雑学

「熱血漢」の意味/もう見かけから暑苦しい!時代にあった性格とは




皆さんは「熱血漢」という言葉を聞くと、どんな人物を思い出しますか?

芸能人やアニメのキャラクターで当てはまる人物がいるかもしれません。

今回はそんな「熱血漢」について意味も含めて見ていきたいと思います。

いまいち意味がわからないという人もここで確認してみてください。

「熱血漢」の意味

ねっけつ【熱血】
血が湧きたつような激しい情熱。熱い血潮。

ねっけつかん【熱血漢】
正義感が強く情熱的な男。感動しやすく熱烈な意気と情熱を持ってあたる男。
熱血男児とも。

「熱血」と「熱血漢」の意味は上記のようになっています。

「熱血」は激しい情熱全体を指していますが、「熱血漢」という言葉になると「正義感」や「感動しやすい」という意味が強めに出ています。

主にポジティブでアグレッシブな人を指すことが多いです。

しかも「男」ではなく「漢」の字で「おとこ」と読ませています。

「漢」の「おとこ」には一人前の男や男らしいという通常の「男」よりも良い意味合いが込められています。

しかし、「漢」という表記であることから女性に対しては使えない言葉です。

女性で「熱血」な人を指す場合は?

もし、熱血な女性を言い表したい時には、下記の3つの表現が一番近いものになります。

じょけつ【女傑】
知恵や勇気に優れた女性。

じょじょうふ【女丈夫】
気性が強くしっかりしている女性

れつじょ【列女】
節操をかたく守る女子。または信念を貫き通す激しい気性の女性。

これらの単語は歴史上の女性の豪傑や英雄言い表す時に使われるものです。

アニメや漫画での「熱血漢」

上記のような意味を持つことから「熱血漢」は基本的にはプラスの面で使われる言葉です。

しかし、時代の変化によって「熱血漢」と称される人物やキャラクターにはマイナスな面が付くようになってきています。

「熱血漢」という性格は正義感強い事から漫画やアニメの主人公の性格として当てはまることが昔、特に昭和時代のものには多いものでした。

しかし、昨今の漫画やアニメのキャラクターがこのような情の熱い性格だと暑苦しいと感じられることも多いようで、「熱血漢」なキャラクターはどちらかといえばサブキャラクターに収まる傾向があります。

このことから現代の「熱血漢」には熱血=暑苦しい人物という裏の意味が付加されています。

反対に、漫画やアニメの女性のキャラクターに関しては「女傑」と呼ばれるような強い女性のキャラクターが主人公に描かれることは増えてきています。

また、一見クールに見える人物でも、心は情熱的でいざと言う時は熱くなれるようなキャラクターは「隠れ熱血漢」とも呼べる性格です。

昨今はむしろこのような性格のキャラクターの方が主人公をしていることが多く見られます。

現実での「熱血漢」

「熱血漢」のマイナス面は、二次元的なものに限ったものではなく、現実の人物にもそのようなイメージが抱かれています。

マイナビが行った「新社会人に聞いた! 冷静沈着タイプor熱血タイプ、上司ならどっちがいい?」という記事では、冷静沈着タイプが76.6%、熱血タイプは23.4%と冷静沈着タイプが7割越えの多数になっています。

その中の意見には熱血な人はウザいだけで時代錯誤なイメージや感情論で動くタイプだからという理由が挙げられています。

このことから見ても熱血には単語の意味合いのプラスよりも実際に感じるマイナスが大きくなっているのです。

ただ、ポジティブな意見としては、熱血な上司に感化されて熱く仕事をしたい、同じように熱い気持ちを持って取り組みたいという意見もあります。

参考:マイナビ学生の窓口フレッシャーズ「新社会人に聞いた! 冷静沈着タイプor熱血タイプ、上司ならどっちがいい?」
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/48803

まとめ

今回の記事をまとめると、

  1. 「熱血漢」は正義感や情熱を持った男の意味である
  2. 「熱血漢」は昔の漫画やアニメの主人公に多かったが現代では少ない
  3. 「熱血漢」は現実でマイナスの面を見られることがある

の3つになります。

「熱血漢」は本来は良い意味のはずですが、現代の人には少し熱す過ぎる印象があるようです。

現代で接しやすいのは漫画やアニメにいる「隠れ熱血漢」である人なのかもしれません。




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