和のスイーツとして、ついつい食べたくなる団子。
皆さんは今存在する団子について、どのくらい知っていますか?
スーパーやコンビニで売っている「みたらし」や「餡子」だけではなく、日本にはもっといろんな種類の団子が存在しているのです。
今回はそんな団子について、メジャーなものから珍しいものまで紹介していきます。
ふだん見かける団子の種類
それでは早速見ていきましょう。
みなさんはいくつ知ってますか?
みたらし団子
売っている中でも一番よく見かける団子だと思います。
みたらしとは砂糖醤油のことで、このことから別名は「醤油だれ団子」と言われます。
丁寧語で言う場合は「おみた」という特殊な呼び方をします。
醤油団子
こちらは焼いて醤油味を付けた団子のことを言います。
「みたらし団子」も地域によってはこの中に含まれることもあります。
そうでない場合は醤油餡をかけたもに海苔やふりかけが付いていたり、わさび醬油使っていたりと様々なパターンがあります。
あんこ団子
みたらしと同じくよく見かける団子です。
練ったこしあんやつぶあんが乗せられた団子で、ヨモギの団子はあんこを付けて食べることが多いです。
きな粉団子
あんことセットで売られていることもある団子です。
きな粉と砂糖をまぶしたものや生地次第にきな粉を練り込んだものがあります。
ごま団子
あらびきの黒ゴマと砂糖やゴマの粉末と砂糖を水で溶いたもの、ペースト化したものなど様々な種類がある団子です。
三色団子
主にピンク、緑、白の三色の団子を指したものを指します。
団子の色は食紅などの着色料を使っている場合があり、その場合は団子の味は全て同じ(笑)。
そうでない場合はピンクは桜、緑はヨモギなどが使われることが多いです。
花見のシーズンに作られることから「花見団子」と呼ばれることもあります。
地方の銘菓な団子たち
ここからは特定の地域で食べられる団子。
たまにデパ地下の特集コーナーで見かけますね!
坊ちゃん団子
「坊ちゃん団子」とは愛媛県松山市の銘菓で、抹茶餡の緑、卵餡の黄色、小豆餡の赤の3色の団子が刺さったものを言います。
その名前の由来は夏目漱石の小説『坊っちゃん』の中のワンシーンに登場することからこの名前になりました。
しかし、当時の団子は湯更紙団子という赤餡と白餡が3つ刺さったものであり、現在の「坊ちゃん団子」とは別のものでした。
吉備団子(きびだんご)
岡山県岡山市の銘菓で、もち米の粉を混ぜた牛皮を丸めて団子にしたものになります。
「吉備」は岡山県が昔呼ばれた「吉備国」が由来。
桃太郎の昔話に出てくる「きびたんご」は「黍団子」であり、同一視されることもありますが、「吉備団子」の場合は黍が主原料ではなく、完全に同じものとは言えません。
ただ、黍の粉を風味として混ぜ込んだものもあります。
羽二重団子(はぶたえだんご)
株式会社羽二重団子が製造している団子で、名前の由来は団子のきめがこまかく羽二重(縦糸と緯糸を交互に交差させて織られた織物の一種)のようだと言われたことから来ています。
団子のかたちが球体ではなく、厚みのある円盤型であるのが特徴で、味としては生醤油を塗った焼き団子とさらし餡を巻き付けた餡団子の2つがセットで販売されています。
いきなり団子
熊本県の郷土料理で、形状は団子というよりは大福に近いものです。
輪切りにしたサツマイモと小豆の餡を餅や小麦粉の生地で包んで蒸してる作られ、売っているだけではなく、家庭でも普通に作られるお菓子です。
「いきなり」はすぐに作ることができることと来客にすぐに出せること、生の芋を使うことから「生き成り」という意味があるとされています。
笹団子
新潟県の和菓子であり、小豆餡の入ったヨモギ団子を数枚の笹でくるんでスゲやイグサのヒモで絞り中央で結んで蒸す、もしくはゆでることで作られるものです。
調理が終わった後はヒモを解いて、上半分だけを剥いて食べます。見た目で言えばかしわ餅に近いものになりますが、団子に分類されるものです。
まとめ
今回はいろんな団子について見ていきました。
季節や地域で特色を出す団子はレジャーや観光の場で是非とも味わいたいものです。
メジャーなものも良いですが、たまには違うタイプの団子にも挑戦してみましょう。