「ややこしい」という言葉を聞いて、みなさんはどんなことが思い浮かびますか?
私は、「ややこしやぁ~ややこしやぁ~」という子ども向けの教育テレビで放送されていた、野村萬斎さんの狂言が真っ先に浮かびます。
この歌詞をものすごく簡単に説明すると・・・「誰が誰だかわからない!あなたはわたしで、わたしはあなた?もーややこしい!」です。
本当に簡単な説明ですが、とにかく、「ややこしい」ということなのです!
また、普段の日常生活で「ややこしい」と感じる場面はありませんか?
私は大学で仕事をしています。学生と会話をよくしますし、学生同士の会話の内容も聞こえてきますが、「ややこしい会話をしているな~」と思います。
でも、私たちが普段使っている「ややこしい」という言葉や表現、使い方は正しいのか疑問に感じませんか?
そこで、日常生活でも遭遇する「ややこしい」の意味や語源について調べていきたいと思います!
「ややこしい」の意味について
「本当にこの人ややこしい!」などと使うことが多いかもしれませんが、「ややこしい」の意味を知っていますか?
なかなか調べませんよね。
まずは、「ややこしい」の意味について解説します!
「ややこしい」とは、<こみいっていて、わかりにくい。複雑でめんどう>とあります。
類義語には<煩わしい、めんどうくさい>などがあるようです。
私たちが使用している「ややこしい」という意味は想像していた通りで、普段の使い方も正しいような気がしました。
「ややこしい」の語源とは?
次に、「ややこしい」の語源です。
<「ややこし」は「ややこ(赤ん坊)」+形容詞化語尾「し」で、赤ん坊のように、他人を統制することができない>ということから「ややこしい」がきているようです。
赤ちゃんが泣いた時に、「なんで泣いているの?お腹がすいたのかな?それともオムツ?」わからない時が多いですよね。
赤ちゃんがなぜ泣いているのか、いつも理解できる人はなかなかいませんね。
このように「どうやっても、何もできなくて難しい」というのが「ややこしい」なんですね。
「ややこしい」って方言なのを知っていましたか!?
「ややこしい」は日本全国で使われている言葉だと思いますよね。
要するに、共通語・標準語ということ・・・?
実は、違うんです!
全国各地に「ややこしい」という言葉が浸透してきているというだけであって、「ややこしい」は本当は方言なんです!
「ややこしい」が、どこの方言なのかというと・・それは、近畿地方です!
近畿方言は、現在でも、東京方言や首都圏方言に次ぐ影響力があるそうです!
近畿地方では「ややこしい」を「ややこい」と言うこともあるそうですよ!
標準語ではなかったなんて全く、「ややこしい」ですね。
「ややこしい」の使いわけをご紹介!
「ややこしい」の意味は、<こみいっていて、わかりにくい。複雑でめんどう>でしたよね。
複数の意味があるので、これらの意味を使い分けるとどうなるのかを紹介していきます!
計算中・・・「この計算の仕方はややこしくてわかりづらいね。」→複雑・難しい時の「ややこしい」の使い方です!
会議中・・・「この問題、いよいよ、ややこしくなってきたな。」→こじれる・困難な時の「ややこしい」の使い方!
人間関係・・・「あの人って、ややこしいひとよね。あの人に言うとややこしくなるわよ。」→面倒くさい・厄介な人に対する「ややこしい」の使い方!
同じ「ややこしい」という言葉でも、意味が複数あるので、文脈や状況によってこのように使い分けることができます。
「ややこしい」は多様な使い方があるようですね!
まとめ
「ややこしい」について、ここまで読んでくださってありがとうございます!
今回の記事をまとめると・・・
- 「ややこしい」は、<こみいっていて、わかりにくい。複雑でめんどう>という意味である!
- 「ややこしい」は、<赤ん坊のように他人を統制することができない>とい語源からきている言葉である!
- 「ややこしい」は、近畿地方の方言である!
- 「ややこしい」は使いわけることができる!
今回は、「ややこしい」の意味や語源と使いわけについて解説していきました。
「ややこしい」に限らず、どんな言葉でも意味や語源を知った上で使っていくことは大切なことですよね!
また、その言葉の意味や語源を知らずに間違った使い方をしていたら恥ずかしいですよね。
いろいろな「ややこしい」言葉の意味や語源をきちんと理解して、正しく使っていきましょう!
一つの言葉でも意味によって使いわけるともっと自分の表現の仕方も増え、会話力も上がるかもしれませんね!