレスボトルの場合、塩素系漂白剤を使うとステンレスを痛めてしまうからです。
つけおきは長くても1時間。長すぎるとステンレスやパッキンゴムが劣化してしまいます。
重曹やクレンザーはステンレス以外に使う
お掃除全般に大活躍の重曹やクレンザーは常備して使う人が多いと思います。
ただし、ステンレス製の水筒のみがき洗いをするときに重曹やクレンザー、たわしを使うのはNGです。ステンレスを傷つけてしまい、その傷に汚れが溜まると臭いの原因になります。
ですから、ドラッグストアやホームセンターなどでは、ステンレス水筒洗い専用の洗剤や漂白剤が売られています。気になる人はチェックしてみてくださいね。
水筒の茶渋を落とす裏ワザ
わが家では水筒をまめに漂白剤につけているのですが、水筒は口を付けるものですし漂白剤は使いたくない、という人もいると思います。漂白したての水筒は、やはり少しツンとする臭いが気になりますね。
そこで、漂白剤を使わずに頑固な茶渋を落とす方法をご紹介します。
頑固な茶渋には重曹を
つけ置きの場合は重曹は安心して使えるので、漂白剤を使わずしっかりと洗いたい人は試してみてくださいね。
また、これは泡で水筒を洗浄する方法なのでステンレス製の水筒にも使えますよ。
- 水筒に60度のお湯を八分目まで入れます。(吹き出してしまう恐れがあるので満杯にしないように。)
- 小さじ一杯~大さじ一杯の重曹を水筒に入れて蓋をします。
- 軽く振って蓋を外してから1時間置き、中身を捨ててからスポンジで洗います。
重曹をお湯に溶かすと炭酸ガスが発生するので、その泡で茶渋を落とすというわけです。
卵の殻を使って茶渋を落とす
卵の殻の研磨作用で茶渋を落とす方法です。ステンレス製の水筒の場合、丸めたラップなどを使うと安心ですよ。
- 殻の内側の膜を剥がして細かく砕きます。(細かいほど研磨作用がUPします。)
- 水筒の中に殻を入れ、水を少量入れます。(水は少ない方が良いです。洗剤を入れてもOKです。)
- 蓋をして上下に振ります。
- 殻を捨てて水筒をすすぎます。
注意していただきたい点は、卵の殻にはサルモネラ菌が付いていることがあります。水筒洗いに使う場合にはゆで卵の殻など加熱したものを使いましょう。
茶渋が付きにくくなるようにするには?
茶渋を落とすのって面倒だし、大変です。ですから、普段から水筒に茶渋が付かないようにできれば楽ですよね!
ここでは茶渋を付けない、付けにくくする方法をご紹介します。
使った後はすぐに洗いましょう
水筒は1日じゅう持ち歩くものなので、すぐに洗うのは難しいと思いますが、時間を見つけてサッと水ですすぐだけでも違います。
汚れたままの時間が長ければ長いほど、汚れが落ちにくくなります。
家に帰ってからは、いつも通り洗剤とスポンジを使って洗います。
習慣にすればそれほど面倒なことではありませんし、これだけでも茶渋が付きにくくなりますよ。
つるつるしたところに茶渋は付きにくい
茶渋は凹凸のあるところにつきやすいです。
ですから茶渋が付きにくい水筒にしたいと思ったら、凹凸が少ないものを選びましょう。
また、せっかくつるつるの水筒を使っても、傷がついた場合凹凸と同様になってしまいますので、傷を付けないようにするのもポイントです。
まとめ
- 水筒の茶渋には菌が付くのできちんと落としましょう
- 水筒を普段から正しく洗って茶渋を落としましょう
- 安全な茶渋落とし法を試してみては
- 茶渋が付きにくくなる工夫をしましょう
水筒の茶渋対策についてご紹介してきました。
茶渋がないと見た目がきれいですし、安心して飲み物を飲めます。ガンコな茶渋は落とすのが大変なので、こまめに水筒のお掃除をしてくださいね。
仕事の合間にほっと一息。運動をした後の水分補給に。お弁当のお供に。
あなたの大切な相棒である水筒を、いつも気持ちよく使いましょう!