雑学

「ますと」の意味/日本語として使われるmustの意外な進化

投稿日:2019年6月30日 更新日:

日常生活の中で英語がそのまま使われることは珍しくない昨今。

IT用語ならまだ使う必要がない人がいるかもしれませんが、日常に潜む英語はちゃんとわかっていないと困ることがあります。

今回はそんな英語の中から「マスト」について解説していきたいと思います。

なんとなくの意味をすっきり理解して読み取っていきましょう。

日常的に見る「マスト」の読み取り方

「マスト(must)」は英語で「~しなければならない」、「ぜひ~せねばばらない」、「~に違いない」という意味です。

ある行動や認識に対して、強制力を持たせる単語になっています。

日本語でも絶対にやる必要がることに対して「マスト」が使われていますが、次に挙げる2つのような使われ方をする場合もあります。

マストアイテム

雑誌やテレビなどのキャッチフレーズとしてよく聞く言葉ですが、そのままの意味で取ると「絶対に必要なアイテム」という風になってしまいます。

商品を販売するフレーズにそこまで強気に書くかと言われると、首を傾げると思います

(商品によってはそういう意図を持って書いている可能性もありますが)。

この場合は本来の意味よりも、「買うべきアイテム」や「買った方いいアイテム」という英語でいう「should」や「better」のような意味として取った方が良いのかもしれません。

マストバイ

英語の「You must buy」を下略した「マストバイ」も「あなたが絶対に買わなければならないもの」というより、同じように「買うべきだ」や「買った方がいい」の意味で取った方が良い印象になります。

このように、「マスト」には英語本来の意味に「~すべきだ」や「~した方がいい」というような本来の強制力を少し和らげた表現として使うこともあります。

「~した方がいい」という意味では「ベター」も英語ながら日常の会話で使うことがある単語で、「マスト」と「ベター」は意味的には異なるものなのですが、日本語における「マスト」は「ベター」の意味も内包していることがあります。

ちなみに……

船の帆柱の意味でもカタカナで「マスト(mast)」を使っています。

2つの単語には何の関連性もありません。

文脈で考えればまず間違うことはありませんが、逆にこちらの「マスト」しか頭にないと上のような使われ方の意味がまるでわからなくなってしまうでしょう。

ビジネス用語として「マスト」の使い方

「マスト」はビジネスの用語としても成立しており、その場合は本来の意味である強制力を持たせる言葉として使っています。

ただ、これを実際に口に出して使うとなると、少し考えてしまうものです。

例文を挙げると「この機能はマストである」や「それはマストな要件ですか?」と言って使うことができます。

言葉にして見れば、スマートに使えている印象もありますが、相手に伝える分には「この機能は必要である」や「それは必要な要件ですか?」でも十分に通じるものになります。

これらの表現を口語として使うかどうかは、働いている会社の環境や取引先によって変わってくるものだと思います。

周りが使っているならその単語を理解して使っているはずですから、それに合わせれば良いものです。

間違ってもスマートな印象を与えるからといって、いきなり使える単語ではないことを覚えておいてください。

これは「マスト」に限らず、ビジネスで使う全てのカタカナ英語に対して言えることでもあります。

社会人として重要なのは単語を使えるかではなく、単語の意味を読み取れているかどうかなので、上で書いた意味をきちんと頭に入れておきましょう。

まとめ

今回の記事をまとめると、

  1. 「マスト」は「~しなければならない」のような強制力を持たせる言葉である
  2. 「マスト」は「~すべきだ」や「~した方がいい」と取った方が良いこともある
  3. 「マスト」をビジネスシーンで使う時は、よく考えてから使う

の3つになります。

本来の「マスト」の意味を知っていて、日本語の「マスト」の使われ方を見ると、意外といい加減な使い方をしているのがわかったと思います。

日本語で使われるカタカナ英語は意味よりも語感を重視して使っているせいで、似ているけどちょっとズレた意味になってしまうのはよくあることです。

皆さんも他のカタカナ英語を見た時は本来の意味で考えるより、素直に調べて確認した方が良いかもしれません。

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