剣道をしている女の子!
剣道は特殊な競技ですから他の部活には無い特徴がたくさんありますよね。
稽古はつらいし臭いもキツいけれど、何故か憎めない剣道。
そんなクセが強すぎる剣道の「あるある」を、中高剣道部に所属していた私が女子目線でまとめてみました!
ゆるーい気持ちで読んで、クスっと笑ってもらえたら嬉しいです♪
剣道女子あるある! part1‐稽古編
周りの人には理解してもらえないけれど、私は剣道の稽古はどの部活よりもつらいと思います。
夏の稽古に寒稽古、掛かり稽古に跳躍素振りにおかしな数の切り返し…。
だから少しサボりたくなる時もある。そんな稽古でのあるあるをまとめました。
掛け声が謎過ぎる
確か剣道を始めた頃はきちんと「メーン」と言っていたはずなのに、いつの間にか日本語ではなくなっている。いつからそうなったのかはわからない。そんな人も多いのではないでしょうか。
意識して、今日から「ヤァーッ」にしよう!なんて考えた記憶もありません。
本当に、いつの間にか
だの
だの
だの、何だかよくわからない言葉が出てきます。
なんでもいいので、大きな声を出せば一本なのです。自分が発声しやすい音が良いんでしょうね。
回って基本をする時、何の技のときに誰が来るか先読みする
基本打ちは大体どこの学校も回りながらすると思います。
私はよく、元立ちをしながら何の技の時に誰と当たるか心の中で数えていました。
「あー、あの先輩の小手痛いんだよな~」とか、「小手面はあの子か。身長が合うからやりやすいな」とか、「返し胴は…あっ、アイツか、終わった…。」など。
また、部員が偶数だと回るのに丁度良いのですが、奇数だと一人余りが出るので少し休めるんです。
道場に集まった部員数を数えて、「エェーッ、今日○○休みなのー?!偶数じゃーん」「どうせ休むなら2人で休めよぉ~」といった感じです。
稽古の時は、時間がゆがんでいる
稽古中にこっそりと黒目だけを動かして何度時計を見ても、全然時間が進んでいない。
武道タイマーの「ピー」が遅い遅い。顧問の「ラストー!」がまだ来ない。
掛かり稽古の10分と、休憩の10分は本当に同じなのか…。
誰もが思ったことがあると思います。
この「道場の時間がゆがむ」という現象は、特に夏場に起きやすいので注意しましょう。
たまに剣道をとてつもなくやりたくない日がある
その日は突然にやってくるのです。
暑かったり、床が冷たくて踏み込みが辛かったり、雨で床が湿っていたり、めっちゃ滑ったり。
理由なんてなく、そもそも防具を付けたくない日はあります。
私の同輩はある日突然「寒いから着替えたくない」と言い始め、着ていたジャージの上に垂や胴を付けていました…。
完全に正気を失っていますね。皆さんは気を付けましょう。
顧問が来た瞬間からの沈黙
例えやましい事なく真面目に稽古をしていても、顧問が登場すると沈黙が下りますよね。
ましてや「今日顧問来ないなー」なんて思ってはしゃいでいると危険です。
そんな時に限って突然登場する顧問。
「えっ、今の見られた?!」と思っても時すでに遅し。
今日の掛かり稽古は長いと覚悟した方が良いですね。
強い選手の剣道を強調してマネする
アホ男子に感化されて、女子もたまにやっちゃいます。
「△△校の、○○の真似!!」「アイヤイヤイヤイヤイヤァーーーーッ」「ヒィェェェエエエーーーーッ」
日常茶飯事ですね。こういう時に顧問が来るとまずいんですよね…。
前髪問題
剣道女子にとって臭いの次に深刻な問題、それが面を外した後の前髪がおかしくなること。
そこで私は中2の時に、部活後は前髪を上げてピンで留めるようにしました。
それをたまたま体育館棟のバスケ部員に見られていて、「昨日お前前髪上げてなかった?あれ、結構可愛かった」と言われたので、調子に乗った私はその後も前髪を上げるようになりました。
しかしいつの間にかそんなお世辞も忘れ、途中で面倒になったので3年生にはやめてしまいました(笑)
でもお勧めしますよ、前髪上げ!おでこに自信のある方は是非!!
