タイトルを見ると職業関連の話かと思うかもしれませんが、これはゲームにまつわる話です。
現在では「ニート就活rom」のサイト自体には繋がりませんが、類似したサイトは多数あるので、同じような注意が必要になります。
誰でも使えるけど違法?無料の罠
「ニート就活rom」とは就活用のサイトではなく、一般販売されているゲームソフトのデータを無料でダウンロードできるサイトのこと。
もちろんこれはゲーム会社に許可を取ったものではなく、いわゆる海賊版に当たるものになります。
類似したサイトでも同じようにゲームデータをダウンロードできてしまいますが、一般販売されているものに関しては公式でない限り違法なものになります。
ROMとは?
ROMとは「Read Only Memory」の略称で、読み出し専用のメモリという意味。
本来はゲームのカートリッジ部分に内蔵されるものですが、違法サイトでは昨今使われるダウンロード版のゲームのようにそのままゲームデータをゲーム機に落とすことができてしまいます。
違法である範囲は?問われる自分の責任
このような違法サイトの問題が挙げられる時によく出る疑問は、利用してしまった場合に自分はどのような扱いになるのか、というところです。
現代ではこのような行為が違法であることはテレビないしネット上で広く知れ渡っていることですが、それでもよく理解せずにダウンロードしてしまうことはあり得なくはないことです。
①全く知らずにダウンロードしてしまった場合
残念ながらダウンロードした時点で違法行為になります。
知っていることの証明はできませんが、同じく知らないという証明もできません。
それでも怪しいと思わずダウンロードしてしまったのならその責任を問われることになります。
これを防ぐにはこのような事前に知識を付けるしかありませんが、まずはその場面が発生した時に、そのサイトが信じるに値するサイトかどうか改めて検索していく必要があります。
②自分が既に購入しているゲームのデータをダウンロードした場合
拾ったデータと言っても自分のお金で買ったものと同じ作品だから問題ない……となるわけもなく、違法行為になります。
ゲームデータを複製できる権利があるのはそれを作ったゲーム会社のみであり、他から受け取ったものは全て違法になります。
③ダウンロードしたものを一度も遊んでいない場合
ダウンロードした後に危険だと思って手を付けなかったからセーフ……にはならず、これも違法行為になります。
基本的にダウンロードした時点で違法行為をしたことになるので、ダウンロード前に手を止めなければなりません。
また、何時間以内にデータを消せばセーフというものもありません。
④友だちから借りたものが違法とわからず遊んでいた場合
この場合は違法行為にはなりません。
違法行為をしていたのはその友だちのみになります。
ただし、借りたものが違法ダウンロードであるとわかった上で遊んでいたのなら違法行為になります。
違法になった場合は?刑罰と現実問題
もし、違法行為をしてしまった場合は、最大で懲役三年または300万円以下の罰金を受けることになります。
それ以外にもゲーム会社側から損害賠償を請求されれば、300万円以上の請求金を支払うことになるかもしれません。
現実問題としてそのような違法サイトの運営者が億単位の損害賠償をゲーム会社に払うことになっています。
ただ、ゲーム会社の方はその違法サイトによってその倍以上の損害を受けているので、当然の結果ではあります。
違法サイトを利用した個人については逮捕者に至るような人はほとんどいません。
個人一人一人を摘発しても一人ずつ裁判をしていかなければならず、残念なことに世界中にそれに該当する人がいるので、全てを対処するのは難しいことです。
だからといって、絶対に見つからないというわけではありません。むしろ、現代のネット上の捜査は、データを消す程度で誤魔化せるものではないのです。
現在は様々な公式のゲームサイトでお得にゲームが買えたり、中古ショップ等で過去作を安く買えたりする環境です。
摘発されて1本のゲームソフトの60倍の罰金を払うより健全にゲームをする方がいいので、そのようなサイトを見つけても決して利用しないようにしましょう。
まとめ
今回はゲームの違法ダウンロードについてまとめていきました。
漫画だけでなくゲームでも海賊版の問題が未だに続いています。
誰でもネット環境が使える現代では誰でも直面してもおかしくないので、しっかり頭に入れておきましょう。