雑学

実家暮らしは本当に甘えなのか?3つの視点で意見をまとめてみた




恐らく永遠に論争されるであろう実家暮らしが甘えかどうかのテーマですが、

これについては立場や家庭環境、時代の流れによって様々な意見が交わされています。

今回の記事ではこのテーマについて、それぞれの視点でまとめたものになります。

実家暮らしが甘えであるという意見

電球と計算機
まずは実家暮らしが甘えであるという意見を持つ人です。

一般的なイメージとしては実家暮らしは楽であるから甘えているというものがあります。

お金の問題

実家暮らしの優位点は、お金の面が楽になる事。

家賃や電気代、食費などの一人暮らしでは払わなければならないものが、実家ならある程度楽にできるものです。

この意見に対して実家暮らしの人は、お金は毎月入れているから、という反論をすることがありますが、一人暮らしの人が指摘しているのではその部分だけではなく、お金の使い方についても指しています。

お金を入れているだけなら電気代や水道代がどれだけ使われているか把握していない可能性があります。

それは、普段自分が使っているものに、どれくらいの価値があるかわからなくなってしまうこと。

食費についても買い物を任せているなら1日の内に食べたものが何円であったかわからないまま食べていることになります。

自分がお金を入れているつもりでも、家族が甘めに見てくれれば、それに気付くことがないのです。

また、世の中の物の価値がわからなけば、金銭感覚をよくすることもできません。

このような理由としてお金の問題があると一人暮らしの人は主張します。

生活の問題

これはお金の話も含まれますが、どちらかといえば生活に必要な家庭的なことについてです。

人の生活として、ご飯を作る、洗濯をする、掃除をする、お風呂を溜める……など1日のうちで様々な動きをしなければなりません。

しかし、実家暮らしの人はこれらのことをせず、働く、食べる、寝るといった受け取る側をしていれば良いので、一人暮らしに比べれば甘えていることは明らかです。

家庭的なことができないのは、現代では男女共に問題になる点で、そうしている限りは結婚ができなさそうな人と見られてしまいます。

仮に家庭的なことを手伝っているとしても、一人暮らしの人からすれば、それは一部をやっているだけと見られるものです。

実家暮らしは甘えではないという意見

住宅街と青い空
次に実家暮らしは甘えではないという意見を持つ人です。

以前は甘えであるという意見が多かったですが、時代が変わるにつれて、そうもいかない理由がある人も増えています。

お金の問題

一人暮らしができている人からすれば、お金の管理くらいは自分でしなければ一人前ではないと言う人もいます。

しかし、現代の所得は以前に比べれば低くなっており、それと同時に税金などの支払いが多くなっています

一人暮らしをするために必要なお金がそもそも安定していないことが問題なのです。

これに対して、やり繰りすればできないことはない、ダメなら初めは親から借りてでもするべき、といった意見もありますが、そこまでして一人暮らしをする価値があるのでしょうか。

一緒に住んでいた方が確実にお金は節約できます。結局、一人暮らしでお金の話をする人は、その人に経済状況を元にした成功体験を語っているだけで、現実はお金に苦しい人がたくさんいるという意見です。

生活の問題

お金の事を含めた話をすれば、一人暮らしの意見である金銭感覚がない、家庭的なことをしないというものはあくまでイメージであり、分担して家事をしている人もいれば、きちんと生活費を把握をした上でお金を入れている人もいます。

また、両親が年老いてくるのは避けられないことで、力のいる作業や人手が欲しい時に、すぐに手伝ってあげることも可能なことがメリット。

遠方からお金を入れることと、実家にいなかがら普段の生活を支えてお金を入れることのどちらが親孝行として良いかは、少しだけ実家暮らしに軍配が上がると言わざるを得ません。

そして、本当に一人暮らしの人が全ての家庭的なことや金銭管理ができているかというところもあります。

食事はお弁当、洗濯は気が向いたら、掃除はやる気があれば……など実家暮らしよりも質が低くなっているんじゃないかという意見も。

暮らし方は比べるものではないという意見

ビル群とハートの雲
最後に挙げるのは、どちらでもよい、どちらも悪いという意見です。上記の二つの意見は、自己中心の意見であり、どちらかを否定することで成立するものです。

そもそも人の生活は他人と比べて乏しめたり、言い争って良い気持ちになるものではありません。

経済や家庭の状況は人によって全く違ってくるのです。

家族が認めたのならどちらでもよい

実家暮らしか一人暮らしかで自立どうこうの話の前に、どちらの場合もそれを許すかどうかは両親などの家族の方です。

実家暮らしを家族が許すのはもちろんのことですが、一人暮らしも自分の意見を通して一人暮らしをさせてもらったのならそれは家族に許しを得たのと同じです。

家族の立場からすれば、離れて暮らしたくないという気持ちが強いですし、そこから一緒にいて欲しいのか、敢えて一人暮らしさせたのかは、その家族によって違ってきます。

世間や他人がどうこう言うのは勝手ですが、どちらも同じように家族の許可を得た上での生活なら互いがどちらが上かというのは無駄なことだということです。

羨ましく思っているだけだからどちらも悪い

隣の芝生は青く見える、とはよく言いますが、このような否定をする側もされる側もどこかその反対の立場を羨ましく思っていることから言われるものです。

実家暮らし方は、安定した稼ぎがあって、大抵のことができることを羨ましく思い、一人暮らしの方はある程度楽ができて、他に時間をたくさん使えることを羨ましく思うところがあります。

その結果、自分の立場の優位点を語って、あるいは相手の立場を否定しなければ気が済まなくなるのです。

これは日本人の考え方としてあるものなので、このような論争に首を突っ込んだ時点でどちらも悪いということになります。

まとめ

今回は実家暮らしが甘えかどうかについてまとめていきました。

結局のところ、相手を否定する立場になるには、その相手と同じ境遇になって考えることしかできません。

実家暮らしだから、一人暮らしだから、とひとまとめにして物事を語る前に、相手の気持ちを考えるというとても基本的なことが、この論争には必要なのかもしれません。




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