先輩との関係
試合稽古で先輩に勝てると嬉しいですよね。でもそれを上回るあの気まずさは異常ですよね…。特に女子の上下関係は複雑です。
勝っても負けても、試合後には先輩の所へ飛んで行って「お願いします」とアドバイスを貰いに行かなくてはなりません。これは、最高に気まずいですよね…!!
ちなみに私は後輩に負けても褒めながら一応アドバイスもします。頻繁に後輩に負けるので、特に気にしていませんでした(笑)
やる気がない日は優しい先生の所に並ぶ
部活動ではなく、協会で稽古をする時にありがちです。七段位の恐そうなおじいさまや50代位の厳しくて有名な先生。
こういう先生方との稽古は当然有意義ですから、稽古を申し込んだ方が良いのは分かっているのですが疲れるんですよね…。
で、結局大学生のお兄さんとか30代くらいの優しい先生の所に並ぶんですよね。
子供たちの相手に忙しくてお目当ての偉い先生と稽古ができず、困り顔の若い先生。
誰も並んでくれなくて、気まずい偉い先生。
どうか偉い先生に声を掛けられませんようにと願う子供たち。もちろん私もその一人。
道場はカオス状態です。
剣道女子あるある! part2‐大会編
などなど、剣道の大会に関して思うことは沢山ありますが、ここでは特に女子に共感してもらえそうなあるあるエピソードをご紹介します。
独特の掛け声
剣道部も他の部活と同じように、
とか言います。
しかし、そこはやはり剣道部。独創性を忘れません。
ちなみに男子は普通のファイトなのですが、女子は
の先輩と
の先輩がいました。
日本語からどんどん離れていく、これは剣道部の避けられない特性です。
大会のアイドルがいる
県に数人は強くて美人な女子選手がいます。で、他校の女子はまるで宝塚ファンのマダムのように騒ぎ、同校の女子はマネージャーのように付き添います。
「○○さんと話せた~めっちゃカッコよくていい人だった~」「え~いいな~♡」
「あれ、今の○○さんじゃない?」「やばい、めっちゃ背高いわ~美人さんだわ~」
こんな会話は会場のあちこちで発生していると思います。
関係のない学校の選手が混ざって立ち見、応援していることが多々あります。
推しの男子選手を定める①
会場で、ちらっとすれ違った男子がイケメンだとテンションが上がります。
剣道ならではなのですが、垂に学校名と名字が書いてあるのでその後素早く大会プログラムで確認。
などなど、ポジションや段位を知ります。
段位は高いに越したことはありませんが、ポジションに関しては例のように、結局どのポジションでもプラスの感想しか出てきません。
顔で見初めるときの危険は、やはり剣道を見ていない、というところですかね。
私と同じ市にある中学校にとてもカッコいい先輩がいたのですが、残心はピョンピョン、声はビブラートのかかった超高音。初めて剣道をしているところを見た時は幻滅しました…。
推しの男子選手を定める②
先ほどと違って、剣道のカッコよさから入るパターンです。
みんな剣道をしに来ているわけですから、ほとんどの女子はここから入ると思います。
何度も表彰台に立っていると自然とフルネームが記憶に刻まれていきますし、この学校の剣風が好き、というのもあると思います。
私の中学校でもこの風習があり、みんな推しの選手がバラバラでした。
私の推しの選手は地区で3、4番手くらいの実力。A校の中堅でした。
しかし同じくA校で大将をしている選手のファンである後輩ちゃんに、「中堅じゃないですか(笑)」と私の推しをディスられ
たことがあります(笑)
さらにさらに、いいやA校は感じが悪い、弱いB校でチームを引っ張っているあの人が良いなど女子ならではの論争が勃発。
そして、いつもは色気のない関係のくせに、女子論争を聞いて少ししょげる同校の男子たち。
面白いですね(笑)
女子はビジュアルが重要①
女子ですから、やはり可愛いものには惹かれます。
私は白を着ている期間が長かったので、高校に上がって紺の剣道着になった時はとても嬉しかったです。紺だとシュッとして見えますし、汚れが目立ちませんし、ピンクなど淡い色で名前を刺繍できるのです。
