デザートに付いてるちょっぴり嬉しいさくらんぼ。
皆さんはそのさくらんぼが鮮度が落ちやすく、デリケートな食べ物であることを知っていますか?
今回はあまり知られていないさくらんぼの秘密と上手に保存する方法についてまとめた記事になります。
お値段は苦労の証?デリケートなさくらんぼ
さくらんぼがデリケートな果物というのは、私たちが手に取る前の育てる段階から言われるものです。
さくらんぼは温度と湿度の変化に弱く、寒さに弱い品種ですが、暑い場所よりは寒冷地を好みます。
つまりは常に整った環境を作らなければいけないので、管理が大変。
また、さくらんぼの実の表面には目には見えない穴が空いており、赤くなってから水にあたってしまうと実が割れてしまうことがあります。
このことから雨を避けるための場所に確保しつつ環境を整備しなければならないのです。
それ以外にもさくらんぼ自体が小さいので、収穫の際に傷つけてしまったり、虫や病原菌の影響もあったりするので、さくらんぼの栽培は非常に難しいものとされます。
さくらんぼも値段はピンキリですが、大粒と呼ばれるものはやはりそこそこの値段がします。
他の果物と比べると大きさは物足りないように思うかもしれませんが、品質の良い状態でなおかつ大粒になるまで育てるとなると、相当な苦労によって作られたものであるので、値段が高くなっても仕方がないものなのです。
食べたい時に買うべきもの?さくらんぼで気をつけること
そんな苦労の末にできて、店頭に並んださくらんぼですが、それも美味しく食べるためには少し気を付けるべきことがあります。
さくらんぼを買う時
さくらんぼは品種によって旬が変わるので、どの時期に食べるかについてはあまり気にせず売られているものから選べばよいです。
ただ、一番多い時期を挙げると5月下旬から7月中旬が中心。
そして、どのようなさくらんぼを買うのがいいかというと、
- まずは実から見て赤くてツヤがあるかどうか確認します。
- 次に、枝が付いているものならば、枝が綺麗な緑色かどうか確認します。さくらんぼの鮮度が落ちている場合、枝は枯れた茶色になってしまいます。
この2点が良いさくらんぼかどうか判断できる材料になります。
また、先に挙げたようにさくらんぼの表面には穴があるので、お店に運ぶ間に冷蔵などの影響で水を吸っている可能性があります。
出荷時に確認されているものではありますが、万が一割れた実がある場合は、買うのを待った方が良いかもしれません。
さくらんぼの食べ方
さくらんぼは冷たい食べ物と一緒に出てくるので、冷やした方がおいしいと思われがちですが、実はそうではありません。
さくらんぼは温度が下がると実が締まってしまい、本来の甘みを感じにくくなってしまいます。氷水などに付けるとまた表面から水を吸収して実が割れてしまうことになります。
もし、冷やす場合には、冷水にさっと通したり、食べる直前の20分から30分前まで冷蔵庫で冷やしておいたりなど、あまり冷やし過ぎないようにする方が良いです。
また、水洗いをする時は、枝に付けたまま軽く洗う程度で食べるのが一番おいしく食べれらる方法です。
さくらんぼの保存
上記のような理由からさくらんぼは買った日に全て食べてしまう方が一番おいしく食べられます。
さくらんぼは収穫した時を含めて、日に日に味が落ちていくもの。
しかし、どうしても余った場合は、何らかの方法で保存するしかありません。
少しの間保存する場合は、新聞紙などを巻いて涼しいところの置いておくだけでよいです。
ただ、この少しというのは、1日以上になると怪しいので、主に買った日のうちの保存になります。
それ以外は冷蔵庫の野菜室で保存することにしましょう。この場合は実が締まってしまうことは避けられないので、やはりなるべく早めに食べることをオススメします。
また、本来の味とは変わってしまうかもしれませんが、そのまま冷凍して食べたり、ジャムなどに加工するという手もあります。
加工すれば、寒さによる身の収縮や水で実が割れることもないので、こだわりがなければこれが一番良い保存法になります。
まとめ
今回の記事についてまとめると、さくらんぼは、
- 育てる段階から食べる前までとてもデリケートな果物である
- 食べる時は買った日のうちに食べた方が良い
- 保存する時にはジャムなどに加工しておくのがオススメ
の3つになります。
冷たいとあまり良くないのは驚いた方も多いと思います。
今度さくらんぼを食べる機会がある時は、ぜひこれらの事に気を付けてみてください。