ページの区切りなどに使えるWordの罫線ですが、表示させることはできても消すことができない場合があります。
ページの上にあると文字として表示されているように見えますが、実は記号として表示されているので、いつものように削除することはできないものです。
今回はそんなWordの罫線の消し方について、紹介していきます。
罫線の仕様と4つの削除法
罫線はページの端から端まで線を引いて区切りなどに使われます。
罫線を引く場合は、引きたい段落をマウスで選択した後、ホームのタブの「段落」の中の右下辺りに「罫線」の項目があるので、そこをクリックすると、「罫線」のメニューが開きます。
罫線が引かれた後は、「表示」のタブから「ルーラー」にチェックを入れると罫線の長さを調節できるようになります。
この方法で罫線を引いた場合、BackSpaceキーやDeleteキーを押しても削除することはできません。
罫線は文字ではなく、記号として段落そのものに引かれているからです。
罫線を消す場合はショートカットや表示させた時と同じように「ホーム」タブ内から消さなければならないものになります。
ショートカットキーによる削除
- 罫線が引かれている段落をマウスで選択します。
- Ctrl+Qキーを押します
- これで罫線が消えて削除完了です。
罫線タブからの削除1
- 罫線が引かれている段落をマウスで選択します。
- 「ホーム」のタブから「罫線」の項目をクリックし、その中の「枠なし」の項目をクリックします。
- これで罫線が消えて削除完了です。
罫線タブからの削除2
- 罫線が引かれている段落をマウスで選択します。
- 「ホーム」のタブから「罫線」の項目をクリックし、一番下にある「線種とページ罫線と網かけの設定をクリックします。
- 設定のダイアログボックスが表示されるので、その中の「罫線」から「罫線なし」を選択して、OKをクリックします。
- これで罫線が消えて削除完了です。
フォントタブからの削除
- 罫線が引かれている段落をマウスで選択します。
- 「ホーム」のタブからフォントの真ん中右辺りにある「すべての書式をクリア」の項目をクリックします。
- これで罫線が消えて削除完了です。
これらの方法を使えば基本的には罫線は削除できるものですが、時折コマンド実行しても罫線は消えずに上の段落に移動してしまうことがあります。
そのような場合は全ての方法で使っている①の段階で、罫線が引かれている段落だけではなく、その周りの範囲も含めてマウスで選択して、同じ方法を試して見ると削除しやすいです。
ちなみに、特定の罫線を引く簡単な方法としてハイフン「-」などの同じ記号を3つ並べて打ってEnterキーを押すことで記号が変換されて罫線を引くことができます。
この方法で罫線を引いた場合もタブ内から選んだのと同じく段落に記号として引かれたことになるので、削除する場合は上記の4つの方法から選択することになります。記号と罫線の種類は以下のようになります。
ハイフン「-」×3
イコール「=」×3
アンダーバー「_」×3
アスタリスク「*」×3
シャープ「#」×3
アスタリスクとシャープは半角入力のみ変換可能
罫線の編集
罫線はデフォルトは細い線になっていますが、設定を変えれば線の種類、色、太さを変更することができます。
変更するには先ほどの「罫線タブからの削除2」で表記した「線種とページ罫線と網かけの設定」を使う必要があります。
ダイアログボックスが開いたら「罫線」の項目の真ん中に上から「種類」「色」「線の太さ」があるので、その項目から選んでいきます。
右側にプレイビューが表示されるので、変更後がどのようになるのかも一目でわかります。右下にある「設定対象」は段落に罫線を引く場合は「段落」を選択します。
基本的に罫線で困った場合は、このダイアログボックスを表示させて削除や変更をできるので、この項目を出す場所と方法はよく覚えておきましょう。
まとめ
今回の記事についてまとめると、
- 罫線は「Ctrl+Qキー」で削除できる
- 罫線タブからは「枠なし」か「線種とページ罫線と網かけの設定」から削除できる
- フォントタブの「すべての書式から削除」で削除できる
- 罫線が上に移動して削除できない場合は範囲を広めに選択する
の4つになります。
通常は紹介した4つの方法と範囲を広く取ることで削除することができるので、これらの方法を全て試してみてください。