「メンタルリセット」という言葉が、最近注目されてきましたね。
メンタルリセットとは、その名のとおり、いまのぐちゃぐちゃな精神状態を取り消してあたらしくすることです。
たとえば、こんな時はありませんか?
・仕事で自分のミスが発覚して落ち込んでしまい、ほかの仕事に集中できない。
・朝に渋滞に巻き込まれた、天気が悪い、などの理由で一日中イライラしている。
・来週のプレゼンに準備が間に合うか、上手くいくか、心配で夜眠れない。
このような怒り・不安・心配・後悔などのネガティブな感情をいつまでも引きずっていると、生活に様々な悪影響が出ます。慢性的にストレスを抱えていると体調も崩してしまうことも…。
そうならないよう上手にメンタルリセットをして、心も体も健康な毎日を送りましょう!
考え方でメンタルリセットできる?
まずは、自分自身の考え方を変えてメンタルリセットする方法です。
基本は、心を穏やかにすることです。のんびりと構えてメンタルリセットしましょう。
ストレスの原因に対して自分の考え方を変える
よく「他人は変えられないけれど自分は変えられる」といいますね。
ようするに、そのほうが気持ちが楽、なのです。
たとえば、厳しい上司のことをただ恐いと思うのではなく、「自分のために叱ってくれているのだ」と考える…などですね。
なかなか難しいですが、この考え方は受動的な人に向いています。
嫌なことは、いつまでも続かないと考える
明けない夜はない、といいますよね。何事もなんとかなるものです。
つらい仕事や勉強も、いつかは必ず区切りがつきますし、悲しい気持ちも時間が癒してくれます。
昔はあんなに悩んでいたことが、今ではいい思い出、という方も多いですよ。
そう考えると、少し気持ちが楽になってくるような気がしますよね。
不運や不幸の意味を考える
人生は全てが上手くいくわけではありません。
嫌なことやつらいこと、さまざまな障害は「何のためにあるのか?」をポジティブに考えてみましょう。
失敗から学ぶことはたくさんありますし、悲しい気持ちを経験すれば、感受性豊かになります。
つらいことがあるたびに、自分がステップアップしていると思ってください。
悩むよりやってみよう、メンタルリセット!
メンタルリセットをするために、くよくよせず何かアクションを起こす!という方も多いでしょう。
そんな方におすすめのメンタルリセット法をご紹介します。
ネガティブな感情をまぎらわそう
気持ちをまぎらわすといえば、趣味などが挙げられます。
本や漫画を読んだり、料理をしたり。好きな音楽を聴いたり、良い香りを楽しむのも良いですね。
他には、ゆったりとお風呂に浸かったり、ペットと遊んだり、可愛い動物の動画を見たり、自然に触れるなどして癒しを得るのも良いです。
眠ってみよう
最も効果的なのは、やはり眠ることです。
不安や心配事があると眠れない、という人でなければ、いったん考え事をやめて眠ってみましょう。
ぐっすり眠って体と心を休ませると、疲れていたり、悩みすぎていた時にはできなかった柔軟な考え方ができるようになります。眠るだけですが、頭がすっきりとして物事を冷静に考えられますよ。
寝つきが悪い人は、寝る前に暖かい飲み物を飲みましょう。できればカフェインが少ないものが良いです。
リラックス効果がある茶葉なども多いですし、体が温まると疲れが改善されます。
ストレスを発散しよう
運動したり、大声を出したりして怒りや不安を吹き飛ばす方法もあります。
たとえば、お笑い番組をみて思いっきり笑う。泣ける映画をみて、思いっきり泣く。カラオケで思いっきり歌う。
友達とお茶やお酒を飲みながら話を聞いてもらったり、スポーツをするのももちろん効果的です。
おいしいものを食べに行ったり、新しい靴を買いに行ったり、お出かけも気分が上がります。
ここで注意してほしいのは、飲酒や喫煙、ギャンブル、ドカ食い、衝動買いなどはやけになってやると後でさらに落ち込むことになるのでほどほどに。
また、いつまでも泣き続けるのも良くありません。泣くなら一気に泣いて、早めに切り上げましょう。
良い程度で抑えられる自信がない人は、これらには頼らないほうが良いです。
こんな気分転換でメンタルリセットしてみましょう
負の感情をずるずると引きずらないためには、気持ちに区切りを付ける必要があります。そんな時にこそ、気分転換はぴったり。
小さな気分転換にはリスクがないので安心です。些細な変化を作ることから始めてみましょう。
いつもと違う選択肢を
旅行など遠くへ行くのも良いですが、「そんな時間がない」「勇気がない」という方は、いつもと違う選択肢を選んでみてはいかがでしょうか?
