今は令和の時代となりましたが、令和の前の平成の時代にかけて特に若い世代に流行した言葉がありました。
「お立ち台」や「ボディコン」、「たまごっち」など、平成の時代に生まれた言葉というのはたくさんあります。
平成最後の年には「平成の流行語」というテレビ番組もあっていたほどでした。
同じように流行した言葉の中に「わけわかめ」という言葉があるのですが、平成の時代を元年から過ごしてきた人にとっては特に懐かしい言葉といったところではないでしょうか?
2018年現在では使われることはほとんどないほど「死語」となってしまったわけですが、
今回は「わけわかめ」の意味や言葉の語源、とろろと並べて使われる場合などについて解説していきたいと思います。
わけわかめの意味とは?とろろとの関係は?
「わけわかめ」という言葉なのですが、言葉を分けて考えた場合には「わけ」「わかめ」という言葉に分類されると思います。
「わけわかめ」という言葉なのですが、言葉を分けて考えた場合には「わけ」「わかめ」という言葉に分類されると思います。
「わけ」という言葉は漢字に直すと「理由」となり、「わかめ」は漢字に変換はできませんがわかりやすい言葉で書くとするなら海に生息している「ワカメ」となるようです。
2つの言葉をくっつけてみると「理由ワカメ」となり、この全く関係のないくっついた言葉が示す意味とは、「意味がわからない」となります。
「理由」を意味としてとらえる事は難しい事ではありませんが、「ワカメ」をわからないととらえるには少々しゃれたセンスが必要なようです。
地方によっては「わけわかめとろろ」と言われたこともあるようですが、海に生息している「わかめ」に関係する言葉として「とろろ」がくっついてきたと言われています。
わざわざ「わかめ」だけでなく「とろろ」まで出してくる必要はないようにも感じるのですが・・・言葉として面白いものにしたかったのでしょうね。
「わからない」の最初の部分をとって「わかめ」としているようですが、どうして「わかめ」という言葉が「わからない」の意味となったのでしょうか?
「理由」という言葉と、海に生息している「ワカメ」がどのような感じでつながったのかについては次の章で解説していますが、どうやって昔の人は全く関係がない言葉をつなげて流行語を作ったのか不思議ですね。
わけわかめを使った言葉にはどんなものがある?
ここで「わけわかめ」を使った言葉をいくつか紹介してみましょう。
「あの人がいう事は全くわけわかめ」という言葉があった場合には、「あの人が言っていることが全くわからない」と解釈する事ができます。
「あの部長はわけわけめ」という言葉があった場合には「あの部長は意味がわからない」と解釈する事ができます。
このように「わからない」という場面で利用する場合が多いようですね。
わけわかめの語源とは?
「わけわかめ」という言葉はどこでどうやって生まれたのでしょうか?
「わけわかめ」の語源としてはいくつかあるのですが、その中の1つを紹介します。
「わけわかめ」という言葉と似たような言葉をどこかで聞いた事がありませんか?
よくおにぎりなどに使われることがある「鮭ワカメ」という言葉が発音的にもニュアンス的にも似ていますよね。
各メーカーから販売されている「鮭ワカメ味」のふりかけや混ぜご飯の素ですが、昔からある商品として有名なのは永谷園の「おにぎり山」が有名ですよね。
当時「鮭わかめ」味が発売された際に、言葉を面白く言い換えたのが語源の1つと言われています。
「さけわかめ」と「わけわかめ」は言葉のニュアンスとしては同じような感じだったので、テレビ等で芸能人が使ったのかもわかりませんね。
テレビ等で有名人やタレントが使った言葉というのは、瞬間的に日本中に広がる性質を持っているため、すごい影響力といえますね。
わけわかめは現代でも使われているのか?
「わけわかめ」という言葉は2011年には「流行語大賞」として候補にあがる言葉でした。
平成20年頃でしょうか、若い世代では知らない人がいないほどとても頻繁に使われる言葉として有名になり、ちょうど学生にSNSが普及し始めた頃と重なり、さらに「わけわかめ」という言葉が広がっていったと考えられます。
前にも書きましたが2018年現在ではほとんど使われる事がなくなり、言葉としての役目を終えたのかもわかりません。
しかしその一方で「わけわかめ」にかわる言葉が誕生しているのも事実で、時代とともに言葉は移り変わっていくものといえるでしょう。
まるで日進月歩の世界に置かれているパソコンやコンピューター業界のように、日々言葉は進化し続けているのかもわかりませんね。