あなたがハーブティーを飲んでみようと思った理由は何でしょうか?
身体の不調は気になるけれども病院で薬を処方してもらうほどでもない、または処方された薬では効果がなくて根本的に体質改善が必要なとき、漢方薬は苦手だし、ちょっと高い…。
その点、ハーブティーは良い香りでリラックス効果があったり、お洒落なものもたくさんお店に並んでいるので試してみたくなりますよね。
肌荒れや生理痛、胃痛、不眠など様々な不調を改善するため、症状に合ったハーブティーを選んで飲むと思いますが、そこで気になるのは「どのくらい飲み続ければ効果が出るのか」という点ですよね。
私はハーブティーをここ数年愛飲して効果を実感できていますので、是非、ハーブティーについての知識を深めて、素晴らしい効能を感じていただきたいと思います!
ハーブティーの特性を知りましょう
そこで、まずはハーブティーに関して理解を深め特性を知ることで、じっくりと不調の回復に取り組めるようにお話をしていきたいと思います。
ハーブティーを飲みながら、健康成分がゆっくり作用していくイメージを持つと脳にも良い働きかけがありますよ。
あまり知られていない驚くような特性もありますので、メリットを理解して効果的に飲用しましょう。
ハーブティーの効果は東洋医学に基づいて考えられています
漢方薬を飲んだことがある方は分かるかもしれませんが、東洋医学で処方される漢方に即効性はありません。まずは体調不良の根本的解決をするために、体質を改善してから効果を発揮するためです。
ハーブティーも同様に時間をかけて身体の不調の原因に作用していきます。
すぐに効果が欲しい!と深刻に焦っている方は市販の薬などでも良いと思いますが、ハーブティーの
利点は副作用が少なく、身体への負担も軽いという点です。
身体の不調とゆっくり向き合って、徐々に改善したいと思っている方は香りなども楽しみながらゆったりと続けてみてください。
ゆっくりと効果が出ることのメリット
ハーブティーはサプリメントと違い、水分としてハーブティーの成分を穏やかにゆっくりと体内に吸収させることができます。
また、症状の変化に合わせて作用が変化していきます。症状を回復させる時期にはそれに合った作用をもたらし、回復したあとはその時の状態にふさわしい働きをするのです。
さらに驚くべきことに、症状に関連する様々な状態に対し効果を発揮するため、身体全体のバランスをとって症状の回復につなげていきます。
身体のことを長期的にケアするために大変有能だといえます。
ですから、すぐに効果が表れないからと言って投げ出してしまうのは本当にもったいないと思います。
まずはハーブティーは3か月続けてみましょう
これから初めてハーブティーを飲み始めるという方は、まずは3か月飲み続けてみてください。
大変だなあと感じるでしょうか?実はそう大変なことでもないのです。
人間の身体の約60%は水分です。毎日約2500㎖の水分が出入りします。
毎日飲むためには、身体に入れる水分のうち、今まで水やコーヒー、ジュースを飲んでいた分をハーブティーに置き換えればいいのです。お手軽ですね!
水分不足は肌が荒れますし、体調不良にも繋がります。
良質な水分であるハーブティーをこまめに取れば老廃物を外に出しやすい体になりますよ。
デトックス期
ターンオーバーのサイクルは1か月程度です。まずは1サイクル飲み続けましょう。
肌や身体を内側から潤し、汗をかきやすい状態にしていきます。
汗をかくことで代謝が上がり、血液やリンパも流れやすく老廃物が排出されやすい身体になっていくのです。
まだ身体の不調に効いている実感は持てないと思いますが、身体は確実に変化していますよ。
リセット期
2ヶ月目、デトックス期の次は身体をリセットする時期に入ります。
少しずつ効果が表れてきますが、効果が安定するまで自己判断せずにまだ続けましょう。
体調の変化に合わせてブレンドを変えてみるのも良いですよ。
飲み続けることが習慣になるように、おいしく飲める工夫を色々試してみるのも楽しいです。
コントロール期
3ヶ月目に入ると効果が安定してきます。
胃腸は5日周期、肌は28日周期、心臓は22日周期、筋肉や肝臓は60日周期でハーブが身体の中の水分を通して巡っていきま
すのでまだまだ続けていきたいですね。
また、この時期にはハーブティーを吸収しやすい身体になっています。
体調に合わせて様々なハーブティーを選んで、元気や綺麗をコントロールしていきましょう。
ハーブティーは、一日にどのくらいのペースで飲めば効果的?