身近なことでも、いつものルーティンから外れたことをするだけでOKです。
たとえば、出勤や通学の時にいつもと違う道を歩いてみたり、いつもと違うレストランやカフェに入ってみたり、同じお店でも、いつもと違うメニューを頼んでみたり。
人は、新しいものに触れ続けていると、不思議と疲れないものです。
部屋の模様替えをしてみよう
部屋の模様替えは、気分転換になるだけでなく、整理整頓にもなります。
やはり、散らかった部屋にいると気が滅入ってしまいますよね。
また、じっとしていると血液の流れが悪くなるように、同じ場所にこもっていると気の流れが悪くなります。
模様替えをする際には、窓を開けるだけでも良いので空気を入れ替えましょう。
思い切って髪を切ってみよう
この方法は小さな気分転換ではないので、とても辛いことがあった、かなり思い詰めているという方におすすめ。
わたしも思い詰めた時に、ずっと伸ばしていた長い髪をバッサリと切ったことがあります。
「髪が短くなった」…ただそれだけのことですが、驚くほど頭が軽く、心まで軽くなったような気持になりました。
外に出ると風が頭を撫でる感覚が伝わって、何だかスースーして落ち着かなくいけど、でもとっても気持ちが良いのです。
やっぱり髪が短いほうが似合っているかもしれない、とか、知らないうちに明るくなっている自分がいます。
もともと髪が短い人は化粧を薄くしたり、普段ズボンしか穿かない人はスカートを穿いてみたり、スニーカーばかりの人はきれいなサンダルを履いてみたり。
女性の方は、このような工夫で薄いもやが一枚はがれたような、清々しい気持ちになれますよ。
なかなかメンタルリセットできない…という方へ
ここまでメンタルリセットの方法をいくつかご紹介してきました。
しかし…
気持ちの切り替えを上手くできる人がいる一方で、カンタンには切り替えられない、という人ももちろんいるはず。
わたしは極度の心配症で、もちろんいままで述べてきた考え方や行動などで、心を落ち着かせてきたことはたくさんあります。しかし、どうしても不安な気持ちは消えてくれないこともありまして…
感情を上手くコントロールできない方は、たしかに少しは和らぐけれど…うーん…他にもっといい方法はないものか…と、もやもやとした気持ちになりませんか?
そんな方のために、心配症を克服しつつあるわたしからアドバイス!
ポジティブ思考にはなれない…という人は「あえて落ち込む時間を作る」のもアリ!
最初の方でご紹介した「考え方を変える」という方法はポジティブ思考になることで脳をダマす方法ですが、慎重な人や理屈で考える人には向いておらず、逆効果になります。
理屈で考えると、どこか自分のポジティブ思考に納得しきれていないところがあり、ポジティブになろうとしているのにできない、という焦りが募っていきます。
心配事や不安って、やめようと思っても次から次へと湧いてきて、なかなか流れを止められませんよね。
うまくポジティブ思考に意識を持っていけない人は、無理をしないほうが良いです。
そんな人は、自分で落ち込むための時間と場所を決めてみましょう。
たとえば、職場から家まで帰るときの道のりや、寝る前にお風呂に入っているときなど。
考えないとすっきりしないでしょうが、考えるだけ考えても、きっと答えは出てこないと思います。
ですから、家に着いたら考えるのをやめて家族と会話しましょう。
お風呂から上がったら一旦心配事は置いておいて、リラックスしましょう。
一日の嫌なことや不安はその日のうちに対処して、翌日に持ち込まないようにするのが良いですよ。
素直になって、挑戦してみよう
気持ちの切り替えが上手くできない人は、たぶん今まで感情のアップダウンを落ち着かせよう手を焼いてきたことでしょう。
そしてたくさんの「こうすれば落ち着くよ!」という情報に振り回され、「そんなに簡単じゃないよ!」と腹を立ててきたのでは?
わたしもその一人でした。色々試しましたが、何だか悪化したような気がして嫌になってしまいました。
明るい気持ちにシフトチェンジしようという気力もなくなってしまいます。
そうなる前に、諦めずに自分に合った方法を見つけるまで探しつづけましょう。
色々と試した結果、わたしは自分に合ったメンタルリセット法を確立しました。
・漫画(疲れる)→小説に
・好きなものを食べる(食後の後悔が激しい)→少なめに戻す
・友人や恋人に不安や心配事を話す(話した後の後悔が激しい)→家族にだけ話す
・とにかく眠る(なかなか眠れず、イライラ)→眠い時にだけ眠る
まずは以前のメンタルリセット法をこのように改善し、あとは、運動する、温泉に入る、動物の画像を見るなどしてリフレッシュしています。
もちろん小説よりも漫画の方が好きな方もいるでしょうし、好きなものを食べることが幸せな方も居るでしょうから、人それぞれです。
「色々試して頑張ったのに…」と自暴自棄になる前に、自分に合った方法を見つけるため、色々な事にチャレンジしてみてください。
自分が悪くない時は落ち込まないで!
怒りや悲しみなどの嫌な気持ちの原因は、全て自業自得な訳ではありません。
根拠もないのに友人に嫌がらせを受けて悲しい、教わったことを全力で実践したけれど大会で負けてしまいがっかり…など、自分が悪くない時もありますよね。
特に自己否定が強い人は、自分のせいではないのに悲しい思いをした、そんな時は自分に優しくしてあげてください。
苦手な友人とは距離を置く、試合には負けたけれど精一杯頑張った自分を褒めてあげる。
そもそも落ち込む事ではない、と考えると元気になれると思います。
メンタルリセットの方法 まとめ
- 考え方を変えてメンタルリセットすると気持ちが楽になってきます
- 悩んでいるよりメンタルリセットを試して自分に合った方法を見つけましょう
- 気分転換で気持ちに区切りをつけてメンタルリセットしましょう
- 上手にメンタルリセットできない人は、一工夫すると効果があります
自分に合ったメンタルリセットはみつかりそうですか?
いくつかご紹介しました方法の中からやってみて効果のあったものを続けてみてください。
つらい、暗い気分は早めにすっきりさせて心とからだをいたわってあげましょう。
良い方向へ向かうための気分転換です、是非試してリスタートを切ってください。