漢字の「日」に「玉」をくっつけて書いて何と読むかわかりますか?
食欲旺盛という漢字がありますが、食欲旺盛の「旺」という漢字は左側が「王」になっていますよね。
「王」の部分が「玉」と書いていると考えてもらうとわかりやすいです。
漢字辞典で調べても誰に聞いてもそんな漢字はでてきません。
それはそうです。
だって、昔の漢字である上に「曜」という漢字の略語として認識されているので、誰でも知っているはずはありません。
今回は日という漢字に玉と書いて何と読むのか?
どうしてそう呼ばれるようになったのか…
という事について解説しています。
日に玉と書いて曜になる
普段使う漢字の中で日に玉と書く漢字なんて学校で習ったこともないし、使う機会なんてありませんよね。
日に玉と書く漢字は何曜日の「曜」という漢字の略字になります。
略字ってわかりますか?
略字というのは本来書かないといけない漢字からいくつかの点や画を省略したものになります。
「曜」という漢字はきちんとした漢字で書いた場合には、何回も折れ曲がる必要があるために、画数が多くなってしまって書くのがおっくうになるほどです。
きちんとした曜という漢字を書いた場合には18画も使ってしまうのですが、
日に玉と書いた場合にはほとんど画数がないために書くのに苦労しません。
それは誰だって楽な方を選ぶのですが、いくら書くのが楽だからといっていつも略字を使われてしまった場合には、略字を知らない人にとってはとても大変ですね。
もともとの語源とは?
日に玉と書いてどうして「曜」の略字になるのでしょうか?
曜という意味としては、日光が玉のように光り輝くといった意味があることから日に玉と書いて曜の略字となるようですね。
「曜」の漢字の語源としては光り輝く天体やを意味する事もあり、まるで太陽が光輝いて目玉を出している様がうかがえます。
他にもこんな略字を使った文字がある?
漢字字体の意味に近い感じが略字として使われる場合も多く、他にもいろいろなどんな略字があるので見てみましょう。
才と歳
最もわかりやすい略字としては、学校でも習った事がある「〇歳」という漢字を「〇才」と書く場合です。
2つの「さい」に関しては使う場面によって漢字が変わるのですが、正式に年齢を表す場合などには、難しい漢字を使わなければならない事が多いようです。
普段の生活の中で使われることが多いのは「才」の方になりますが、書き方が楽だからかもわかりませんね。
駅と驛
ときどき見かける難しい漢字が使われている駅ですが、昔の駅であればあるほど難しいほうの「驛」という漢字が使われています。
昔は難しいほうの「驛」がもともと使われていたようですが、時が経っていくにつれて人も簡単な漢字を使いたがるのでしょう。
徐々に「驛」という漢字から「駅」という漢字が使われるようになっていきました。
万と萬
1萬、2萬・・・・。
この漢字は見た事がある方は多いのではないでしょうか。
麻雀に使われている「萬」という漢字ですが、この漢字に関しても、「万」という漢字の略字となり、場合によっては難しい漢字の「萬」が使われる事があります。
これも「万」という漢字を略字で書くとすれば1筆書きができるのですが、
「萬」という漢字を書こうとすると、とても画数が多いため徐々に「万」という漢字が使われるようになっていったのでしょう。
魚
よく見る漢字の中に、「魚」の下の点が棒になっている漢字を見た事がありませんか?
下に4つの点を書くのが面倒くさい場合につながったような感じで書くのですが、それも魚という漢字の略字の1つといえますね。
昔の人は点を多くうったり、面倒くさい漢字に関してはどんどん省略をしていったといえるでしょう。
最も多く使われている略字とは?
最も多く使われている略字というのは「久々」の「々」という漢字になります。
これは前の漢字と同じという意味もありますが、誰でも1度は書いた事がある漢字ではないでしょうか。
これも昔の人が使っていた漢字ではこのような使い方はされなかったものの時が経つにつれ、このような使われ方をされるようになりました。
日に玉と書く漢字【まとめ】
日に玉と書く漢字で「曜」の略字というのは驚きでしたね。
昔の人はイメージとして似合っていそうな漢字を略字として選んでいたようで、他にもたくさんの略字があります。
略字ができたために現代の人々の漢字の書き方も、楽になっていることは間違いないので昔の人に感謝をしないといけませんね。