ハーブティーの効果を適正な期間で実感するには、ハーブティーの特徴を知って効率よく飲むと良いでしょう。
飲み続けているのになかなか効果が出ないと感じている人は、もしかしたらせっかくの効果を無駄にしてしまっている可能性もありますよ。
また、飲むタイミングや量に気を付けなければ効果どころか逆に体調不良を起こす場合もあります。
もしも体調不良を起こしてしまったら「自分には合わない」と諦める前に飲み方を確認してみましょう。
もちろん適正に飲んでも体調が悪い時は飲むのを中止しましょう。
1日に飲む量と回数は?
ハーブティーの成分は時間が経つと汗や尿で体外へ出てしまうので、1回に飲む量を増やすよりも時間をおいて頻繁に飲んだ方が効果が長く続きます。
1回の量はカップ1杯(約200㏄)が目安です。
これを4時間~6時間おきに1日3回飲むのがおすすめです。
ハーブティーは様々な効果を持っていますので、飲みすぎると禁忌の効果が表れる場合があります。
商品のパッケージに記載されている禁忌を確認して過剰摂取に気を付けましょう。
早く効果を感じたいからといって焦って飲みすぎないようにしてください。
飲むタイミングは?
ハーブティーの成分は空腹時や血行が良い時に飲む方が吸収が良いとされています。
食後だと吸収が悪くなってしまう、と説明する方がわかりやすいかも知れません。
漢方薬を処方された際に食前や食間の服用をすすめられるのはそのためです。
ただし、胃腸の弱い方は食後に飲むのがおすすめです。食事が胃の中に入っている状態でハーブティーを飲めば、胃の壁を直接刺激しないので胃に負担がかかりにくくなります。
また、飲んでいるハーブティーによって違いもありますので、運動する前や起床後、就寝前、入浴後などハーブティーの効能に合ったタイミングで飲むと良いですよ。
ハーブティーは、ハーブの抽出方法を工夫して効率よく
ハーブティーの淹れ方には様々な方法があります。
ハーブの特性によって使い分けたりもしますが、効率よく健康成分を取り入れるにはハーブティーの淹れ方についても工夫してみるといいでしょう。
工夫によって得られる違いは少しかも知れませんが、毎日の積み重ねで大きな違いになりますよね。
お湯で淹れるか水出しするか
ハーブティーの効果を早く感じたい場合、ハーブティーを熱湯で淹れる方法と、水出しで淹れる方法、どちらを選べば良いでしょうか。
どちらの方法で淹れてもそれほどの差はありませんが、成分を多く抽出したいのなら熱湯の方が良いでしょう。
また、水出しでは成分の抽出がしにくいハーブがあり、ローズヒップやフェンネルのように硬い実のハーブやオレンジピールなどの硬い皮が入ったものは熱湯で淹れることをおすすめします。
アイスで飲みたい場合は熱湯で淹れてから冷やせば濃度はそのままで飲用できます。氷を入れるとやはり薄められてしまいますので濃度を気にする人はゆっくり冷蔵庫で冷やした方が良いですね。
フレッシュハーブかドライハーブか
ハーブティーを作るとき、生のフレッシュハーブと乾燥させたドライハーブのどちらを使うかによっても抽出させる成分の量に差があります。
フレッシュハーブは新鮮な香りを楽しむことができるので、季節感もあります。ミントティーなどの爽やかな成分が特徴のハーブティーにはフレッシュハーブを使いますよね。
ですが、身体の不調を改善するためにハーブティーを作るのであればドライハーブがおすすめです。
ドライハーブは、ハーブに含まれている健康成分が凝縮されているため、効果的に成分を抽出しやすいからです。
また、長期保存ができるので季節に左右されず年間を通して市販されていますから、お手軽に取り入れることができますね。
まとめ
- ハーブティーの特性を知って焦らずじっくり効果を楽しみましょう
- 回復の経過を知ってまずは3ヶ月飲み続けましょう
- 飲むタイミングや量を決めて効果的に飲用しましょう
- 抽出の方法を工夫して効果的に飲用しましょう
ハーブティーは西洋医学のように症状だけを抑え込むわけではないので、たしかに効果を得られるまで少し時間がかかります。
しかし、なぜ気長に飲む必要があるのかを正しく理解していればイライラしたりがっかりすることなく楽しく続けられるのではないでしょうか。
ハーブティーは身体の症状だけではなく心にも作用してくれるので、ゆったりした気持ちで続けましょう。
効率よく効果を得るための工夫もご紹介してみましたので、試してみてください。
ハーブティーで体調を改善するために、知恵と心の余裕を持って楽しんでくださいね!