草食男子から始まり、絶食男子という言葉ができてしまうほど恋愛に対して興味がない若者多い事が度々ニュースなどのメディアで取り上げられます。
このようなメディアは恋愛をしない若者たちを悪いとしているわけではありませんが、中にはそういうものを読んで、自分はおかしいのか、病気なのではないかと心配する人もいます。
しかし、恋愛に興味がないことは決して悪いことではなく、世界的にも見られるものなのです。
今回はそんな恋愛に興味がないことに関して、いろいろとまとめていきます。
恋愛感情としての無性愛
皆さんは「無性愛」という言葉をご存知ですか?
「無性愛」とは広義的な意味で、恋愛や性的なことへの関心や欲求が少ない、あるいは存在しないことです(狭義的になると性的なものだけを指します)。
そして、そのような人を「無性愛者」、「アセクシャル」、「エイセクシャル」と呼びます。
無性愛は同性愛、両性愛に並ぶ性的趣向の性質とされていて、その割合は世界人口の1%から3%前後と考えられています。
ここで勘違いしないで頂きたいのが、無性愛は恋愛や性的なことへの関心が少ない、存在しないだけで、友情や愛情はちゃんとありますし、結婚願望はある人もいるということです。
恋や性は結婚生活に組み込まれることはあっても全てではないことは考えるとわかることだと思います。
昨今の日本ではLGTBの言葉を耳にすることも多くなってきていますが、無性愛についてはメディアであまり報道されることはありません。
まだ比較的に新しい考え方であることから研究や理解が進んでいないせいもありますが、それでも言葉としてちゃんと存在するので、恋愛の考え方の1つとして見ていかなければならないものです。
もし、自分や周りの誰かが恋愛に興味がないと思うならば、それは病気や悪い事ではなく、1つの考え方として存在しているものなので、悩み過ぎることはないことなのです。
ただし、今、恋愛に興味がないから無性愛者であると決めつけているわけではなく、あくまでそういう考えある、そういう考えを持っている人がいる、と知っておくことが大切だということです。
何も知らずに一人で悩んでいることはとても辛い事ですから、呼び名があると知れると少しは安心できると思います。
恋愛感情以上の情熱
恋愛に興味はないけれど、無性愛まではいかないと思う、と考える人もいると思います。
恋愛感情と性的な感情は同一のものではありません。
また、恋愛よりも他にやるべきことや楽しいことがたくさんあって、恋愛をしている暇がないという人もいると思います。
現代は昔と違い、いろんな人や物に溢れている時代です。
人については、テレビやネットを問わず様々なグループのアイドルや有名人が活躍していますし、二次元的なキャラクターが一般に浸透するほどたくさんいます。
物に関しても昔はなかった遊びや便利なグッズがたくさんあり、恋愛をしていなくてもこれらで飽きることはないでしょう。
ただ、こういったものに熱を注いでいることは年齢を重ねた人から見れば、生産性のないものと思われてしまうのかもしれません。
しかし、生まれた時代が違えば、モノの考え方は違ってくるものなので、否定的な意見を持つのはいいにしても、それを現代人に押し付けることはやっていいことではありません。
今は恋愛と結婚が全ての時代ではないのです。
人や物に溢れている現状が良いか悪いかはさておき、恋愛以上に情熱を捧げられるものがあることは良い事ではないかと思います。
だから、その情熱を否定されがちな人は時代の違いと割り切って自分のやりたいことをやるべきだと思います。
幸いにも今はSNS等で同じような趣味趣向の仲間が見つけやすい時代です。
それらを活かして仲間を作っていくことも良い事だと思います。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 「無性愛」という言葉があり世界的にも見られる
- 時代が変われば考え方も変わっていく
- 恋愛に興味がないことは病気や悪い事ではない
の3つになります。
恋愛に対する考え方は昔と大きく変わっています。そして、それを受け入れてくれる世の中も少しずつできてきています。
しかし、性的な考え方に対しては大きな意見の方が普通であるとされてしまう現状はあります。
そういう考えた方の人やメディアの報道がいきなり変わることはないでしょう。
何度も繰り返していますが、恋愛に興味がないことは病気でもなければ悪い事でもありません。
現代の考え方の一つなので、悩み過ぎず過ごしていきましょう。