どんな猫ちゃんにもひげって生えてるものですが、なくなったらどうなってしまうのでしょうか?
人間の場合は毎日剃っても何の問題もありませんよね。
実は人間と同じように猫ちゃんのひげを切ってしまうと、大変なことになってしまうんです!
猫のひげの役割となくなってしまったらどのようなデメリットがあるのか。
今回の記事で紹介していきます。
猫のひげを切ると、平衡感覚が狂ってしまう
猫ちゃんのひげを切ってしまうと、部屋の隅でいつまでもうずくまったり、壁やものにぶつかったりしやすくなってしまいます。
なぜなら、猫はひげを体のバランスを取るのに使っているからなんです。
例えば…
猫ちゃんが木の上やブロック塀の上などの狭いところを歩くとき、全身を使って落ちないようにバランスを取っています。
その中でもひげは重要な役割を果たしてくれます。
もしもひげが切れてなくなってしまったら、猫ちゃんは上手く歩けなくなってしまうでしょう。
歩行機能が無くなるという訳ではありませんが、あなたが暗闇を手探りで歩くときに感じる不安と同じような不安を猫ちゃんは感じると思います。
猫ちゃんは、ひげがないと暗い場所や狭いところを歩くときに、バランスが上手く取れなくなって不安になってしまうのです。
あまりの不安に歩けなくなって部屋の安全な場所で身を隠してじっと耐えることさえもあるかもしれません。
猫のひげを切ると、周りで何が起きているかわからなくなる
猫はひげをセンサーのように使って、周りの状況を知ります。
そのセンサーを駆使して、獲物を捕ったり、周りに敵がいないか感じ取ったり、天気さえもわかってしまうんです。
すごいですね!いいセンサーをお持ちです。
もしもこんな優秀なセンサーを切ってしまったらどうなってしまうと思いますか?
猫は耳はいいですが目はあまり良くないので、音に頼って生活をしなければなりません。
人間に例えると、触覚がなくなってしまったのと同じような感覚だと思います。
私たちも触覚がなくなってしまったら大変。
そこらへんに落ちている石が硬いのか柔らかいのか区別がつきませんし、指の先端を濡らして風向きを知ることもできなくなってしまいます。
あなたに飼われているなら、獲物を取る必要はないかもしれませんが
ひげは猫ちゃんの生活に深く関わっているんです。
猫のひげを切ると、猫の気持ちがわからない
これは猫を飼っているあなたに対するデメリットですが、
猫の気持ちは、ひげを観察するとわかります。
ですから、ひげを切ってしまうと気持ちがわからなくなってしまいます。
猫ちゃんのひげがどの向きを向いているかを知ると、猫ちゃんが「どんなことを思っているのか?」を知ることができるのです。
例えば…
ひげが前向きのとき
遊びたい、ワクワク、嬉しい気持ちの表れです。
ひげが後ろ向きのとき
怖い、警戒バリバリの気持ち。
ひげが上を向いているとき
気分絶好調でアゲアゲ状態です。
ひげが下を向いているとき
眠たかったり、冷静な時はひげが下を向きます。
ーーーーーーーーー
基本的に気分の浮き沈みやポジティブネガティブがひげの向きと連動しています。
意外と単純のところ面白いですね。
言葉では表さない感情を、ひげを使ってアピールしている訳ですね。
猫のひげは絶対に切ってはいけない!
猫のひげは邪魔だからといって、切ってしまうのは絶対にNG。
人のひげと違って、しなやかな動きをサポートするセンサー、根元に神経も通っているからです。
時々猫のひげが抜け落ちることがありますが、これは生え変わりによって抜け落ちたひげなので、心配しなくても大丈夫です。
しばらくすればまた元どおりになっていますよ。
獣医さんが病気の治療でひげを切ってもとくに健康を害することはないようですが、
ひげが果たす役割を考えると、やはりひげは切らないに越したことはないでしょう。
私の友人は自然に抜けたひげを大切に取っておいてコレクションしています。
私はそこまでしていませんが、取っておきたい気持ちも、なんとなくわかるような気がします。
猫のひげを切ることのまとめ
猫のひげにはさまざまな役割がありましたね。
- バランスを取るのに役立っている。
- ひげをセンサーのように使って、周りの状況をキャッチしていました。
- ひげの向きから、猫ちゃんの気持ちが汲み取れます。
- ひげは生活に密着しているので、猫のひげは切ってはいけません。
ヨーロッパでは、猫のひげをお守りにすると金運がアップするなどと言い伝えられています。
自然に抜け落ちたひげだからこそ効果があるのであって、わざと切っても効果はないような気がします。
第一猫ちゃんの生活が不便になってしまうので、興味本位で切るなんてことはしないでくださいね。