食べ残しが現代病、社会問題だと言われて久しいものです…。
みなさんのご家庭ではどうでした?
ご両親にキツーくしつけられた方もいらっしゃるでしょう。
まあ「お残しは許しまへんで~」なんてガミガミ言う年配の方なんて、いまはほとんど見かけないのが現実です。
ましてや、外食で食べ物を残しても、ほぼ怒られることはありませんよね(限度はありますが…)。
一方で、家庭の外でも「食べ残しは許せない、もったいない、持って帰りたい」と思う方も当然いらっしゃるはず。
ただし、テイクアウトはOKでも、箸をつけたものを持って帰ることが許されたり、NGだったりする場所があります。
ということで今回の記事では、この「聞きたいけど聞きづらい持ち帰りの事情」について、鳥貴族などの焼き鳥屋さんを中心に見ていきます。
焼き鳥チェーンと2つの持ち帰りの意味
早速、本題に入りますが、鳥貴族では「全ての商品のお持ち帰りをお断りさせていだだいています」となっています。
公式のよくある質問の中に書いてあるので、店舗によって異なるということは無さそうです。
他にも鳥貴族では、注意点としてお酒を提供することから未成年だけで来店はできないものとされています(保護者や成人と一緒なら問題なし)。
では、その他の有名チェーン店ではどのような対応になっているのでしょうか?
やきとり大吉
公式サイトに詳細は書かれていませんでしたが、持ち帰りに関しては店舗によるものだという情報があります。
持ち帰りを利用する場合は、行く予定の店舗に連絡してから行った方が良いと思います。
とり鉄
とり鉄は、テイクアウトが可能な店とそうでない店があります。
串鳥
串鳥でも持ち帰りができるお店が限られています。
また、商品の中で一部持ち帰りができない商品もあります。
やきとりの名門・秋吉
福井県が発祥の秋吉では、公式サイトは書かれていませんが、持ち帰りはできるようになっています。
と、ここまで焼き鳥チェーン店の持ち帰りについて見ていきましたが、そもそも持ち帰りには2つの意味があります。
1つは、今挙げている家に帰ってから食べるテイクアウトの商品から選ぶものです。
そして、もう1つは、注文したけど食べきれなかった食べ残しについての持ち帰りがあります。
鳥貴族の場合は、「全ての商品」となっていることから食べ残しの商品に関しても持ち帰ることはできないものになっています。
食べ放題のシステムがあると、そのようになっても仕方がないものです。
では、それ以外の焼き鳥チェーン店はというと、そもそも注文した後の食べ残しについては、何も書かれていないものになります。
持ち帰りをしていいというのは、あくまで持ち帰る用に新たな商品を注文したことに対してであり、食べ残しに関しては持って帰ることを想定してないのでしょう。
もし、食べ残しを持って帰る場合には、店員に確認してからやった方がいいものになります。
食べ残しを持ち帰るという文化
日本において食べ残しの持ち帰りはルールやマナーとしてやってはいけないという規定はありませんが、どちらかといえば遠慮すべきことであるという風潮があります。
店側としては、その持ち帰った商品により、食中毒になってしまった場合を想定して、あまり持ち帰ることを望まない場合が多く見られます。
焼き鳥チェーンの場合もそれは同じで、例え焼き鳥に絶対に火が通っているとしても店内で作ったものはそこで食べるようにしているものです。普通に考えれば、テイクアウトの商品と料理の条件が変わることはほとんどないはずですが、作ってから時間が経過した商品を持ち帰ることは、あまり良くないという認識があります。
消費者側からすると、食べ残しを持って帰るという行為が卑しいことであるかのように感じ、周りの目が気になってしまうという人もいます。
海外では食べ残しはどう思われる?
ただ、このような認識は日本人特有のものです。海外では食べ残しを持ち帰ることは断られるようなこともなければ、恥ずかしい物とされません。
特にアメリカではドギーバックという食べ残しを持ち帰る用の容器が大抵のレストランで用意されています。
このドギーバックは、飼っている犬に食べさせるという名目で食べ残しを持ち帰ることからこの名前が付けられており、仮に持って帰った料理で食中毒を起こした場合は、その責任を店側が負うものではないという考えになっています。
国民性の違いなので、日本に導入できるものかは話がまた別になりますが、食べ残しを持ち帰ることに関して日本人は独特の思考を持っているということです。
まとめ
今回は焼き鳥チェーンの持ち帰りの事情と日本人の食べ残しを持ち帰ることの意識について見ていきました。
食べ物を残さず消費するのは良い事のはずですが、日本では様々な点からそうできない部分があります。
焼き鳥の食べ放題も残すとお金を取られてしまいますが、こればかりは自分が食べられる量を残さず食べることが正しいので、皆さんも注文はほどよくしていきましょう。