逆に紺の剣道着を長く着ていた人は白に憧れたかもしれません。
また、他校の胴も気になりますよね。特に強豪校はカッコよくて目立つものが多いです。
それから、竹刀袋。私は2種類使っていましたが、どちらも可愛い桜柄。友達に「それかわいいー♡」なんて言われると天狗になりましたね。(笑)
あとは、鍔をコレクションしている子もいました。可愛らしいものを集めている子もいましたし、龍とか虎とか持っている子もいました。
その子は県でいちばん強かったので良いのですが、獣系は強くないと使いづらいのがネックです…。
最後は面下(手ぬぐい)。練習用は自由なのでみんな個性が表れます。私は後輩ちゃんの誕生日には可愛い手ぬぐいをあげたりしていました♪
試合用手ぬぐいも気になりますよね。私の学校のカラーは青でしたが、紫に憧れましたね…。
女子はビジュアルが重要②
女子はいつでも可愛くありたいものです。例えそれが臭いのこもった暑苦しい会場でも…。
ですから持ち物だけでなくお顔なんかも大切なんですね。
例えば、団体戦の時にお互いのチームが並んで礼をしますよね。
中堅~大将までの面を付けない人なら分かってくれると思うのですが、相手と相対した時、顔を見ちゃいませんか?(笑)
私は中高通じてずっと副将だったのですが、副将って色白ですらっとしていて可愛らしい子が多いんですよ。
相手の顔を見るたびに、「可愛いなぁ、せめて試合だけでも勝たせてくれ…」と思ったものです。
また、個人戦の場合相手の顔を見ないまま開始線に立つので、鍔ぜり合いの時にふと相手の顔を見て、「え、めっちゃ可愛い…」となることが多々あります。
これはもうお手柔らかにしてあげたくなりますし戦意喪失します(笑)
剣道部にだって青春はある
みなさんは、「剣道マジック」という言葉を使いませんか?
特に同校の男子に対して起こる現象なのですが、剣道がカッコいいと、どうでもいい男子を好きになってしまいそうになるという症状が出ます。
あんなに馬鹿にしてきたのに、チームのピンチを華麗な返し胴で救った!
普段はあんなにだらしがないのに、有名選手に相面で勝った!
などなど、特に莫大な試合数をこなす遠征や練習試合だと、しばらく覚めることはありません。
試合場から戻ってきた男子に、可愛い女子たちが目を輝かせながら飲み物やタオルを持ってきます。
必要以上にたすきの交換をお手伝いします。男子もちょっと戸惑い気味。
この「剣道マジック」の面白いところは、続いても会場まで、ということです。
連戦が終わりホテルに戻ると、あんなに色めき立っていた女子たちは何事もなかったかのようにみんな夕飯の話を始めます。
私はこの温度差が最高に好きですね(笑)
剣道女子あるある! part3‐日常編
剣道という特殊な競技に、周りの人は興味津々。
その割に全く理解されていないというか、甘く見られていますよね。
そんな剣道部の大変な日常をまとめてみました。
よくクラスの男子に棒状のもので「めーん」とやられる
何なんでしょうね、これ。馬鹿にしているのでしょうか。
「違う、ちょっと貸してみな」からの中段の構え。上段に構えるとさらにビビる。
軽くてこを利かせて一振りすると、あっという間に退治できます。
剣道への理解の低さ
集会や体育などで道場が開かれるときがたまにありますが、みんな普通に上履きを履いてぞろぞろと入っていきます。
「あーっ、みんな!靴!靴脱いで!ああ、入る前に礼したの?!もぉーーっ」
常識が伝わらずパニック状態。
剣道には特殊な決まりごとが多いですから仕方ないのかもしれません…。
たくましい
剣道をしていれば、防具を持って歩くのは当然。
私は家から学校までが遠かったので最初は大変でしたが、何度か運ぶと慣れてきます。
少し重いものを運んでいるからといって、「俺が持つよ(キリッ)」と言われても、「はぁ…。」としか思えません。何だか恩着せがましくてイラっとします。
少しくらい重いものでも自分で運ぶのが当然、が剣道女子の思想です。
