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「全般」の意味/全体や全部とは●●が違うので注意!




よく見たり聞いたりするけど、説明してと言われたら困る単語が世の中にはたくさん溢れています。

今回はその中で「全般」という単語について詳しく見ていきます。

皆さんは他の「全」や「般」が付く字と「全般」の使い分けや意味の違いをどこまでわかっているでしょか?

一緒に確認していきましょう。

全般の意味と他との違い

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全般とは「大きく見渡しての全体。ある物事に対しての全体。総体」という意味の単語です。

例文としては「学校問題全般の問題である」などの使われ方をします。

「全」という字が入っていることから広い範囲を指すことはわかりますが、他にもそれに似た単語はいくつかあります。

それについて比べていきましょう。

全般と全体

「全般」は意味の中に「全体」という言葉があり類義語ではありますが、微妙に使い方は異なります。

「全般」の場合は先に書いたように大きく見渡すという広い範囲を指す単語です。

一方、「全体」は事柄を「ひとつのまとまり」として考えた場合に使う時の言葉です。

例文としては「全体的な完成度は良いが、所々の部分が気になる」などになります。

全般と全部

こちらも類義語でありますが、一部という言葉の対義語として見る時は、「全部」は「全体」と同じ意味として扱うので、全般とは少し異なる意味になります。

また、「全部」には合計を指す意味がありますが、これは「全般」や「全体」にはない意味です。

全般と一般

同じ「般」が付くものには「一般」があります。

「一般」は「全体に広く共通していること」や「ごくありふれていること」を意味しますが、「全般」と並べる場合、「全般>一般」という式になります。

「一般」も広い範囲を指してはいますが、その中で代表的なものを指しているので、拾い範囲を指す「全般」は「一般」を包括していることになります。

「般」が使われる単語の一覧

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「全般」や「一般」に使われる「般」には「物事の種類、たぐい」という意味があります。

日常生活でも聞く言葉からあまり耳馴染みのない言葉まで様々な単語に使われている「般」について、ここでは見ていきます。

諸般(しょはん)

「いろいろな事柄、様々」を指す言葉になります。

「全般」とは違い事柄を指すので同じ文で使っても意味は変わってきます。

【例文】

諸般の事情を考える

今般(こんぱん)

「このたび、今回、今度」を指す言葉になります。

畏まった言い方になりますが、口頭で言う事はありませんが、文章で書くことはあるので、目上の人への報告をする時につかっていきましょう。

【例文】

今般この部署に転勤しました

先般(せんぱん)

「さきごろ、このあいだ」を指す言葉になります。「今般」と同じく畏まった言い方。

「先般」における「さきごろ」の範囲は、具体的に何日を指すかは定義されているわけではありません。

使用する時は、「先ごろ」と同じように現在でない少し離れた過去のことという感覚で使ってよい言葉になります。

【例文】

先般の件では大変お世話になりました

過般(かはん)

「さきごろ、このあいだ」を指す言葉になります。

「先般」と同じ意味で使われる単語ですが、どちらかといえば「先般」の方が使われています

【例文】

過般の会議で決定したことです

万般(ばんぱん)

「あらゆる方面、すべての事柄」を指す言葉になります。

ニュアンスとして「全般」に似ている言葉になりますが、こちらはあまり聞かない単語になると思います。

【例文】

自然の万般にわたる問題

千般(せんぱん/せんばん)

「いろいろ、千万」を指す言葉になります。「万般」とほぼ同じ意味。

「千万」にも「いろいろ」の意味があります。

【例文】

思案すること先般になります

百般(ひゃっぱん)

「いろいろな方面、様々な事柄」を指す言葉になります。

「千般」に続いて「万般」と同じ意味として使われるもの。

【例文】

百般の事情に通じる

まとめ

今回の記事についてまとめると、

  1. 「全般」は「ある物事に対しての全体。総体」を指す言葉である
  2. 「全般」は「全体」や「全部」とは指す範囲が異なる

の2つになります。

改めて確認すると、似たような意味でも使い分けた方が良いことがわかりました。

「全」や「般」の言葉について、正しく使っていきましょう。




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