人は考え事や作業に熱中していると頬に手を当てたり、足を揺すってしまったりと無意識のうちに癖が出てしまうものです。
例に挙げた癖は、体への影響はほとんどないですが、そんな癖の中で、爪を噛む癖はなかなか厄介なものになります。
爪が噛んだせいでボロボロになるだけでなく、そこから口へ細菌が入ることで体全体に影響が出てしまうことがあります。
そんな爪を噛む癖を治したい、辞めたいという人へ向けて、今回の記事はまとめたものになります。
爪を噛む原因~無意識のストレス発散法~
無意識とはいっても、その行為には原因があるはずです。
爪を噛む場合は、その大きな理由はストレスが原因になります。
いらつきや不安が溜まっている時に、無意識に爪を噛むと、当然痛みが発生します。
この時、爪を噛んだ痛みによって脳内でその痛みを和らげるエンドルフィンという快楽物質が発生します。
それが繰り返されると、脳が爪を噛むと快楽を得られて、ストレスが和らげられると勘違いしてしまうのです。
なので、辞めようと思っていてもストレスを発散するために、無意識に体が動いてしまう、要は依存症の状態になってしまうのです。
爪を噛む癖は精神的に甘えたい人やプライドの高い人がなりやすいと挙げられますが、ストレスという原因で見れば、誰もがなってもおかしくないものになっています。
噛むのをやめるための対処~ゆっくりと意識的に治す~
それでは爪を噛まないようにして、爪を治す対処法を紹介していきます。
絆創膏を貼る
自分がよく噛む指の爪に絆創膏を貼って噛むのを防ぐという治し方です。
無意識に起こることですから、絆創膏という見た目にもわかりやすいものにしておくことで、口にやろうとした時に気付くことができます。
また、爪が傷づいている場合はそれを治すためにも貼っておくと良い物です。
ただ、絆創膏は自分が治ったと思うまでは、ずっと貼っていなければならないものです。
少しでも貼っていない時があって、その時に噛んでしまって改善できません。
期間がどれくらいになるかは人それぞれですが、治ったと思ったタイミングで貼らないようにして、また噛んでしまったら貼り続けるようにする、というものを繰り返して治していくことになります。
ネイルを付ける
ネイルやマニュキュアによって爪を綺麗にしておくことで、爪を噛んではいけなないという意識を付けることです。
治し方としては絆創膏と変わりがないように思えますが、こちらは見た目を綺麗にすることで、それを台無しにするのは勿体ないという意識を付けるというものになります。
物によっては苦味成分を含んだものがあるので、それによって、噛んだら苦い、という意識を植え付けて治すという手もあります。
ネイルサロンでこのような相談を受けてくれるところがあるので、思い切って相談して専門の人に付けてもらうのも手です。
また、色付きでなくとも綺麗にしていることがわかればいいので、男性で付けづらいと思う人は、透明なものを試してみると良いかもしれません。
皮膚科に行く
傷ついた爪を見てもらう場合は、皮膚科に行くことになります。
傷について対処してくれるのはもちろんのこと、爪噛み防止用の薬を出してくれる所もあるので、自分で対処できない場合は、恥ずかしがらずに病院へ行くのも手ではあります。
むしろ、傷が酷い場合はそこから細菌が入るほか、その細菌を口に持っていくことになるので、酷くなる前に受診をした方が良いです。
一本ずつ治す
爪を噛む指が一本でない場合は、一気に全部を治そうとするのではなく、一本ずつ治す方が良いとされています。
上記の方法を試す時でも一気に治そうとすると、かえって上手くいかないことが多いのです。
方法としては、噛まない爪を一本決めて、強く意識します。
その他の爪は噛んでも仕方ないとしても決めた一本だけは絶対に噛まないようにします。
これで一本の爪が綺麗に治れば、それを目で見ることで治せるという自信が付いて、次にも行きやすくなります。
絆創膏やネイルに頼らず、噛まない爪を決めることを繰り返すだけで癖を治すことができた人もいるので、どのような方法でも焦らずゆっくりとやることが大切なのです。
まとめ
今回の記事についてまとめると、
- 爪を噛む癖はストレスを発散するため無意識に行うもの
- 絆創膏やネイルを付けて見た目と意識的に爪を噛まないようにする
- 治すときは焦らず一本ずつやっていく方が良い
の3つになります。
ストレスを溜めないようにすることも癖を治す対策になるとは思いますが、現代社会でストレスを溜めずに過ごすのは難しいですし、何よりストレスも無意識のうちに貯まるものです。
治るまでには時間がかかるかもしれませんが、矯正することは可能なので、悩んでいる人はこれらの方法を試してみてください。