あざへの視線が痛い
私はよく部活の汗を流しに母と銭湯に行っていたのですが、全身あざだらけなので周りの人たちが疑わしそうに見てきます。
私は母に虐待されているわけではありません…。(泣)
腕のあざが酷くて制服のシャツをまくれない、という女子力高めの先輩もいましたね…。
ファッションへの支障
これは女子にとって深刻な問題です。
腕や足がムキムキなので基本的にひらひらしたものは似合いませんし、先ほど言ったようにあざを気にしていては半袖すら着れません。
中学時代、母に「これ可愛いよ♪」と言われて女の子らしい洋服を試着した時の何とも言えない違和感は忘れられません。
また、足にテーピングをぐるぐると巻いていると可愛いサンダルも履けないんですよね…。
筋肉が落ちて、細身になった時にシフォン素材もスカートも着れるようになった時は、とっても嬉しかったです…。(泣)
家族が冷たい
稽古終わりに車で迎えに来てくれた母。
という浮かれ気分も束の間、無言で窓を開ける母。換気しているのだと悟る私。
「剣道の臭いやべーよなぁ」とダイレクトに言ってくる剣道経験者の兄。
とっても傷つきますね…。
部員との絆
女子にはクラスでの仲良しグループがありますよね。
1年間、一緒にお昼を食べたり、お手洗いに行ったり、たくさんおしゃべりしてきたはず。
しかし結果的に仲良くなっているのは放課後と休日だけ一緒の部員。
楽しみの共有よりも、苦しみの共有。それが絆を生むのだと思います…。
剣道女子あるある! part4‐剣道部の特徴
剣道部は、少し特殊な部活ですよね。
変わり者が多いですが、だからこそみんな仲良しなんです!
ここでは、よくある剣道部の特徴を書いていきます。
男女の仲が良い
これは異常です。男女仲の良さは他のどの部にも負けないのではないでしょうか。
常に男子がいたずらをして女子が「もー!」みたいな感じですし、最終的には毎年大所帯で男女一緒にお祭りへ行く始末。
他校に憧れの選手がいても、部内の男子はみんな悪ガキにしか見えません。
性別の壁がない小学生のような本当に異常な関係です。
頭が良い人が多い
剣道部には変わり者と頭の良い人が多いです。
中学時代、いつも定期試験後に配られるプリントの成績上位ランキングに、剣道部で名前を連ねていたのは誇らしい思い出です。
また、他校の有名選手も、スポーツ推薦ではなく一般入試で進学校に次々と散っていきます。
「あんなに強いのに勉強もできるんか。どうなってんだよ…。」と何度も驚かされました。
ちなみに私も一応進学校へ行ったのですが、高校剣道部の学力の高さにも驚きました。
剣道部の学力が高いのは、どういうメカニズムなのでしょうか…。
女子が可愛い
これも事実!
私を省いてですが、剣道部の女子の顔面偏差値は相当高かったです。
私の中学校は強豪運動部が多く、壮行式を見ていると強いバレー部やバスケ部も可愛かったのですが、我らが剣道部にはかないません!
特に後輩はみんな最高に可愛く強く、私の代だけはなぜか女子一人だったのでそれはそれはもう可愛がりまくりました(笑)
バスケ部のクラスメートに、「剣道部のあの子紹介して!」と言われたこともあります。もちろん指一本触れさせませんでしたが!
うちの学校だけでなく、他校を見てもすらっとしていて綺麗な子がたくさんいるんですよね。
おまけに袴姿がとても似合っていて、女ですがつい眺めてしまうこともありました。
まとめ
- 剣道の稽古はとにかくつらい!
- 大会は剣道ならではのあるあるがたくさん
- 剣道をしていると日常生活に様々な支障が…!
- 剣道部は特殊な部活
剣道女子のあるあるをご紹介してきました。
あなたはいくつ共感できましたか?
もちろん学校や道場ごとに違いはありますが、少しは「あるある!」があったのではと思います。
稽古も試合もきつい剣道。でも、なぜかクセになる。
これからも楽しみながら精進してくださいね!
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