「徳」という言葉を聞いた事がある人は多いでしょう。
まさにそれ!ですね。
よく使われる場面としては、和尚さんがお説教をする際に使われる言葉だと感じますね。
どちらかと言うと神の世界、占いやスピチュリアルな世界で使われることが多い言葉です。
人がもともと持っている能力or授かっているものとして、「運」というものと同じように「徳」というものが備わっているとされています。
個人の考え方にもよるのですが、よく言う話で「運がなくなった」という話などをする事もあると思います。
中にはいろいろな場合において「どうしてあの人ばかりいい思いをするのか・・・」などとうらやむ人もいる事でしょう。
そういった人の場合には今持っている「徳」の量が高いためそういった<いい波に乗っていると考えられています。
「運」というものに限りがあることを信じる人と信じない人といるのですが…
同じように「徳切れ」とはどういった状態のことを言うのかについて紹介してこうと思います。
徳切れとはどのような状態のことを言うのか
始めに「徳」というものは、「生まれ持って最初から携わっているもの」とされており、生まれてきた人それぞれ持っている量が違うとされています。
1つめは、生まれてくる状態でもともと徳が高かった人というのは、ご先祖様が「徳積み」をしていたため、自分が生まれてきたときにたくさんの量があります。
まるでご先祖が残してくれた遺産と考えるような感じですね。
2つめは、自分の前世が徳を積んでくれていたので、生まれ変わった時に徳をたくさん持っている状態で生まれてきた人は徳の量がたくさんあります。
どちらにしても前のご先祖様が得を残してくれている状態となるのですが、自分で徳というものを増やせないのかなーと考えてみたりもしますね。
徳は「徳分」と呼ばれることもあり、特にギャンブルにおいては「うまくいく時」と「うまくいかない時」が顕著に表れる事がありませんか?(けっこうな人生を生きていると”あるある”ですよね?)
徳分が多くある時というのは、仕事や家庭においてどんな物事に関しても順調に進んでいきます。
しかし徳切れを起こした時点からは急に物事がうまくいかなくなる時があります。
その状態を徳切れといい、仕事や恋愛、家庭においてもうまくいきません。
徳切れを起こしてしまった場合には、再度「徳」をため始める必要があるのですが、どのようにして貯めるといいのでしょう。
言葉として
などとという言葉があるのですが、これも自分の徳が足りなかったという事を意味しています。
徳はどうやって貯めていくといいのか
徳というものはいい事をする人は貯まっていても、悪いことをすると徳は貯まっていかないという話を聞いた事があります。
一日一善と言うように、毎日いい事を少しずつしていくことによって徐々に貯まり始めていきます。
いい事をする事によって「徳」がたまっていき、悪いことをする事によって「不徳」がたまっていきます。
不徳があまりにも多くなり過ぎた場合には「徳」を積むことができずに不幸なことばかりが起こってしまうとされています。
いい事とは言っても色々とあるのですが、例えば1日1個ゴミを拾っていくだけでもいい事をしたと言えるのでしょうか?
いい事という定義にはいろいろとあるのですが、自分が今日はいい事をしたなあーと感じた場合には「いい事」をしたといってもいいでしょう。
徳を積むためのいい事を記した本もある
「徳」を積んでいくためには「善」を積んでいく必要があるとのことで、どのような善を積んでいくといいのかが記されている本というものがあります。
「和語陰隲録」という本で、わごいんしつろくと呼びます。
事細かにどのようないいことをする事で「膳」がたまっていくのかが記された本となります。
中身は150を超える善が書かれており、徳切れしないために「徳」をためる、すなわち「善」をためる方法がかかれています。
いわば教科書みたいなもので、どういったことをして人生をいいものにしていこうかの道標とする事ができます。
日本にはこういった本も販売されている事には私も驚きました。
徳切れしないために【まとめ】
徳が切れないためには毎日いい事をしていくという話になるのですが、いい事をしようと思うと意外と難しいものです。
この世には簡単と思えて難しい事というのもあるのではないでしょうか。
一日一善という言葉に従って毎日の生活をしていくと、徳がどんどんたまっていっていいのかも知れませんね。